目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

道志の湯から加入道山・大室山

2019-04-02 | 山行~丹沢・道志

加入道山 標高 1418.1m 大室山 1587.4m※ 山梨県

2019年3月24日(日) 晴れ

メンバー 私単独

コースタイム 6:56道志の湯上部、加入道山登山口駐車場7:05--7:40頃 東屋--8:20休憩8:30--9:06加入道山9:16--前大室--破風口--10:36大室山10:41--11:44加入道山(昼食)12:10--12:54東屋12:58--13:22駐車場

山の神は花粉の季節は巣ごもりのため単独行となった。

薄暗い中、4:50自宅を後にした。中央道にあがって石川PAでいつものように前日に調達しておいた菓子パンで朝食をとり、相模湖ICで下りる。最寄りのセブンイレブンで昼食の買出しをし、一路道志の湯を目指した。

久々に道志へ車を走らせたが、こんなに走りにくい道だったのか。狭くて、クネクネと曲がっていて、スピードは出せない。予定より早く家を出て、朝食もいくぶん早く済ませたというのに、到着時間はさほど早くはならなかった。

 
左:加入道山登山口駐車場。トイレはなし。最終トイレは道志の湯の公衆トイレ 右:駐車場のすぐ上にある登山口

6:56キンキンに冷えた加入道山登山口駐車場に着いた。車の温度計を見ると、-3℃と表示されていた。そそくさと準備をし、駐車場の写真を撮っていると、雪をルーフに載せた車が1台滑り込んできた。あとから大室山の山頂にいた単独行の人に聞いてわかったのだが、昨晩この界隈は降雪があったのだとか。

7:05駐車場を出発し、すぐ上にある登山口から山に分け入っていく。

 
左:冷え込み厳しく霜柱を踏んで進むことに 右:東屋。この下方に水場

まるで真冬のように霜柱の道を踏みしめていく。鹿柵を2つ越えて、時折太陽を拝みながら進んでいくと、7:40頃に東屋に到着する。1枚レイヤー調整をして、お茶でのどをうるおす。

東屋を出て上りに入ると、先ほど駐車場で見かけた車の持ち主なのか、足取り軽やかにすごい勢いで迫ってくる若者が目に入った。おっともう背後にいる。思わず速いですねと声をかけると、荷物が軽いですから。そういい残して颯爽と追い越していった。

 
左:雪で覆われた杉林の中の登山道 右:尾根に出て加入道山はすぐそこ

そのうち陽だまりの杉林に出て休憩にした(写真左上)。どっかと切り株に腰かけて小休止する。

ここから少し歩くと、かなりの急登が始まった。しかしそんな急登など意に介さぬ単独行の方に追いつかれ、いとも簡単に抜かれた。この時期は健脚者が多いのかとおそれおののく。

やがてロープが張られたアクロバティックな歩きを余儀なくされる場所に出る。ロープにつかまりバランスをとりながら進む。上りはまだいいが、帰りはこの足元の雪が解けて、ぬかるんで滑るんだろうなと嫌な予感を抱えつつ尾根に出た。 

 
左:無人の加入道山山頂 右:加入道避難小屋の中はまだ新しくきれいだった(復路撮影)

尾根に出れば、もう加入道山の山頂はすぐそこだ。

山頂には9:06に到着。あの二人はとうの昔に通過したようで、山頂は無人だった。展望があまりよくない山頂で休憩して予定どおり大室山に向かった。 予定どおりというのは、ここのところの腰痛で足腰がおかしくなっていたら、加入道山で引き返すつもりだったから。


大室山へ向かう尾根は富士山のビューポイントが多い

ここから残念なことにいったん下りに入る。破風口のあたりでシジュウカラかコガラを発見して写真を撮ろうとしたが、身のこなしがはやく、あっという間に視界から消えてしまった。野鳥を撮るのは難しい。

登り返し始めると、富士山ビューで思わず足を止めてしまう。この時期は樹木に葉がついていないから、連続富士山ビューで壮観だ。


雪景色はいいのだが、雪目が心配

やがて地面は白一色の白銀の世界になってきた。こうなると、雪目が心配になる。なるべく白くない地面を見て、遠くの青空を見て、あるいは黒々とした木の幹を見て、挙句は目をつぶってと悪あがきする。

こんなに雪があるとはまったく予想外で、サングラスは車に積んだままだった。


枝にも雪片がついていて、季節はずれの冬景色

犬越路への分岐を通過し、あと一息だとエンジンがかかる。10:36大室山山頂に到着。一人年配の登山者がタイマーで記念撮影をしていた。聞けば、用木沢から来たという。用木沢?聞いたことがあるがどこだっけ、自分が上がってきた道志の湯側だったかと地図が浮かんだり、消えたりしていたが、話しているうちに白石峠から西丹沢へ下ったほうだと気づいた。

この単独行の方が用木沢方面へ下り始め、5分後には私も山頂を後にし戻り始めたのだが、この後この方を見かけることはなかった。なんともはや今日は健脚者ばかりに出会う。往路で私を追い抜いていった2人とは、はるか前にすれ違ってあきれてしまった。田中陽希なみのスピード違反ぶりだ。 

  
2点とも:大室山山頂。山梨百名山の標柱は新旧2本あった。展望はよろしからず

犬越路分岐で昼食にしようと下っていくと、登り時の印象とは違って、それほど見晴らしがよくない。もっと先にいくかとどんどん下っていったが、適当な場所がなく、結局加入道山で昼食となった。サクッとカップラーメンを食べて、下山に入る。

朝雪が着いていたところは、だいぶ解けていて、尾根から道志の湯側へ下る急斜面はぬかるんで最悪の状態になっていた。上り時に危惧したとおり足を泥にとられて、さんざんな目に遭う。ここを脱したあとはサクサクと下れた。東屋で水分補給して、13:22駐車場に戻った。自分の車を除けば、バイク1台と車2台が駐車していた。

山の神にカエルメールを送り、混みあう道志の湯を横目にまっすぐ自宅へ向かう。渋滞にはまったものの、たいした距離ではなく、15:30頃には我が家に到着した。

参考:当ブログ加入道山・大室山2005年
※2005年のときの標高と異なっているのは、国土地理院が標高を計測しなおして改定したため。 


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