目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

北八ツにゅう・中山・丸山

2020-09-07 | 山行~八ヶ岳とその周辺

にゅう 標高 2352m 中山 2496m 丸山 2330m 長野県

2020年8月15日(土)晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:10白駒の池有料駐車場8:28--急登斜面休憩(10)--10:10にゅう10:15--11:08にゅう分岐11:16--中山--11:33中山展望台(昼食)12:06--13:00高見石小屋13:17--13:36丸山13:46--14:50駐車場

前泊は海の口温泉湯元ホテル和泉館。登山者歓迎の旅館で朝食は6:00でも可だったが、早すぎるのも迷惑かと思い6:30からと指定した。やはり山の神と私が朝食一番乗り。ごはんをお代わりして朝食をかき込んでいると、お土産をどうぞといわれ、カリフラワーや葉物の野菜をいただいた。虫に食われている葉もあったから無農薬栽培なのだろう。ありがたやと押し頂き、頼んでおいたおにぎり弁当をもって7:20チェックアウト。一路白駒の池有料駐車場を目指した。

メルヘン街道に入ると、前方に1台、後方から1台ついてくる。もしかして目的地は同じかと思っていると、まさにそのとおりで白駒の池有料駐車場(600円)に入った。この3台が駐車して残りスペースは3台となった。その後も続々と車がやってきて、あっという間に満車。すんでの差で停められなかった残念な方々が警備員の誘導で、茅野方向へ向かう車線に一列に並ぶことになった。間一髪だったなあ、出発が5分遅れていたら、そこで待つことになったろうよと山の神に。


左:入山者の多さを物語る立派な木道 右:青苔荘・白駒荘分岐

有料トイレ(50円)に入って、8:28登山道に入る。昨日同様立派な木道を歩き、青苔荘・白駒荘の分岐から青苔荘へ向けて左手に入っていく。2002年に来たときは、こんな歩きやすい道ではなかったと記憶しているが、今やきれいに整備されていて登山靴でなくても、手軽に歩ける道になっている。


左:白駒池をめぐる木道 右:白駒池の先に茶臼山

青苔荘を通過すると、隣接するテント場には、18年前に山の神と私がしたようにテントを張り始めようというカップルがいた。きっと張りっぱにしてにゅう、中山を歩くパターンなのだろう。

そこから白駒池を周回できるように巡らせた木道を歩いていくと、観光の家族連れもいて楽しそうに散策していた。


左:乾燥気味の白駒湿原 右:にゅうへの急登

ハイカーたちから離れてにゅうへ向かうと、すぐに白駒湿原が現れた。少し乾燥気味なのは、降雨量が少ないからだろう。冒頭に掲げた写真の苔も水気が少ない感じだった。

にゅうへの上りは、地図でみると嫌になるほど等高線が詰まっており、休まずに一気に登るのはたいへんだ。そんなことにはお構いなく山の神は快調に登っていったが、途中で休憩を要求し、一時休止とした。


左:にゅう三角点 右:にゅう山頂から天狗岳を望む

10:10にゅうの岩峰に到着した。見晴らしは最高だが、人が多すぎて残念な感じ。そこには無謀にも赤ちゃんを連れてきている人もいた。しかもだっこしていたから、バランスを崩したら、たいへんな事故につながりかねない。明らかに登山者ではなく、なんとなく登ってきてしまったように見えた。困ったものだ。


にゅう山頂から北八ツの森、白駒池、そして茶臼山


遠くに富士山のシルエット

人の多さには閉口。さらには奇声を発している女子などもいて不快指数はうなぎのぼり。早く離れようと山の神を急かした。

少し歩いたところで振り返ると、ちょうどにゅうの岩峰を一望できる格好の休憩場所があった。ところが腰を下ろした瞬間に、ぶ~んという羽音。どんどん音が大きくなりこちらに近づいてくる。スズメバチかもとすぐに立ち上がり、山の神と撤退した。近くに巣があったのかもしれない。


左:にゅうの岩峰を振り返る 右:針葉樹林帯の中を抜ける

その後も多くの登山者とすれ違い、さすがにお盆だと改めて実感。11:08分岐に着いて、やれやれと腰を下ろして休憩した。その間も続々と目の前を登山者が通過していった。


開けていて気持ちのいい場所、中山展望台

分岐を後にすると、あっという間に中山展望台に到着(11:33)。開けた場所でとても気持ちがいい。ここで昼食にすることにし、宿で渡されたおにぎり弁当の包みを解いた。佃煮やおしんこ、梅や鮭のおにぎりをほおばる。多すぎず、少なすぎずでちょうどいい量でおいしかった。


中山展望台から蓼科山を望む

見晴らしがいいとつい長居してしまうのだが、しだいに登山者が増えてきて、人との距離が短くなってくると落ち着かなくなってくる。山の神がそわそわしている。さあ、行こうかと腰を上げる。

歩き始めてすぐに腕がひりひりして立ち止まった。見ると腕が赤く日焼けしていた。ちょっと日焼け止め塗るわと山の神に声をかけると、私もという。汗だくでいつのまにか腕に塗った日焼け止めは流れ落ちたようだった。


左:石ごろごろの歩きにくい下山路 右:高見石小屋を後にして丸山へ

下降に入ると、北八ツ特有の石がごろごろした道がまた出てきた。しばらく歩いていると足の裏がジンジンしてくる。

13:00だいぶ疲労が蓄積したころ、高見石小屋に到着した。高見石小屋といえば、目を三角にして怒っていた神経質そうな小屋の従業員を思い出す。冬季に泊まったときに、小屋内に雪を入れるな、外でよく払ってから入ってくださいと執拗に言われたのだった。ほとんど雪を落としたつもりの山の神と私は、心外なことをいうなとかなりイラっとしたから、鮮明にその時のことを思い出してしまうのだった。もうそのときの従業員はいないようだが、、、


左:丸山山頂へ最後のひと登り 右:丸山山頂

高見石小屋前の広場で休憩し、13:17本日最後の1座丸山に向けて出発した。親子連れと単独の方が下ってくると、山はひっそりとし、山頂への直登コースを上がるとだれもいなかった。

展望もほとんどないので、そのまま下山態勢に入る。


中山方面が少し開けている丸山山頂

下山は予想外にヨレていて、かなり時間を要した。駐車場近くまで下りると、白駒池を散策したのであろう大勢のハイカーがいてにぎわっていた。

14:50ようやく駐車場に到着し安堵。でも安堵もつかの間で帰りは地獄が待っていた。往路と同じ南諏訪ICから中央道に上がったが、すでに渋滞が始まっていた。久々のべたべたの渋滞につかまり、駐車場状態と化した低速道で忍耐力を試されることになった。

帰宅は20:15。そのまま近所の焼き鳥屋へ直行し、生ビールをあおって至福の時を迎える。しかし騒いでいる2家族と声のでかい兄さん2人組が店内にいるのに気づいた山の神は、この店の換気はだいじょうぶなのかときょろきょろし終始不機嫌だった。

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