2012年5月27日(日) 晴れ
メンバー 山の神と私
コースタイム 8:15川野駐車場8:25--8:38ヌカザス尾根登山口--9:00尾根取り付き9:07--9:38イヨ山9:45--(ヌカザス山)--10:40ツネ泣峠10:54--11:00ヌカザス山--(モロクボ尾根)--11:35間伐帯(昼食)12:15--(丸山)--13:07川野駐車場
それはどこ?と訊かれそうな山に行ってきた。奥多摩湖と三頭山をつなぐ尾根筋にある山だ。最近仕事が忙しくてバテ気味だから、森林浴でリラックスできるような軽めのハイキングにしてみた。
5:30くらいに家を出発し、途中ガソリン補給、コンビニ買出しをして、吉野街道沿いの寒山寺の駐車場に入った(トイレあり)。ここで朝食。そこから移動して、奥多摩周遊道路に入ってすぐの川野駐車場に車を入れた。すでに峠を攻めるライダーたちが、爆音を轟かせながら、走っている。もうちょっと早く着いておきたかった。
左:川野駐車場 右:ヌカザス尾根から仏塔のある大寺山が見える
8:25川野駐車場を出発する。後ろからかっ飛んでくるバイクに気をつけながらの車道歩きとなる。橋にさしかかると、左手に湖面にお山を映しこんだ奥多摩湖。眺めは上々だ。13分ほどで、ヌカザス尾根の登山口に到着した。奥多摩湖をはさんで反対側には、赤指(アカザス)尾根があるから、この名称は何か対(つい)になっているのだろうか。
杉の薄暗い急坂をあがっていく。山の神がバテ気味で早々に尾根の取り付きで休憩だ。そこから歩き出すと、すぐに明るい道になり、右手に白い仏塔が見えはじめる。大寺山の山頂にある建物だ。
すがすがしい松林を抜けていく。しばらく行くと、樹林帯の中に地味にイヨ山の標識があった。水分補給をして、休憩をとる。
葉が茂りだいぶ空を覆いつくしている樹林帯の中をいくと、ツツジが群生していて、まだ花をつけていた。そろそろ終わりかけといったところか。
急な上りにさしかかると、10代後半くらいの学生?のパーティが休んでいた。にぎやかで楽しそうだ。三頭山に行くという。ここでいったん追い抜いたのだが、すぐに彼らは出発し、山の神と私に追いついてきた。先に行ってもらうと、今度は5分と経たぬうちにヌカザス山山頂の標識に着いてしまった。昭文社の地図の付録によると、もう少し先にある指導標のところに、本当のヌカザス山の山頂、三角点があると書かれている。学生さんたちが、再び休憩に入るのを横目に、山の神と私は、本当の山頂を目指して先へと進んだ。だが、それらしきものはなく、どんどん下っていくようだ。そのうちブナの巨木が出てきて、ツネ泣峠に出た。
ないね。騙されたか!と山の神と会話し、ツネ泣峠で一服となった。
左:ヌカザス山山頂 右:下り途中で突然出てきた丸山山頂の標識
先ほどの若者パーティが、ヌカザス山からやってきた。それを潮に、山の神と私は腰を上げ、元来た道を引き返し始める。意外にもこの尾根を登っている人はいて、彼ら以外に単独者2、3人とすれ違う。
ヌカザス山の標識まで戻り、やはりここが山頂かと写真を撮って、モロクボ尾根への分岐へ移動する。指導標にたどり着いて、モロクボ尾根の下山路をのぞくと、たいそう派手に下る急勾配だ。冬場、地面が濡れていたり、凍結していたり、落ち葉がいっぱい積もっていたりすると、危なくて下れないだろうな。足元に気を遣いながら、下っていく。そのうち、次々に朽ち始めている金属の指導標が出てくる。最初は、「ツネの泣坂」、それから順番に「橋沢だるみ」「橋沢滝坂尾根(?)」「橋沢尾根」と登場してくる。地元の人がそれぞれ勝手に名をつけて、そう呼んでいたのかも知れない。
途中間伐された平坦地で、昼食にした。木漏れ陽が、風に揺れて、ちょっと風雅な場所だ。
再び下り始める。誰かのブログに、この尾根筋には、丸山と名づけられた山があると書いていたが、そんな山は一向に出てこなかった。しかししばらく下っていくと、なんと坂の途中で、丸山の標示を見つけた。えっ、なんでこんなところに。あと数年でこの標示も読めなくなり、丸山の名前は忘れ去られていくのだろう。
駐車場には、13:07に到着した。帰途は陣屋でアイスコーヒーと思って、行ってみると、満席で、お店の人が客をさばききれない様子だった。でも、そもそもがそばやだから、アイスコーヒーはないのか? あきらめて隣にあった矢久亭でホットコーヒー¥400(アイスコーヒーはなかった)をオーダーした。ふと店内の奥を見ると、うまそうにビールを飲んでいる年配グループがいた。