セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

シルバー大学後期 室町時代③

2010-09-24 | セカンドライフ
☆平成22年度 後期いきいきコース 歴史
【室町に思いを馳せる~激動する変化の時代~】

第三回 9月24日(金)
    講師  兵藤 裕己(ヒョウドウヒロミ)氏
        学習院大学教授 
        専門 日本中世文学


講義要旨
  【南北朝時代の平家物語と太平記】

 南北朝時代は、琵琶法師の語る平家物語が大流行した時代。
 今日一般に読まれている平家物語(覚一本)が成立したのもこの時代である。
 講義内容は、南北朝時代の戦乱史と政治史、及びそれを記した太平記が、いかに平家物語と
 密接な関わりが有るかを学ぶ。

 鎌倉時代に成立したと思われる、平家の栄華と没落を描いた軍記物語であるが、実際は
 南北朝時代に完成した物である。

覚一本奥書(本の奥付)に詳しく書かれレジメでの説明も受けたがここでは省略します。
当時は下級武士でも文字を読み書きできる人は無く、耳から聞く形で全国的に大流行した。
目的は読ます物では無く、座(同業者組織)を維持する所の拠り所で有った。
門外不出の形で保管されていた。盲目の琵琶法師の名前はここで大きく登場する。

『太平記』の構成

第一部 巻 1~12  北条氏の滅亡
第二部 巻 13~21  「源氏一流の棟梁」新田・足利「両家の国争い」
第三部 巻 23~40  室町幕府体制(源氏政権)の完成

私達が学生の時丸暗記をした、 祗園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、 盛者必衰の理をあらは(わ)す。
おごれる人も久しからず、 唯春の夜の夢のごとし。 たけき者も遂にはほろびぬ、

まさに祇園精舎の出だしの文で有るが、今や子供番組でもこれを取り上げ4.5歳の子供達
でさえ、唱える事が出来る。
全く意味も分からず、覚えているが私が試験の為に丸暗記していた時も、内容が解って
いたわけではないので・・・・しかし若い頃覚えた物は未だに思い出す事が出来るので
大事な事は、いかに頭が柔らかい内に良い教育を受け知識を身に付けるかって事だ。



※保元の乱・平治の乱勝利後の平家と敗れた源家の対照、源平の戦いから平家の滅亡を
 追ううちに、没落しはじめた平安貴族たちと新たに台頭した武士たちの織りなす
 人間模様を見事に描き出している。和漢混淆文で書かれた代表的作品であり、
 平易で流麗な名文として知られの有名な書き出しをはじめとして、
 広く人口に膾炙(カイシャ)※している。     ※世の人々に知れわたっていること。

        
                     講師は冗談っぽく、「この本が思いのほか売れましてね
                     ベンツ買いました」ですって。

シルバー大学後期 室町時代②

2010-09-24 | セカンドライフ
☆平成22年度 後期いきいきコース 歴史
【室町に思いを馳せる~激動する変化の時代~】

第二回 9月17日(金)
    講師  村井 章介(ムライショウスケ)氏
        東京大学大学院 人文社会系研究科教授 
        専門 日本中世史、対外関係史

講義要旨

五世紀の「倭の五王」時代の後、日本は中国など東アジア諸国と、正式の国交を
結ばない事を、伝統的な態度として来た。
1402年室町幕府三代将軍足利義満が、明朝に使節を送り、明皇帝から
「日本国王」ニ、任命された事は、900年振りにそれを覆す出来事であった。

義満が伝統的対外感に立つ、皇族や僧侶の反発をかえりみず、「日本国王」となる
道を選んだ理由を様々な角度から思考する。キーワードは「倭寇ワコウ」。



一三世紀から一六世紀、朝鮮半島中国大陸の沿海地域を侵犯略奪した日本人に対する
 朝鮮中国側の呼称。その中心勢力は、北九州瀬戸内の土豪や沿岸漁民であり、
 元来私貿易を目的としていたが、一四世紀半ばから海賊化し、米穀人民を
 奪取殺害するなど、相手国に深刻な脅威を与えた。勘合貿易などの進展により、
 一五世紀中頃にはいったん鎮静。一六世紀、中国大陸南岸南洋方面に再び発生したが、
 その集団に日本人は少なく、多くは中国人の密貿易者海賊であったと考えられている。
 豊臣秀吉の禁圧で消滅。ばはん。(
歴史辞書引用)

☆村井講師は開口一番、歴史学と言うのはいっこうに難しい物では無く、
 資料に基づいて パズルの様に組み合わせストーリーを描き出す物です。             とにっこり仰った。
 講師はA3用紙5ページにびっしりレジメを作り配られた。

 今までの講師もなかなか良いとは思ったが、村井先生の講義はとても分かり
 易く、レジメの 全ページを使い頭の固い私の中にもぐいぐい情報が入って来た。
 取り立てて面白い事を話すわけでも無く、ひたすら淡々と「語る」という方法の
 なのだが当時の九州・大宰府の占める位置(中心地的存在)の話も、成る程と思わせる内容。

 
 講座がアッと言う間に終わってしまって、もっと聞きたいと未練がましく思える講師は
 少ない。人に物を教える(理解させる)と言う作業ははなかなか難しいものだなーと
 思わされた。


   室町幕府三代将軍足利義満 1358 - 1408