はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

<font size="-3">TENORI-ON Tシャツ、その正体。</font>

2006-06-20 01:07:06 | さもないこと
しつこく岩井俊雄氏のTENORI-ON開発日誌ネタですみません。
SONARライブの終了速報記事でTENORI-ON Tシャツの正体が判明いたしました。
非公開コメントに対する返信と思われる岩井氏の英語コメント(詳細は→こちら)で『残念ながらあのTENORI-ON Tシャツは僕の手作りなので販売はしていません。将来的に商品化できればいいなと思っています(抄訳by aiwendil)』と述べられています。
わたくし、先日当ブログでも『岩井さんの着ているTENORI-ON Tシャツが欲しい』とつぶやいていたところ。
あまりにどんぴしゃな回答だったので正直ドキッとしました(笑)。
あ~、世界には私と同じようなことを考える方がいらっしゃるんですねえ。
ちょっと勇気づけられました(笑)。
いつかオフィシャルTENORI-ON Tシャツが発売される日が来ると信じて心待ちにしたいと思います。



<font size="-3">古川日出男「ルート350」。</font>

2006-06-19 00:37:39 | 日記・エッセイ・コラム
いつの間にか出版されていた古川日出男の新刊「ルート350」を購入しました。
あとがきで作者本人が『はじめての純然たる短編集』と述べているように、古川氏ならではの形容とテーマに満ちた良質の短編集。
ひとつひとつの作品はとてもコンパクトで、書籍としてのボリュームも少ないほうだと思いますが、「サウンド・トラック」を思い起こさせるような作品もあったりと、内容は異様に濃密。
とりわけ冒頭の「お前のことは忘れていないよバッハ」は古川氏らしく秀逸です。
ちなみに、私にとって一番印象的だったのはあとがきの言葉。
『ある意味で、僕はデビューから八年間、ずっと同じ小説ばかりを書いている。
 それが誠実なことかどうかは、判断するのは僕ではないけれど。』
私が氏の作品に対して抱いていた印象を、作者本人も自覚なさっていたという事実に感慨。
氏の誠実さは大きな魅力のひとつ。
これからも追い続けてゆこうと思います(笑)。

この「ルート350」は、氏の出世作「アラビアの夜の種族」や「ベルカ、吠えないのか?」とは質を異にした作品。
しかし、「沈黙」や「アビシニアン」、「サウンド・トラック」が好きな方にはおすすめ。
気になる方は下のamazonリンクから様子をうかがってみてください(笑)。

<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4062133911&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000ff&bc1=000000&bg1=ffffff&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>


<font size="-3">発見。</font>

2006-06-17 23:05:48 | さもないこと
昔から栄養ドリンク(リ○ビタンDなど)を飲むと頭痛と吐き気に襲われるので不思議に思いながらも敬遠しておりました。
が、昨日、ひょんなことから原因が判明。
職場の机に死蔵されていた頂き物の栄養ドリンク。何気なく成分表示を見ていたら、添加物としてエタノールが入っているではありませんか。
「これか~!」と小さく叫びました。

じつは下戸です。
とんでもなく下戸です。
アルコールは飲んだ瞬間二日酔い。
ビール3cc程度で吐きます。激烈です。
飲んでいなくても、気体暴露で症状が現れます。
実験台の消毒のためエタノールをスプレーする作業や、99.8%エタノールを無水にするため別容器に移し替える操作で頭が痛くなります。
抽出作業に使う酢酸エチルでも頭痛がしました。
アセトニトリルは平気なので、やはりアルコールのOH基がだめなのでしょう。
で、栄養ドリンク。
中に含まれるエタノールに反応して具合が悪くなっていたんですね~。
なんだか妙に納得してしまった発見でした。



<font size="-3">「どっちがへん?」が全国発売。</font>

2006-06-17 22:21:56 | アートなど
続けて岩井俊雄氏情報。
いままでイベント会場などで限定発売されていた岩井氏の絵本「どっちがへん?」が全国的に一般発売された模様です。
詳細はこちら→紀伊国屋書店HP
amazonでの取り扱いもできたようですので、岩井俊雄氏ファンはもちろんのこと、幼いお子さんをお持ちの方は要チェック!です。
amazonでの取り扱いはこちら↓
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4314010061&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000ff&bc1=000000&bg1=ffffff&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

