2001年6月17日(日) 晴れのち曇り →
メンバー 山の神と私
コースタイム 10:31大月駅10:35--11:05ふれあいの館11:35--11:55岩殿山山頂12:00--本丸周回(NHK電波塔)--12:15岩殿山山頂(昼食)13:35--13:55兜岩14:10--14:55稚児落とし15:15--16:25大月駅
武田家滅亡に関わる地のせいか、妖気がただよう山、岩殿山に行ってきた。山頂ではなぜか写真がちゃんと撮れなかった。シャッター押すだけのカメラなのに、露出調整が狂って画像は白くとんでいた。上の写真はPOTOSHOPでちょっと加工して多少は見られる写真になった。まあ、カメラがしょぼいというだけなんだろうけど。このあいだHARD OFFにもっていったら、ジャンクですねといわれ、10円の値しか付けてもらえなかった。20年くらい前のカメラだから仕様がないか。(この岩殿山行で、ほぼ10年くらい使用していた計算になる)
ホリデー快速ビューやまなしで大月には10:31に到着した。10:35歩き出すと、日差しは強く、湿気も多い。低山日和とはとても言いがたいこんな日に、なぜここにいるのか。今ではなぜこの山にこの時期に登ろうと計画したのかは定かではない。
ふれあいの館には11:05に到着した。「秀麗富士写真展」をやっていて、館内を一巡りする。岩殿山山頂から富士山が見えるらしいのだが……。建物から出ると、直射日光で、やはり暑い。岩肌が露出した威圧感のある登山道をあがる。このあたりはもうピクニックコースだからよく整備されている。足元に原色の毒々しい色をしたとかげがチョロチョロとうごめく。大島渚の映画みたいだ。
岩殿山の山頂には11:55到着。山頂あたりは城跡であるが、意外にこぢんまりとしていて、地方豪族の小さな館といった感じだったのだろう。本丸跡にはNHKの電波塔が建っていて、つまらない。展望も霞がかかっていて、富士山は見えなかった。山頂でごはんを食べ、13:35出発。
迂回したつもりなのに鎖場が現れる。ごつごつした岩に鎖が垂れている。この暑さでも人はいるもので、後から登ってきた方々に道を譲る。山の神は恐る恐る鎖場に突入。ホントの鎖場はもっとすごいらしい。
鎖場を越えて、兜岩で休憩する。そしてこの山行のクライマックス、稚児落としへ。14:55足がすくむ高度感のあるその場所に到着した。下を覗くと、恐すぎる。一見すると、コンクリートで固めたような岩肌。どーんとかなり下まで切れ落ちている。ここから飛び降りたら、骨は砕け、ぼろきれのようになりそうだ。
視線を遠くに走らせると、大月の街がミニチュアのように小さくまとまって箱庭のように見える。
左:樹林帯がところどころで途切れ、岩場の上から大月の街が一望できる 右:木陰で一休み
岩場の照り返しの暑さを避け、木陰に入って一休み。もってきたビールをあおる。冷やしてタオルでぐるぐる巻きにしてきたから、それほどぬるくはなっていない。極楽だ。今日は車ではなく、電車だからいくらでもアルコールOK。山の神は化粧直しへ突入する(右上)。余裕の山行なのであった。
16:25大月駅に下山。駅前の喫茶店に自然と吸い込まれ、ティータイムとなる。まったりとして電車の出発時刻に合わせて、腰をあげた。