目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

白神岳マテ山コース

2019-07-16 | 山行~東北

標高 1231.9m 青森県

2008年9月15日(月・祝) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 6:45白神岳登山口広場(駐車場)7:08--記帳所--7:50二股コース分岐8:00--8:30最後の水場8:35--9:06マテ山分岐--10:00ビューポイント10:08--10:45白神岳山頂(昼食)11:25--12:30休憩12:40--13:40二股コース分岐--14:18登山口広場

前泊は十二湖リフレッシュ村キャンプ場。前の晩には明日は4:00に起きるぞと意気込んでいたが、寝不足と連日の仕事疲れ(?)のせいか、当初の計画どおり5:00にしか目が覚めなかった(山の神も)。外に出てみるとキャンプ場内には、なぜか音楽が流れていた。

パンをスープで胃の腑に流し込み朝食は終了。即座にテントを撤収し、6:20リフレッシュ村を後にした。6:45白神岳登山広場に到着する。まだ車の台数は少ない。

 
左:白神岳登山広場 右:白神岳登山広場上の休憩所(トイレ完備)

支度をしていざ出発となるが、広場上部にあった立派な休憩所が気になり、興味津々で中を覗いたり、案内図を見たりしているうちに、だいぶ時間をロスしてしまった。7:08山の神とようやく歩き始めた。

 
左:白神岳登山案内図 右:白神岳登山口

歩き始めてすぐにガサガサとヤブで音がして、一瞬熊が出たのかとのけぞったが、その正体はヤマバトだった。飛び去る姿を見て、熊もいるんじゃないかと熊鈴をすかさずフリフリする。山の神も盛大に鳴らし、気を引き締めた。

まもなく三角屋根の小さな建物、記帳所が出てくる。われわれの直前に名前を書いていたのは埼玉県からの登山者だった。関東からも来ているのだと妙な親近感が湧いてくる。

 
左:最後の水場 右:マテ山分岐

7:50二股コースの分岐に到着。二股コースは「2003年秋に開通、少し道が荒れている」と昭文社2008年版地図には記載されていて、さらには最後の上りに「最急登」ともあって等高線がかなり詰まっている。一般的なルートではないと判断して、このルートをたどることはあえて避けることにしていた。沢の渡渉があって楽しそうではあったのだが。

薄暗い二股分岐で休憩し、そこから30分ほどで「最後の水場」へ。ここでも小休止をとり、急登を上がって9:06マテ(蟶)山分岐に出た。鬱蒼としたブナの森ながら、木漏れ日もあって爽快だ。


思わぬビューポイントのプレゼント。黄金崎と日本海を一望する

マテ山分岐からだらだらと横移動し、10:00見晴らしのいい場所に出た。恰好の休憩ポイントだ。山の神とともに日本海を見下ろし、黄金崎の向こう側にかの有名な不老ふ死温泉があるはずだと指をさす。腰を下ろし、しばし休憩する。


山頂付近が見えた

10:08山頂に向けて山の神と出発する。やがて灌木地帯に入り山頂付近が見えるようになる。


白神岳避難小屋

10:45なだらかな登山道の先の山頂に到着した。先ほどまで山頂に黒い影を落としていた厚い雲はいつの間にか流れ去っていて、気持ちのいい青空に変わっていた。

山頂には思ったより登山者がいて皆楽しそうに談笑していた。そのなかに単独のジモティとなんと青梅から来たという人が山談義に花を咲かせていた。関東からも結構登りに来ているようで、さすがは世界遺産の山だと改めて痛感した。


ブナ原生林が広がる山並み

山頂から周囲を見渡すと、白神山地の山並みが遠くまで連なっていて、山深さを実感できる。ひとしきり景色を堪能した後、ここで山の神とお昼にした。

 
ブナの森を堪能しながら下山

11:25名残惜しさを感じつつも、下山を始める。来た道を戻るピストンで再びブナの森に突入していく。休憩をとりながら、14:18登山口広場に戻った。

ザックや登山靴などを片づけて14:35本日の宿泊地アクアグリーンビレッジANMONへ向けて出発した。


アクアグリーンビレッジANMONの河原のテントサイト(フリーサイト)。翌朝撮影

ところが、カーナビに目的地をセットすると、到着時間が17:10と出る。距離にして55,6Kmだから、おそらく何かの間違いで1時間半くらいで着くはずだと思って走り出したのだが、、、

なんと道はすぐにすさまじいダートコースに変わった。こういうことなのかと得心。とはいっても、長い。長すぎる。埃を巻き上げ、車体を真っ白にしながら走りつづけ、カーナビが表示したまさにその時間を要し、アクアグリーンビレッジに到着した。あとから調べたところ、この道は白神ラインと呼ばれていて有名な悪路ということだった。現在は少しは舗装が進んだのだろうか。

テントの申し込みをすると、フリーサイトは1張り¥500という。とてもリーズナブルだ。しかもガラガラでフリーサイトには、福山ナンバーの車1台だけが停まっていた。その車の持ち主に話しかけてみると、旦那さんが定年退職したのを機に、夫婦で山登りしながら全国を巡っているのだとか。北海道からスタートして、ほんの2、3日前に青森に入ったという。うらやましいかぎりだ。

まさかの、、、暗門の滝トレッキングへつづく
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