ついでに、こちらもおすすめ。↓
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4314010002&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000ff&bc1=000000&bg1=ffffff&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>



<font size="-3">TENORI-ON の譜面。</font>

2006-06-17 22:10:41 | アートなど
近ごろ岩井俊雄さんのことばかり書いているような気がしないでもないですが、ふたたびTENORI-ON 関連ネタを。
TENORI-ON開発日誌でTENORI-ON の譜面が公開されています。(→こちら
わたくし、これを見た瞬間からドキドキが止まりません。
公開講座で見たTENORI-ONライブの記憶もさることながら、純粋にこの譜面の画像的配置が私の嗜好ストライク。
せめて譜面だけでも欲しいです。
私にとってこのドキドキはteevee graphicsの谷篤氏が担当するアニメーション映像(例:Star Flyer 就航記念CM、PV「Tell Me」、ポツネン「umaru」オープニング映像など)を見た時と同質のドキドキです。
シャープな輪郭線。単色の幾何模様。たまりません。
よく考えれば、私がTENORI-ON Tシャツに心惹かれたのも、あの楽器自体の構造図形が美しいからなのかもしれません。
意味ではなく形そのものに対する反応。
こんな反応は変わっているでしょうね(笑)。
いずれにせよ、製品化が待ち遠しいTENORI-ONです。

*追記:SONARのライブが無事終了したようです。5月の公開講座で試作していた肩乗りカメラが本格採用されていたのにはニヤリ。詳細レポに期待です。




<font size="-3">TENORI-ON Tシャツ。</font>

2006-06-14 22:17:13 | アートなど
岩井俊雄氏の「TENORI-ON開発日誌」がすごい勢いで更新されています。
SONARへの期待と興奮が伝わってきて、こちらまでワクワクしてしまいます。
バルセロナ到着の記事(→こちら)で岩井氏が着ているTENORI-ON Tシャツが素敵。
今後の販売予定は無いのかな?

そういえば、teevee graphicの映像作品もSONARで上映されるらしいです。
とても気になります。



<font size="-3">メンテナンス情報。</font>

2006-06-14 20:58:16 | お知らせ
明日未明からサーバーメンテナンスが行われる模様です。
以下OCNのアナウンス記事を引用。

+++++++++++++++++++++++++++++++
■メンテナンス工事期間(予定)
2006年6月15日(木)午前1:00~午前9:00(約8時間)
※実際の工事の都合により、多少時間が前後する場合があります。
+++++++++++++++++++++++++++++++

メンテナンス中も記事の閲覧はできますが、コメントの投稿とトラックバックの送信ができなくなるそうです。
どうぞご注意願います。



<font size="-3">「TENORI-ON開発日誌」が登場。</font>

2006-06-14 01:43:31 | お知らせ
某SNSで教えていただいた情報です。
岩井俊雄氏がYAMAHAと開発中の新しい楽器TENORI-ONの開発日誌ブログが開設された模様です。
その名もストレートに「TENORI-ON開発日誌」→こちら
現在、バルセロナの音楽イベントSONARへの招待参加旅程がアップされています。
東京工芸大学での公開講座(5月14日に聴講しました。関連記事は→こちら)でもおっしゃっていたスケジュールですね。
こうして開発日誌が公開されたことで、また一歩、TENORI-ONが製品化・販売へ近づいたようでとても嬉しいです。
岩井氏に感謝。
遠き西の地にこっそり心からのエールを送りたいと思います。




<font size="-3">困った。</font>

2006-06-13 21:49:36 | ラーメンズ
最近、片桐氏関係の情報に乗り遅れております。
なぜなら、トゥインクル・コーポレーションのサイトにアクセスできないからです。
どうやらあの公式サイトはSafariでのブラウジングをサポートしていないらしく、トップ画面から各カテゴリに飛ぶことができません。
ラーメンズ関連の情報はRahmens.netがあるからいいか、と思っていたら、必ずしも情報が重複しないらしいと最近気付いてしばし呆然。
問い合わせメールを出そうにも、そもそもメールフォームを表示させることができないので八方ふさがり。
困りきっています。
トゥインクルさ~ん。macユーザーにも愛の手を・・・・。



