標高約100m 沖縄県
2005年7月11日(日) 晴れ
メンバー 山の神と私
コースタイム 船浦10:00頃--カヌーでピナイ川遡上--トレッキング--12:00頃 ピナイサーラの滝上(昼食)--滝壺(水浴)--トレッキング--カヌーでピナイ川下り16:00頃
「ひげのような」という意味のピナイサーラ。落差55mは沖縄最高を誇る。カヌーでピナイ川を遡上し、ピナイサーラの滝へ行くという、ちょっとしたアドベンチャー気分を味わえるツアーに山の神とともに参加した。
宿を8:20頃出て、レンタカーで船浦のガイド会社風車へ向かう。9:30集合であったが、30分も早く到着してしまい、早すぎて誰もいない。しばらくするとパラパラと8人がやってくる。そのうちの一組は、島をぐるりと回りこんだ水落の滝に行くというから、マニアックというか、2度目の来島なのか。
2点とも:往路は2人乗りのカヌーでピナイ川を遡上。山の神が前に乗る
9:30すぎ、車でカヌーのスタート地点に移動する。車を降りると、さっそくめいめいにパドルとライフジャケットが渡される。参加者全員、カヌーは初めてだ。ガイドさんがパドルの使い方を懇切丁寧に説明し始める。私は、こんなものは乗ってしまえばすぐに覚えるものだとタカをくくり、早々にカヌー乗り場へ急いだ。
途中サガリバナの花びらが落ちていた。サガリバナは夜満開となって、日の出とともに散り始め、落下した花が川面いっぱいにふわふわと広がって下っていく。この豪勢で華麗な眺めをひと目見たいと早起きする人は多い。たまたまテレビ映像で見たが、すばらしいの一言に尽きる。必見!
さて、往路は2人乗りカヌーだった。2人乗りというのは、後ろの人がきちんと漕げないと、進行方向が定まらず、蛇行しながら進むことになる。初心者はえてして、こうなるとガイドの方がいっていたが、まさに山の神と私も、そのとおりになった。右の岸から左の岸へと蛇行しながら進んだ。私が蛇年生まれというせいもあるか!?
しばらくジグザグ走行を繰り返すと、河口付近の分岐に出た。そこからピナイ川上流へとパドルを操っていくと、前方で歓声が上がる。視線を上げると、滝が見えるではないか。おお。
カヌーを降りて、今度はトレッキングが始まる。気根が張り出した、この島ならではの植物がお出迎えしてくれる。ガイドの人によると、夜間このあたりはゴキブリだらけで、飛びまくっているそうだ(本当にそうなのかは不明)。うっそうとしたジャングルを抜けていく。 高度をいっきに稼いでいくと、目の前がパッと開けた。滝の上に出たのだ。青い海が見えている。思いのほか海は近い。
ここで昼食にありつく(12:00頃)。風車のガイドさんが沖縄そばをつくりはじめた。あとは事前に用意されていた古代米のおにぎりが供された。うまい!
ここはゆるゆると水量の乏しい川が流れているのだが、先のほうで、いきなり切れ落ちて滝になっている。ロープも何も張っていないから、ギリギリまで行くのはかなりの勇気が必要だ。恐る恐る先端へ近づいていくと、背筋が冷たくなる。そうこうしているうちに後からどんどん他のツアーの人たちが登ってくる。そろそろわれわれも場所を譲らねばならない。人心地着いた頃、滝壺に向かって下ろうとガイドさんが皆に声をかけた。
滝壺にはすぐに到着。近づいていくと、激しい水しぶきだ。滝の直下に行ってみると、水流がすごくて、皮膚をたたかれ痛い。それでもクールダウンできて、気持ちがいい。ガイドの誘導で滝壺に入って、ぴちゃぴちゃ泳ぐ。ライフジャケットをつけているから、仰向けにそっくりかえって、ぷかぷか浮かんでもいられる。水遊びだね。滝壺からあがると、デザートのパイナップルが待っていた。切り分けてくれて、一切れずつ食べるが、これもうまい。
瞬く間にお帰りの時間となった。ピナイ川のカヌー係留場所へ向かう。着いてみると、カヌー乗り場ではひと悶着起きていた。他のツアーグループが誤ってカヌーを1、2艘流してしまっていた。きちんとロープを結んでいなかったようで、バイトらしき若者が年配の人にひどくしかられていた。われわれが乗るカヌーには、まったく影響はなく、胸をなでおろす。
復路は1人乗りのカヌーに乗って漕ぎ出す。干潮なのか、かなり往路に比べ、水量が少ない。ドンコのような生き物が泥の上をはねたり、おっカニ、と目を移すと、わらわらと横歩きしていく大群がいた。進んでいくと、かなり狭い箇所もあり、カヌーの取り回しに苦労する。
山の神の姿が見えないと振り返ると、山の神は皆からだいぶ遅れていた。そういえばさっき泥の岸に突っ込んだりしていたからなあ。終点は浅瀬のやはり泥の岸。そこに接岸して、カヌーを岸に持ちあげる。カヌーを片付けていると、ようやく山の神も到着した。お疲れさん。
夕方風車事務所に戻った。足を洗って、一服してからの解散となる。宿に戻るにはまだ早いと、山の神と浦内川展望台、月ヶ浜へと足をのばし、さらに遊ぼうという欲深さを露呈したのであった。