目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

御正体山 池の平コース

2015-07-05 | 山行~丹沢・道志

標高 1,681m 山梨県

2015年6月28日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 6:50池の平駐車場7:03--7:55竜の口8:06--8:30上人堂跡8:35--9:00ハガケ山分岐9:05--9:25富士山展望地9:30--9:58御正体山10:08--富士山展望地--10:40ハガケ山分岐(昼食)11:25--12:30池の平駐車場

90年代に会社の山の会で道坂トンネル側から登って以来の御正体山だ。山の神も同じコースを過去に歩いたようだ。今回は、皇太子殿下コースといわれている池の平から登ってみることにした。皇太子殿下が登ったのは、登山口にあった標示によると(右下写真)、平成16年(2004年)10月15日とある。もう11年も前だ。たしか当時きれいに整備されていて歩きやすいし、山頂までもコースタイムが短いと話題になっていたのを覚えている。

 
左:池の平駐車場 右:登山口には、皇太子殿下御登頂の文字が

4:42バタバタと家を出発した。ガソリンを満タンにし、中央道に上がる。いつもの談合坂SAで朝食をとり、都留ICで高速を下りた。コンビニで昼食の買出しをし、カーナビに目印となるキャンプ場フィッシュオン鹿留を入力した。富士みち(139号)から左折するときに見覚えのある交差点だと思っていると、次々に記憶が蘇ってきた。決定的だったのが、長泉寺にあった「倉見山登山口」の文字だった。ここ来たよ、と山の神にいうと、狐につままれたような顔をしている。倉見山は2011年12月4日に訪れていた。http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/5d41f6d056b144654d77ff3ed8059c86

キャンプ場を越え、未舗装路を進んでいくと、6:50お目当ての池の平に到着した。駐車場は思ったよりは狭く、数台分くらいだろうか。ひんやりとした空気のなか身支度をして山の神と登り始めた。昭文社の2013年版山地図によれば、この上部に駐車スペースと書かれているが、ムリだ。路肩が崩れていたり、えぐれているところ、落石があるところがある。そうした荒れ荒れの終始薄暗い林道を上っていく。

 
左:竜(たつ)の口 右:竜の口のいわれとなった水の流れ

そのうち林道から離れ登山道になる。7:55竜(たつ)の口に到着。ベンチがあって、山の神と腰を下ろすと、野鳥のさえずりや沢の音が耳に心地いい。

 
左:上人堂跡 右:立派なブナが次々に現れる

池の平からしばらく薄暗い道だったのだが、いつの間にか明るい光が差し込む道になっていた。先ほどまでは、冷んやりとしていた登山道も、風がぴたりと止んで暑気を帯びてくる。

8:30上人堂跡に到着した。ちょっとした広場になっていて、休憩するにはもってこいの場所だ。案内板によると、1815年に妙心上人が入山し、難行苦行を重ねて入定。その仏様をお堂をつくり安置したのがここだということだ。しかし明治の廃仏毀釈令で、破壊されてしまった。奥には上人の座禅岩がある。


木々の隙間から富士山を望む

9:00ハガケ山分岐。ベンチが置かれていて(冒頭写真)、三ツ峠や南アルプスを望める。ヤブへ下って身を乗り出すと富士山も見える。なかなか快適な場所だ。

ここからブナの巨木に圧倒されながら、さらに上っていくと、またベンチが目の前に現れた。こんな薄暗いところになぜ?と近づいていくと、樹林帯の一画が申し訳程度に切り開かれていて、そこから富士山が見えた。ここが地図にある富士山展望地かと納得。どうせなら、もっと前面の木を切れば、大展望になるし、快適な場所になるだろうに。

 
左:御正体山山頂 右:山頂手前の登山道

9:58御正体山山頂に到着した。先着様は1名で、先ほど富士山展望地の分岐で三輪神社側から上がってきた方だった。これだけ人がいないのは、まだ時間が早いせいなのだろう。山頂は展望なしで、小さな広場のようになっている。直射日光が強く、山の神と木陰に逃げて小休止をとった。

昼飯にするにはまだ時間が早い。かといって当初の予定どおり富士山展望地で昼飯にするのは今イチだ。あの薄暗がりの場所は、とても快適とはいいがたい。もっと下って、ハガケ山の分岐で昼飯にしようと山の神に提案した。山の神、諾。さっそく蒸している山頂を後にした。少し下ると、年配の方3人のパーティが上がってきた。もっと歩いている人はいると思っていたのだが、やけに人の少ないルートだ。

 
左:ハガケ山分岐から富士山を望む 右:左奥は南アルプスの峰々、そして右には三ツ峠(いずれも往路撮影)

10:40ハガケ山分岐に戻り、一つしかないベンチを山の神と占領した。昼飯の準備を始めると、単独行の方が2名通過していった。このくらいの時間にここを通過すれば、山頂ご飯か。山の神と私は、南アルプスの景観を堪能しながら、コンビニおにぎりをほおばった。

11:25片付けて出発。あとは休みなく元来た道を引き返し、12:30に池の平に到着した。われわれの車の隣に2シーターのオープンカー、カプチーノが停まっていた。先ほどハガケ山分岐で会ったお兄さんの車のようだ。見た瞬間、昔を思い出してしまった。山を始めた頃は、彼と同じように2シーターのビートに乗って、奥多摩に毎週のように通っていた。一人で歩くのに飽きて山岳会に所属、やがて四駆の車に乗り換え、山の神と歩くようになった。彼も同じ道をたどるのだろうか。

さて帰路は、予定より早い下山というプレゼントをもらって、まったく渋滞にあうこともなく安泰だった。


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