<font size="-3">東京遠征+α 6/11。</font>

2006-06-11 23:58:10 | アートなど
今日、6月11日は、昨日に引き続き展覧会をひとつと、上映プログラムをふたつ見て参りました。
まず、東京三の丸尚蔵館で開催中の「花鳥-愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」第3期展示。
そして、ふたたびせんだいメディアテークの「イメージの庭vol.3」。

まずは若冲。
中国の花鳥画とともに、若冲の代表作「動植綵絵」30幅のうちの6幅が展示されていました。
若冲は以前から好きでしたが、実物を見たのは実は今回が始めて。
正直、印刷物と実物がこれほど違って見えるとは思ってもみませんでした。
いやあ、とんでもない。
若冲、とんでもない画家です。
過剰なまでのディティールと同居するデフォルメーション。
観察眼と技術。
写実や様式といった技術的キーワードだけでは語れない、何か突き抜けたものを感じます。
絵と対峙していてちょっと空恐ろしくなるような、とでも申しましょうか。
圧巻です。
いっぽうで、動物をこれほどまでに見事に描いている画家を私は知りません。
脚で頭を掻く雌鶏の一瞬の表情をとらえた描写にはぞくっときました。
わざわざあんなモチーフを選んで、しかも的確に描き出すなんて並大抵のことではないと思うのです。
生物学者の目を持ち合わせていたのじゃないかと想像されます。
つくづく第1期と第2期を見逃したのが悔やまれます。
若冲好きや美術好きならば、とにもかくにも、あれはもう、一度実物を見ておくべきだと思われます。
おすすめです。
(展示会詳細は→こちら

さて、今日は東京を早めに切り上げ仙台へ。
せんだいメディアテークで開催中の「イメージの庭vol.3」のショートフィルム上映プログラムのうち、先日見られなかったプログラム「R」とプログラム「B」を見るためです。
(途中休筆。のちほど書き足します。)




<font size="-3">東京遠征6/10。</font>

2006-06-11 09:53:47 | アートなど
昨日6/10は東京で展覧会を5つとシンポジウムひとつ、そして芝居を一本見て参りました。

まずは、銀座INAXギャラリ-1で開催中の「小さな骨の動物園」展
魚類から両生類、は虫類、鳥類、ほ乳類まで、様々な動物たちの骨格標本を展示したアートとサイエンスの中間のような展示会です。さほど広くないスペースに骨たちがところ狭しと並ぶさまは壮観。対象も身近なものから珍しいものまで、実にさまざま。たくさんの『へぇ~』が満載でした。
特に印象深かったのは海鳥の骨格。飛翔時に負荷がかかるからでしょうか、胸骨と烏口骨が癒合しているのです。家禽との違いに驚きました。
驚いたといえば、アリクイの頭蓋。眼窩孔がありえないほど浅い! 眼球の小ささが想像されて興味深かったです。
気になったのは魚類の骨。どうしても魚の干物を連想してしまって思わず『おいしそう・・・』と(笑)。
会場では家庭でもできる骨格標本の作り方ビデオなども流れていたのですが、時間の都合で見られず。残念。

つぎに、同じく銀座INAXギャラリー2で開催中の「塩保朋子展」も見てみました。
巨大なトレーシングペーパーを切り抜いて作ったレースのような作品です。
とにかく繊細で美しい。
まず、入り口から見て『わあ、すごい!』。
裏に回って『・・・・・!!!』。
光と影の織りなす模様に言葉を失いました。
まったく予期せずに見たので本気で感動してしまいました。
これだけでも一見の価値ありかと。
少しでも興味をもたれた方はとにかく実物を見てみることをおすすめします。

続けて、銀座のギャラリー小柳で開催中の「オラファー・エリアソン展」
原美術館での感動が記憶に新しいエリアソンの、作品販売を兼ねた展示会です。
小品10作品ほどが展示されていました。
鏡と照明を利用した万華鏡のような作品が多く、原美術館での展示とは趣を異にしていますが、なかなかに素晴らしい内容でした。
印象的だったのは、カメラオブスキュラと万華鏡の原理を応用した作品。無限に続く窓の外の風景にクラクラ。
竹籠の中に偏光アクリル板と光が灯る作品も、夜空を覗き込んでいるようで好きでした。
エリアソンの作品を見ていると、無限や極限といった概念に思いを馳せてしまいます。
人類ではじめて無限という概念を発見したのはいったいどういう人間だったのでしょう?
きっととてつもなく興奮したんじゃないかと思えてなりません。

