米中首脳会談、裏の駆け引き :231209情報
11月15日に米中首脳会談が行なわれました。最近では、米中の対立の激化や台湾有事の問題などが少しずつニュースで取り上げられるようになってきましたが、あまり、本質的なことは報道されません。そこで、当ブログで歯に衣を着せず問題点の本質を突く発言をされる国際政治学者に、米中首脳会談で行われた米中間のけけひきについて解説していただきました。これを見ると、中国の台湾侵攻はちょっとの間、避けられそうです。
◉米中首脳会談の結果
11月15日に米中首脳会談が行なわれました。マスコミは4時間と言っていますが、昼食や通訳している時間を考えると実質2時間半程度でした。
結果として、大変良かったのは、米中暫定休戦協定となったことです。今すぐ、米中間で戦争の危機にはならないだろう、ということ。つまり、チャイナが台湾に攻めてくるというのも、すぐには起こらないだろうということです。
これはチャイナが、鎖国的で社会主義的な政策を進めていてとにかく現在も経済が悪いので、なかなか戦争は難しいということです。
また、この首脳会談は夕食会もないし、共同記者会見もないということで、中身がいかに少なかったかということがわかりました。唯一の確実な成果というのは習近平がすぐには戦争しませんというニュアンスで話をしたということですね。
◉台湾の選挙への影響
これで米中関係がよくなったわけではないけれども、台湾危機というものがすぐには浮上しないということになります。そうすると、これは台湾の選挙で今トップを走っている、頼清徳(らいせいとく)さんに非常に有利ということになります。
チャイナは独立色を明確に出している頼清徳さんに対して「戦争をするぞ」という脅しを強烈にかけてくるんじゃないかと思われていましたが、それはやらないということですね。
これはもう、頼清徳さんも今攻めの姿勢に転じて、台湾の平和を守るためにとにかく独立色を強く出した方がいいですね。
◉事実上のNo.2 蔡奇(さいき)という男
それから、キーパーソンとしてかなり異例のことだったんですが蔡奇(さいき)さんという人物が出てきました。蔡奇さんは今回習近平の横に座って、バイデンとブリンケンに向き合って座っていました。
蔡奇は中央弁公庁のトップであり、習近平政権の事実上No.2であると同時に特務で諜報機関の人間でもあります。この方は、表向きで言えば官房長官なんですけども、中央弁公庁のトップで実は諜報機関の人なんです。
習近平は10月下旬に国内幹部の大粛清をやり、国防大臣もクビになって今は不在となっています。軍の信用できない人間も全員クビにして党の方も粛清したので、習近平も安心して出てこられるようになったようで、大臣の代わりを蔡奇が務めていました。習近平としては、特務を表に出して外交をやらせるという形になってます。つまり、スパイが表に出ちゃっているという感じなんです。
この蔡奇をトップにしてじわじわと絡めて裏の方から台湾の政治に手を突っ込んでいくといういやらしいやり方をしているわけです。
蔡奇さんは事実上のNo.2に近いのではないかと思っていましたが、今回の米中首脳会談はそれが見てとれるような形で、表れていたということですね。
そして今回の会談は本来アメリカが有利なはずでしたが、なぜか妙に低姿勢となっていました。
理由は明快で、バイデンファミリー、主に息子のハンター・バイデンにチャイナから大量の賄賂が渡っているからです。
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