セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

不思議なご縁の下階の方

2014-10-28 | セカンドライフ
  未だ10月下旬なのに、各地で雪のニュースが聞かれる。昨年は未だ猛暑の名残で暫くは秋を楽しんだのに。北海道、東北、北陸、北関東・・・・足早に急がないで、ゆっくり来て欲しい冬。夕べ強風だったけど木枯らし一号だったんですって。早いこと。

 最近、新入居の方が4軒有った。まあ出て行かれる方は色々のご都合がお有りで。
相変わらず午前、午後と畑を遊んでいる。そんな天候でもあり、10月も第5週なので、習い事もお休みで余裕の有る一日でありご機嫌?土の上で時間を過ごすのが、何よりも快感で有りまして。
午後マリーゴールド等の花も終わったので、抜いたりしていると「こんにちは!大変ですね」と一階ベランダから声がかかった。入居されて、正面から顔を合わすのは初めてだった。こちらの方は、ご主人が入院されていて「一日も早く二人で生活したい」と楽しみにされていたのに、突然病院で無くなったのだと。自治会員になった人は直ぐに、訃報が張り出されるのに、入居されたばかりなので、それも無かったので「存じませんで・・・」とお悔やみを言った。彼女は「毎日ずっと泣いてばかりです、音の事でもご迷惑は無いでしょうか?」と不安げに仰る。全くご心配無いですよ、生活音でしたら、10時位迄なら全くご心配無く、お風呂?お風呂でうるさいと苦情が出た事は一回も有りませんので真夜中でもお気遣いなく、と言うと漸く緊張感がとけたらしい。

「越される前は何処にいらしたの?」全く予定に無い質問をすると「前の道を10分位西へ行ったマンションにいました」「まさか○☓マンションでは無いですよね」と言うと、驚いた事に、そこの管理人をしていたのだとおっしゃる。私の方が驚きで。「入り口の管理人室にいらしたの?」重ねて訊くと定年になり辞めたのだと。
みっ君、みこたんは時々鍵を忘れると(下校をした時)優しい管理人さんが「ママが帰る迄、中に入っていなさいって言って呉れるの。おやつを貰ったりしたの」と言っていたっけ。まさかそのご夫婦が、私の下の部屋に入られ、そのご主人が新しい生活も始めない内に亡くなったなんて。こんな奇遇が有る物だとびっくり。だけど老後をゆっくりされない儘、先に逝かれてしまい毎日淋しくて・・・・・と、目の前で
ご主人も時々「今日は鍵を忘れた子供さんが来てお話をした」なんて会話が有ったとか。
管理人さんでは、旅行等儘ならなかった事でしょう。これからゆっくり温泉にでもと言う時に、本当にお気の毒。「じゃ暫く泣いてお元気になったら、声をかけてね。孫達のお返しを、今度は私がさせて頂きます」と言うと、彼女も何と言う奇遇~、安心された様で良かった。ご主人に先立たれ、涙が止まらないなんて余程幸せなご夫婦だったのね、羨ましくもあった。今度みっ君達が来たら、お線香を上げに一緒に行こうと思う。
      
   菊も無くなったと思ったら一本残っていた。