目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

札掛から塔ノ岳

2016-06-12 | 山行~丹沢・道志

塔ノ岳 標高 1490.9m 新大日 1340m 神奈川県

2016年5月22日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:12札掛駐車場7:27--8:35新大日3Kmの道標地点8:45--10:05新大日10:17--10:52塔ノ岳山頂(昼食)11:36--13:22キュウハ沢(本谷コース)分岐上部13:30--14:02札掛駐車場

5:00自宅を出発し、コンビニで買出しをして中央道に上がった。皆ゴールデンウィークでレジャーにお金と気力を使い果たしたのか、天気がいいのに道は空いている。石川PAで朝食をとり、圏央道に入って相模原ICで下りた。整備されたばかりの新しくてきれいな道から、集落を抜け、宮ヶ瀬湖に向かう。湖畔の鳥居原ふれあいの館が最終トイレだ。方向が違うが、ここで少々休憩。

再び走り出して、県道70号に入ると、どんどん道幅は狭くなり、くねくね道になる。先日の徳島の国道439号(通称ヨサク)を思わせる道だ。しばらく走ると、2014年に丹沢山に登って以来の塩水橋にさしかかった。橋周辺にはかなりの台数が停められていて、この時期のこのコースの人気ぶりを表している。

 
左:札掛の駐車場 右:札掛の登山口

ほとんど車とすれ違うことなく、札掛の駐車場に到着した。塩水橋一帯の車の量を見ていたので、こちらも相当な台数と思っていたら、拍子抜けするほど少ない。身支度を整え、7:27山の神とともに出発した。札掛森の家を見下ろしながら通過していくと、登山口が現れた。国民宿舎丹沢ホームの建屋沿いにつけられた登山道を上がっていく。

 
左:道標はきちんと整備されている 右:キュウハ沢(本谷コース)分岐。復路では、ここよりわずかに上部で休憩

旧分校への分岐を越え、しばらく気持ちのいい樹林帯が続く。丹沢ホームの宿泊客なのか、皆双眼鏡ないしは本格的なフィールドスコープを携えたバードウオッチャーたちが集団で下ってきた。たしかにこの辺りは野鳥の宝庫だろう。

シカの食害のせいか、下草がない、まるで庭園のようなきれいな森が続く。やがてキュウハ沢(本谷)への分岐を越え、歩き始めてから1時間。そろそろ休憩にしようと山の神に告げ、風が強くなってきたことにも後押しされて、杉林の中で腰を下ろした(8:35)。札掛から登る人はまれなのか、人気がないのかわからないが、ここまで登山者にはまったく出会わない。

 
左:静かな新緑の道 右:シロヤシオが満開

杉林を抜けると、新緑の道になり、すこぶる快適な山歩きになる。そのうち単独登山者2人とすれ違う。表尾根までまったく登山者と会わないんじゃないかと山の神と話していたこともあり、ちょっと意外だった。やがてシロヤシオやミツバツツジが咲き誇っている場所に出て、気持ちも華やぐ。 

 
左:新大日茶屋 右:ミツバツツジも満開

10:05新大日に到着する。ザックを置いて新大日茶屋横の登山道に出ると、目の前がど~んと開け、相模湾が広がっていた。思わず「おお」と声が出る。大展望の人気コースだけあって、ここで山の神とお茶を飲んでいると、続々と登山者がやってきた。


相模湾を望む。遠くにうっすらと大島のシルエット

ツツジの咲き誇る回廊を抜け、尊仏山荘の黒い建物を仰ぎながら、登高していく。木の又小屋のコーヒーの幟にちょっと引かれながらも、最後のひと踏ん張り。

 
左:塔ノ岳山頂 右:同山頂。この後も続々と登山者が到着

10:52塔ノ岳山頂に到着した。山頂はすでにかなりの登山者がいて、富士山ビュー側に大挙して腰を下ろしていた。すごい人だなと言っている端から、また続々と登山者が到着してくる。

山の神と私も、富士山ビュー側に陣取り、お弁当を広げた。だが、富士山はだいぶかすんでいて、うっすらとシルエットが見えるだけだった。こんなに天気がいいというのに、残念。


塔ノ岳山頂からかすみ富士を遠望する

人が多いと、騒音、異臭(筋肉痛用のスプレーや、怪しげな食い物の臭い)、人との距離が気になるもの。気になりだしたら、止まらないのが人の性(さが)というものだ。食べ終わったら、すぐさま片付けに入り、山頂を後にした。

塔ノ岳から新大日までは、すごい登山者の数だった。われわれ同様に下山する人たち、そしてこれから山頂を目指す人の群れ、予想以上の多さに面食らいまくりだ。ところが新大日から札掛側に下り始めると、先ほどのごった返しぶりは幻だったのかというくらい誰もいない。すれ違ったのは2、3組だけだった。

 
左:再びすがすがしい新緑の道を下山 右:山の神、杉林を下山中

さてその札掛への下山は、当初は境沢林道へ下る予定だった。しかし分岐の道標に崩落箇所があって通行止めと出ていて(登山口にも出ていた)、しかたなくピストンで元来た道をたどることになった。最初からピストンの計画であれば、なんてことはないが、急遽ピストンに変更となることほど、鼻白むものはない。

新大日からサクサク下り、新緑の森を移動中に下山開始から小一時間になろうとしていた。休憩?と、山の神に声をかけると、休憩はベンチがあるところがいいといって、なぜか渋る。それならベンチがあるところまでだと一気に下ることになった。かなり下ってからお目当てのベンチが出てきたのだが、なんと先着様がくつろいでいるではないか。さらに下ることを強いられ、1時間45分もぶっ通しで歩く羽目になった。キュウハ沢分岐の手前でようやくベンチを見つけ、どっかりと腰を下ろした。やはり1時間おきくらいに休まないと、疲れが倍増する。

そこから30分ほどで林道に出、14:02無事札掛の駐車場に戻った。

帰りは、道路で難儀した。県道70号では反対側から何台も車がやってきては、そのたびに際々ですれ違い。宮ヶ瀬湖では道を間違え、曲がるに曲がれず、しかもUターン禁止と出ていて往生した。なぜ道を間違えたかって?それは私のカーナビが古く、「相模原IC」は存在しないことになっているからだ。不便とは思いながらも、先立つものがない。そんなこんなでわが街にたどりついたのは16:00をとうに回っていた。


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