目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

東吾妻山&一切経山Part1~東吾妻山へ

2018-07-28 | 山行~東北

東吾妻山 標高 1974.7m 福島県

2018年7月14日(土) 曇りときどき晴れ   

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:36兎平駐車場9:51--吾妻小舎--浄土平ビジターセンター--レストハウス10:30--11:11酸ヶ平避難小屋分岐付近11:21--鎌沼--姥ヶ原--12:28東吾妻山山頂(昼食)13:00--14:09影場平14:20--14:44鳥子平--15:30頃 吾妻小舎

4:44予定より遅れて車で自宅を出発した。3連休初日とあって交通量は多く、ときどきスピードダウンを余儀なくされる。東北道大谷PAで朝食をとり、ひたすら北上。下調べしたときに、高速を下りたあとにコンビニがなさそうだったので、鏡石PAのミニストップに立ち寄り、本日の昼食と翌日の朝食の買出しをした。

磐越道に入り、磐梯熱海ICで下りる。危惧したとおり途中にコンビニはなかった。買っておいてよかったと胸をなでおろす。買っていなければ、だいぶ遠回りを強いられているところだ。

 
左:兎平駐車場 右:吾妻小屋舎

9:36栂平園地入口の兎平駐車場に到着した。すでにもう気温は22℃で日差しは強い。

まずは、本日のテント泊の場所とりをしてしまおうと、山の神と受付場所である吾妻小舎に向かった。車道を渡って少し下っていくと、すぐに浄土平野営場のテントサイトが出てくる。目指す小舎は、その奥に丸太造りの風情ある姿で現れた。受付は2階と出ていたので、外に付けられていた階段を上がる。とすぐにデカデカと書かれた土足禁止が目に止まる。しぶしぶ登山靴を脱いで中に入り、声をかけるも、誰も出てこない。おかしいなと近くにいた登山者らしき人に聞くと、管理人は1階だよといわれる。なあんだと、登山靴を履きなおし、階下で声を張り上げるも誰も出てこない。ふと目の前の小さな貼紙に目がいった。16時まで外出中とある。下山後だといい場所はとられてしまうよなと、山の神とガックリ。それにしても16時とは遅い。

 
左:吾妻小舎の先に群生していたシャクナゲ 右:一切経山と浄土平ビジターセンター

吾妻小舎を後にし浄土平に向けて歩き出すと、すぐにシャクナゲの群落が出てきた。真っ白なみずみずしい花が咲き誇っていて、思わずデジカメを取り出しシャッターを切った。すると、ここらはシャクナゲがきれいなんだと年配のジモティが話しかけてきた。それを機に堰を切ったように、吾妻小富士に行くんけ? これからわしらは行くんだ。五色沼は、浄土平で水道に使ってるから、汚したらダメだといわれたんだ、等々話題は尽きない。とはいえ、だいぶ時間をロスしてしていたので、話好きのジモティと別れを告げ、一路ビジターセンターへ向かった。

ビジターセンターで念のため、野営場の手続きはできるのかと聞いてみると、やはり否だった。仕方ない。レストハウスのトイレに寄った後、天文台横を抜け、10:30頃山の神と私はようやく登山道に戻った。


鎌池に向けて、足取りは軽い山の神

上の写真に登山者はたまたま写っていないが、すごい人出だった。すぐ横に付けられているお隣の登山道は、下山してくる人、これから登る人がひっきりなしに行き交っていたし、浄土平の駐車場には大量の車が停められていた。

 
左:オオシラビソの青い松ぼっくり 右:酸ヶ平避難小屋分岐手前で休憩

「火山ガス注意」の登山道をしばらく登高していく。とにかく暑い。汗が吹き出る。まだ歩き始めなのにバテてくる。でも登山道の傍らには、オオシラビソの青い松ぼっくりがあって、目を楽しませてくれた。

やっと平坦地に出て、酸ヶ平避難小屋への分岐が見えてきた。そこにちょうど休憩してくださいといわんばかりにウッドテラス(?)があって、山の神とともにザックを下ろした。まずは水分補給だ。


奥の建物が酸ヶ平避難小屋

10分ほど休憩して、少し生き返ったところで腰を上げる。酸ヶ平避難小屋への分岐を越えて木道を黙々と進んでいくと、10分足らずで鎌沼に出る。大勢の人がほとりで昼食をとっていたり、休憩をしたりしている。山の神と私も、水辺まで行って、涼風に身を任せながら、景色を堪能した。


鎌沼と東吾妻山

沼の周りにつけられた遊歩道は、恰好のハイキングコースで、某自動車の販売店グループが超巨大集団を形成して歩いていた。無数のグループに分かれてはいたが、多すぎ。


東吾妻山へと続く木道

鎌沼から離れて姥ヶ原へ入ると、人はまばらになる。やがて東吾妻山へと続く1本道が絵になる場所に出る(上の写真)。

 
左:東吾妻山山頂へエンジン全開の山の神(中央の豆粒) 右2点:山頂の記念写真

蒸し蒸しした道を汗をかきかき上がっていく。しばらくは忍耐の時間だ。そのうち森林限界を超えて風の通りがよくなり、やっと息を吹き返すことになる。振り返って、写真を撮ろうと立ち止まっている隙に、山の神がエンジン全開で山頂へ驀進を始めた。見る間に姿は小さくなっていく。

東吾妻山山頂には、12:28に到着した。山の神はその3分くらい前。いつの間にか上空は雲ばかりになっている。着いた直後は、それなりの展望を望めたのだが、あっという間に展望は半分程度になってしまった。


鎌沼と右奥に一切経山

山頂では、いくつものパーティが昼食をとっていて、にぎやかだった。山の神と私も、適当な場所に陣取り、コンビニおにぎりやきゅうりの1本漬けなどで昼食にした。

 
左:東吾妻山山頂直下からヤブこぎが始まる 右:ヤブ地帯はねっとりとまとわりつく暑い空気

13:00下山開始。影場平へ下る人は少なく、山の神と私以外では、若者パーティだけだった。すぐに湿原が現れ、コバイケイソウの花が咲いているとなごんだのもつかの間、たちまちヤブこぎが始まる。こちら側の登山道は、歩く人が少ないのだろう。あまり整備されていない。ヤブこぎでうんざりしているところにもってきて、石がごろごろしていて足場も悪い。

山の神がこのコースはもう2度と来たくないと宣言していた。

1時間ばかりヤブこぎに苦しんで、突然目の前がパッと開けた。影場平到着だ。山頂も多かったけれど、トンボの大群が影場平の湿原のなかを飛び回っていて、なごませてくれた。

 
左:トンボが飛び交う影場平 右:影場平の池塘で最後の休憩

影場平では、池塘の横に休憩場所がつくられていて、せっかくだからここで休もうと山の神と腰を下ろした。地図を広げて確認すると、ここからあと1時間20分ほどで吾妻小舎に行ける。あとはノンストップで一気に移動か。

実際歩いていくと、車道を渡ってすぐに鳥子平湿原に出、ワタスゲを見たら、あとは単調な横移動で、とくに見るべきものはなかった。ひたすら先に進むことに専心し、歩くこと1時間10分。吾妻小舎に到着した(15:30)。16:00戻り予定だった管理人さんがすでに小舎にいて、テント泊の手続きを済ませ、兎平駐車場に車をとりに向かった。

※冒頭の写真は、ホシガラス。影場平で撮影

Part2浄土平野営場につづく
Part3不動沢から五色沼・一切経山へとぶ


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