目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

天覧山・多峰主(とうのす)山

2013-03-09 | 山行~奥多摩・奥武蔵

天覧山 標高 197m 多峰主山 271m 埼玉県

2006年2月5日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 高麗駅10:20--11:10高麗峠11:20--11:50天覧山11:55--雨乞池--12:28多峰主山(昼食)13:28--14:25飯能駅前

近場の低山ということで、ゆっくりめの7:00頃に起き出した。新聞を取りに外に出てみると、非常に冷え込んでいる。寒波到来なのだ。外のバケツには氷が張っていた。家で朝ごはんを食べて8:00出発する。

電車を乗り継いで池袋に出、西武線急行飯能行き9:01発に乗り込んだ。比較的空いていて快適な乗り心地だ。終点飯能で乗り換えて、起点となる高麗(こま)駅には10:10頃到着した。

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左:高麗駅。このトーテムポールのようなものは強烈な印象を残す 右:樹林帯の中の高麗峠

駅前広場には、巨大なトーテムポールのようなものがあった。山の神とこの不思議な光景を眺めながら、これはいったい何だと、どこかに案内板はないのかと、あたりを見回してみたが何も見つけられなかった。

あとからネットで検索してみると、この地は名前から伺い知れるように、高麗(こうらい)ゆかりの地とわかる。高句麗が新羅・百済に滅ぼされたときに、この地に王族が逃げのびてきて、そのまま定住したようだ。このトーテムポールのようなものは、朝鮮半島では将軍標と呼ばれており、日本の道祖神にあたるという。

高麗駅を後にし、まずは巾着田を目指す。道はわかりにくいが、ところどころに道標があるので、それを見つけては進んでいく。この日は、巾着田で凧揚げ大会があって、大勢の人が詰め掛け凧揚げに興じていた。冷たい風が吹き抜けていたが、そんなことには一切かまわず元気一杯子どもたちは走り回っていた。

巾着田を抜けて、丘陵地帯を上っていく。11:10高麗峠の道標に出て、いったんザックを下ろした。休憩していると、じわじわと冷え込んでくる。やはり寒波の影響で寒い。

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左:天覧山山頂 右:天覧山山頂からの眺め。標高は低いながら、見晴らしがいい。

峠から30分ほどで天覧山のこぢんまりとした山頂に到着した。明治天皇が近衛兵の演習をこの山頂からご覧になられたことから、この名がついたという。たしかに標高は低いものの、見晴らしはいい。

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左:雨乞池 右:雨乞池近辺の雑木林

天覧山を11:55後にする。ほどなくして杉に囲まれた雨乞池に出る。相当気温は低く、池はカチンカチンに凍結していた。奥にあずま屋があったが、あんな日陰にいたら、凍えるだろう。

明るい雑木林を抜け、12:38多峰主山山頂に到着した。この寒いなかでも、ハイカーや登山者が大勢いる。皆お弁当を広げ、ご歓談中だ。ふと目をやると、団体もいて大賑わいだった。

007p2053067_2 多峰主山山頂

P2053070 山頂からの眺望

陽だまりのベンチをひとつ山の神とともに占領し、昼食にした。ここからの眺めも悪くない。この山は、飯能の駅からハイキング目当てで訪れる人も多い。ちょっとしたジモティのくつろぎの場のようだ。

下山は飯能駅へ向かう。だいぶ体が冷えたせいもあって、駅前のどこか喫茶店で、熱いコーヒーでも飲みたいねと山の神。それはいいと、駅への道を急いだが、道を間違えたようで遠回りをしていた。ようやく街中に入ってくると、すぐに珈琲館の看板が目に飛び込んできた。よしここだと、山の神と店内に吸い込まれていったのだった。


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