次に、六本木のAXISギャラリーで開催中の「スーパー・ノーマル展」
プロダクトデザイナーとして名の知られている深澤直人氏がディレクションした展示会です。
日常に溶け込んでいてデザインとしての存在感を意識させないような「ものすごくふつう」なモノたちに光を当て、その中にこそデザインの重要な本質が潜んでいるのではないかと提起する意欲的な催しです。
ゴミ箱からいわゆる『便所サンダル』、文房具にレジかご、食器、などなど。おおよそ200点近くのモノが美しく配置された会場は不思議な楽しさを醸し出していたように感じます。自己主張のなさが機能美と結合し、別の意味での個性を生んでいるような商品たちがずらりと並ぶさまはちょっと他に類を見ない光景でした。
展示品にはそれぞれ番号が振られていて、展示一覧パンフレットと照合しながら見ることができます。しかし、展示物たちがあまりに『ふつう』すぎて思わず見逃してしまったりすること多々(笑)。たしかに『ふつう』の力が存在することを実感させられました。展示物が工業製品なので会場内は撮影フリーなのも嬉しいところ。
感得することの大きい展示会だったと思います。

さて、次は、この6日にリニューアルオープンを果たした、新宿初台のインターコミュニケーションセンター(ICC)
入場無料の常設展は予想以上のボリューム。後述のシンポジウムを聞いたせいで時間がなくなり、ほんの一部しか見ることができませんでした。ぜひリベンジを果たしたいです。
とりあえず印象に残っているのは3つ。
まず、エントランスの壁に設置されたリアルタイム画像配信装置。
見た瞬間に『えっ?』と思いました。なぜなら、見慣れた光景が映し出されていたからです。
映っていたのはせんだいメディアテークのエントランス。
東京のICCと仙台のメディアテーク双方にカメラとモニタが設置され、常時映像でつながっているような案配です。
もしもカメラの向こうに知り合いがいたらこれを利用して直接コミュニケートできそうな勢いです。
接続先が身近なメディアテークだったというところで私にとっては面白さ倍増。
誰かと東京←→仙台でリアルタイムじゃんけんしてみたいです(笑)。
また、岩井俊雄氏の「Anather time, Another space」があって思わぬ再会に驚喜。
プログラムが自動制御なので自分で法則を選べませんが、それでも十分面白い。しばらくいろいろ遊んでしまいました。面白いもの好きには文句なしにおすすめの作品です。
さらに、会場中程にあった正方形の床面。これが地味ながら非常に面白い。
いっけんただの床なのですが、人が踏み込むと、常に1人づつに均等な陣地が行き渡るような線がぱっと投影されるのです。いわば、ボロノイ図の体験装置。これは人が多いほど、そして人が動き回るほど面白い作品。大勢の子供たちを引き連れて体験してみたいなあと夢想してしまいました(笑)。

