はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

<font size="-3">茂木氏と空白。</font>

2006-08-18 23:05:17 | アートなど
最近、茂木健一郎氏が面白いです。
氏のブログ「クオリア日記」8月18日付けエントリ「自分でちゃんと空白をつくる」を読んでいて、『まったくもう、なんちゅう方だ、この方は! 大好きだぞ!』と思いました。
思わず身を案じてしまうほどに想像を絶する忙しさなはずなのに、大変になればなるほど軽やかな茂木節を炸裂させてくれる、そのおおらかさ。
私がはじめて茂木氏の名前を意識したのは「ちくま」の連載エッセイ「思考の補助線」においてでした。
とても静謐な、冷静で示唆に富んだ文章からは沈思黙考の科学者といった印象を受けたのですが、昨年8月の佐藤雅彦氏との対談でご本人を拝見してみてびっくり(笑)。
良く言えばフレンドリー。悪く言えば俗っぽい。対談ではそんな印象を受けました。
そのあまりのギャップにちょっとしたカルチャーショック(?)を受けてしまった私ですが、氏のブログを拝読するうち『はは~ん』と納得。このお方の中には科学者が目指す高みと日常のもろもろがきちっとした整合性をもって同居しているようなのです。対談で見せるなつっこさと鋭い論考イメージのハイブリッド具合もその延長かと。
そして、今年に入ってからは記事がますます面白くなってきたように思います。
殊に最近の氏の、冷静な視点で飾らず滑稽に自らを叙述する姿にはただただ脱帽。
読んでいて思わず笑ってしまうことも多いです。
(8月11日の記事に出てくる『ピピタンする』という単語には爆笑してしまいました。)
忙しくて余裕がないときほど豊かに炸裂する茂木節。
氏の精神性と創造性に心から賞賛を贈りたいです。
茂木氏が無事、珠玉の空白を手に入れられますようこっそりお祈りしています(笑)。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