さて、このICCではリニューアルを記念したオープニングイベントとして4回の公開シンポジウムが予定されています。
シンポジウム第1回目がちょうどこの日の15時からでした。(概要は→こちら
見れば、浅田彰、宮台真司、斉藤環、藤幡正樹、というそうそうたるメンバー。
せっかくなので拝聴してきました。
技術の進歩に伴い、コミュニケーションの形態も激変してしまったが、そんな現代の中でコミュニケートを扱ったアートというのはどのようなものになってゆくと考えられるか、というお題を軸に、それぞれが短いプレゼンを行い、それについて各氏がそれぞれの立場から議論を交わしてらっしゃいました。
4者とも文章はよく目にしますが、実際に話す姿を拝見するのは初めて。浅田氏と宮台氏はとても攻撃的な、いかにも思想畑の文化人といった印象を受けました。いっぽうで、斉藤環氏は臨床家だけあって、地に足のついた説得力のある意見が多いように感じました。藤幡正樹氏はもの柔らかな内に高い理想を秘めているような、理知的な芸術家といった印象。佐藤雅彦氏の親友というのが頷けるような空気を持ってらっしゃる(笑)ように思えました。
司会進行役は浅田彰氏。
宮台氏が先導する形で話題はかなりディープな内容。世界と日本が陥っている状況と、それを打破することの困難さを述べる宮台氏。good feeling societyの罠と『再帰性』という言葉がキーになっていたように思います。
斉藤環氏は精神科医の臨床家としての視点から、情報技術のありようが変わっても、よく言われているほどに若者の心のありようは大きく変わってはいない、と力説。その上で、『おたく』という症状を生きることは、現代において再帰性を回避するひとつの大きな可能性を担っているのではないかと提言なさっていました。
藤幡正樹氏は、アートというものの捉え方がそもそも日本において不完全である現状に言及。アートが『芸術』と訳された時点で「習い事」としての意味が付与され、『うまくつくる』のが芸術であるという観念の呪縛から抜け出せなくなっている、と、表面的な奇麗さだけが注目され、その奥にある表現内容までが理解されないことが多い、と危惧なさっていました。
芸術家は白痴、道化であり、社会に新たな視点を付与するのが本来の役割だとも。
途中、斉藤氏の『おたく』潜在的価値論や藤幡氏の立ち位置に対して宮台氏が鋭くかみついたりして論議は紆余曲折。
私は次の予定があったので時間切れ。最後まで聞くことができませんでしたが、藤幡氏がどんな落としどころに話を持っていったのかとても気になっています。
話を聞いていて終始感じたのが、斉藤氏や藤幡氏と宮台氏や浅田氏とのギャップです。
浅田氏や宮台氏が抽象論をもとになにかと批判を繰り返していたのに対し、斉藤氏や藤幡氏は具体例から推論を経て提言へと進める話運び。斉藤氏と藤幡氏には科学系の実践者としての視点を感じました。
私自身が理系実学科学の徒であるせいか、斉藤氏と藤幡氏の話には親和性を覚えましたが、浅田氏と宮台氏の話にはどこか釈然としないものを感じました。
難しいものです。

最後は、下北沢の本多劇場で上演中のKKP#5「TAKE OFF」19時公演。
劇場中ほどのど真ん中から見る「TAKE OFF」に大満足。
覚え書きはまた後日。

他にも終演後には思わぬ語らいがあったりと非常に充実した一日でした。
そしてよく考えてみると、今日回った催しは芝居以外すべて無料。
う~ん、おそるべし、東京。



<font size="-3">せんだいメディアテーク「イメージの庭vol.3『Saccadic Suppression』」。</font>

2006-06-08 23:52:32 | アートなど
せんだいメディアテークで開催中の「イメージの庭vol.3『Saccadic Suppression』」でインスタレーション作品をひとつと、上映プログラムをひとつを見て参りました。
元々のお目当ては映像クリエーター集団wow。以前の「イメージの庭vol.2」で『The poetry of suburbs』を見てクラクラして以来ものすごく気になっていたグループです。
今回のイベントでは、このwow関連のインスタレーション作品「Motion Texture」と上映プログラム「R」を見たくて足を運びました。
インスタレーション作品はしっかり見られましたが、時間の関係で目的の上演プログラムは観られず。代わりにタナカカツキ氏とresfestを特集したプログラム「G」を観賞しました。

「Motion Texture」は、天井から床に映写された映像が、鑑賞者が踏み込むことによって水面のようにさざ波立ち変化してゆく、とても美しい作品です。映像の上で遊ぶのはもちろん、椅子も据えられている親切設計ですので、ただひたすら眺めているのも一興。
偶然性と一回性を鍵にした作品だけあって、見ていてまったく飽きません。
ちなみにこの作品、QuartzComposerというアプリケーションで作っているそうなのですが、これ、私が先日飛行機雲を作った時に使用したのと同じソフト。同じアプリケーションでこんなにもスゴいものができるのかと舌を巻きました。脱帽です。
この作品は一階のオープンスペースで無料公開されていますので、興める方はぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょう。
なお、この作者さんは在仙のクリエーターで、「未来派図画工作」というサイトも運営してらっしゃいます。
公開されている数々の作品はとんでもなくハイクオリティ。
「20世紀ボヤージ」「少年少女オデッセイ」などのスクリーンセイバー群は圧巻。Macユーザーは必見です。
(未来派図画工作のサイトは→こちら

上映プログラム「G」はresfest2005の受賞作11本と、タナカカツキ氏作品16本。
時間の都合ではじめの4本は見逃してしまいましたが、残りはしっかり観賞。
印象に残ったのは以下の5本。
Wilfrid Brimo『Shakedown "Love Game"』: 潔くあけすけな感じに好感。
Sally Arthur『Perfect』: 前の『Love Game』と同じ展開かと思いきや、突き抜けたどんでん返し。思わずニヤリ。
田中裕一『POLYTICS"I My Me Mine"』: 以前の田中裕一氏のトークイベント時にも見たミュージックビデオ作品。ロボットダンスを踊る人々。ストロングマシーン2号ちゃんの姿が忘れられない。"This person is not menber of POLYTICS."というテロップが大好きです。
タナカカツキ『SUNDAY』: 両手両足をばたつかせて飛翔する人影たち。異様な光景。しかし、私も腕で空気を掻いて飛ぶ夢をよく見るので、よ~く考えれば客観的にはこんな光景なのかも・・・と妙に身につまされました。
タナカカツキ『小さなおっさん』: アイデア勝ち。やられました。あのチープさも立派な表現上の武器ですね。
タナカカツキ『RS-3000/ring a rose eat propher 21』: 風景の中の風景の中の風景の中の・・・・・と続く入れ子構造で男女の一生を表現。クローズアップに終始するのかと思いきや、ズームダウンで伏線を生かす手法に感嘆。

タナカカツキ氏の作品をきちんと見たことがなかったので、まとめて見られて新鮮でした。色遣いや頻出モチーフに作家個性が現れていたような印象を受けます。好きな人はハマるだろうなと頷けました。
わたくし個人的にはカラフルすぎる表現がいまいち好きではないので氏の映像にはそれほど反応しませんでしたが、構成等で感得するところが大きかったです。
この他、resfest部門ではNAMIKIBASHIの「SAKURA WONDERFUL JET」があって思わずびっくり。
大画面で見たい方はぜひ(笑)。
なお、上映プログラムは「G」「R」「B」の3種。
7階シアターで販売されているパンフレットを購入すると、すべてのプログラムを開催期間中何度でも見ることができるそうです。非常にお得。ショートフィルム好きにはおすすめです。

この「イメージの庭vol.3」は6月14日(水)までの開催。
詳細はせんだいメディアテークのHP→こちら でご確認を。



<font size="-3">【微妙にネタバレ】KKP#5「TAKE OFF」ネタバレハンコ。</font>

2006-06-06 02:08:04 | お知らせ
【微妙にネタバレ】KKP#5「TAKE OFF」の微妙なネタバレハンコをひとつ作成しました。
先日6月3日にアップした微妙にネタバレ小ネタ記事にも関連しています。
興味のある方は、必要に応じてご笑覧ください→こちら

なお、ネタバレを避けてらっしゃる方はコメント欄も覗かないようご用心ください。




<font size="-3">【ネタバレ】KKP#5「TAKE OFF」ネタバレ小細工。</font>

2006-06-05 05:18:30 | さもないこと
【ネタバレ】 KKP#5「TAKE OFF」のネタバレ小細工をひとつ作ってみました。
公演初見時から作りたくてウズウズしていたもの。
完全にネタバレですので、見ても大丈夫という方のみ下のリンクからご笑覧ください。
【ネタバレ】「TAKE OFF」ネタバレ小細工

なお、ネタバレを避けている方はコメント欄も覗かないようご注意ください。




<font size="-3">「実録、ハンコ修行!」10万ヒット御礼。</font>

2006-06-04 13:17:59 | お知らせ
表には出しておりませんが、じつはこちらのサイト、ブログトップ以外にもカウンタ機能がついております。
して、ふと気が付けば「実録、ハンコ修行!」が10万ヒットを超えているではありませんか。
本家ブログよりもアクセスが多いというところにハンコの力を感じます(笑)。
ハンコを作り始めてから1年と8ヶ月。作成数150以上。
ras師匠、ハンコ閲覧者の方々、そしてコメントをくださった皆様方には厚く御礼申し上げます。
皆様に愛されるハンコ作りを目指してこれからもハンコ修行に精進してゆきたいと思います。
リクエスト等ございましたらお気軽にお知らせください。
可能な限りチャレンジしてみたいと思います。