2024年の米大統領選の展望 :231211情報
2024年のアメリカ大統領選挙まで、1年を切りました。テレビでも触れ始めるなど、少しずつ関心が高まっている様子ですが、2016年のトランプ大統領の当選を見事に予測・的中させた国際政治学者は、来年の大統領選挙について、どのように分析しているのでしょうか?
◼︎ 追い詰められるバイデン大統領
62%のアメリカ人が、2020年の大統領選挙は不正選挙であったと考えているようです。この結果は、「ワールド・フォーキャスト」でも度々引用している、ラスムッセン・レポートという世論調査の会社が出した11月上旬の最新の数字です。
この調査会社は、サンプル数は少ないのですが、非常に正確で、政治的にも中立だと言われております。
2016年のアメリカ大統領選挙で、私がトランプ大統領の当選を予測した時も、その一つの論拠として使っていたのが、このラスムッセンのレポートでした。
今回の質問は、2020年の大統領選挙の不正行為は、選挙結果に影響を与えたか?というものです。選択肢は「与えたようだ」と「与えなかった」の2つですが、「与えたようだ」と答えた人が、共和党支持者で80%を記録。さらに、面白いことに、民主党支持者でも、45%の人はどうもインチキ選挙でバイデンが当選したんだなと思ってるのです。
そしてこれが大事なのですが、全体の62%(過去最高)の人たちが、インチキ選挙があって、それでバイデンが当選したんだろうと思っているようです。一方で、32%の人はそうは思わないという結果でした。
これが一番大事な数字で、色々な事実が明らかになるにつれて、不正選挙は大規模にあったんだ、そして、それが大統領選挙の結果に影響を与えてしまった。
なので、本来は当選すべきでない、正当性のない人物が今、大統領をやっているということだと62%のアメリカ人が考えているのです。
これはかなり決定的な数字で、バイデンさんは、ますます追い詰められていますね。
◼︎ 期待のダークホース
それから、民主党のマンチンさんという上院議員が、決定ではないのですが、大統領選に出馬するかもしれないということです。こうなると、民主党が分裂して面白いのですが、マンチンさんというのは民主党の中でも結構保守派で、共和党寄りで、特にエネルギー政策などでは、何でもカーボンニュートラルだ、石炭、石油、天然ガスを掘るなと言うのはおかしいのではないかと言い続けてきた人なのです。
これは、この人の出身州を見るとよく分かるのですが、マンチン議員はウェストバージニア州出身なのです。
この州はというと、全米第2位の石炭産出州で、バイデン政権によって目の敵にされている州ですね。それから第4位の天然ガス産出州でもあり、電気代は、家庭向けも、商業施設向けも産業向けも、アメリカの平均よりはるかに安いというところなのです。
そして、時事通信によると民主党の中道派のジョー・マンチン上院議員は11月9日、SNSに動画を投稿し、2024年11月の上院議員選挙には出ませんと、そして、民主、共和以外の第3党から上院選と同時に行なわれる大統領選に立候補するのではないかとの臆測を呼んでいるということなのです。
マンチンさん自身も、「米国民を団結させる運動への関心が高まっている。これを見極めるために全国を行脚して国民の声を聞きたい」というようなことを言ったそうです。
このように、バイデン政権の異常なエネルギー政策に反旗を翻した人が、民主党からではないのですが、第3党から出るかもしれません。そうすると、民主党票を割るという効果が出てくるのではないかと思います。
このジョー・マンチン議員は、エネルギー政策は非常にトランプさんと同じような方向性の人なんで、望ましいですね。ですから、ロバート・ケネディjr.がどうも、航空財団などの金になびいて、共和党票、保守票を分裂させる候補として使われてしまいそうだということなのですが、このマンチンさんのような人が出てくると、
今度は民主党の良心的な票をバイデンから引き離すというような形で、民主党票を上手く分裂させてくれるのではないかと期待しています。
そうしますとこれは、トランプさんに有利ということになってきます。
(追伸)
「トランプ支持層の変化」——トランプ支持の黒人層が拡大、著名ラッパーも支持
トランプの黒人支持層が増えているという大変良いニュースです。
アメリカの黒人層は人口の13%ほどを占めているのですが、毎回そのうち90%くらいが民主党に投票しています。前回2020年の選挙でもバイデンは黒人票の87%を取りました。
しかし今回、黒人層でトランプに投票する可能性があると答えた人が50%もいたのです。実際に、民主党のバックに『クー・クラックス・クラン』などの白人史上主義を主張する人種差別団体がいたことがあります。このような民主党のダークな歴史が明らかにされてきています。
バイデンが若い頃に『クー・クラックス・クラン』の指導者と付き合いがあったというのも公然たる事実です。
そういうことが黒人の人たちにも周知されつつあるということでしょう。
また、ボクシングヘビー級の元世界チャンピオンのマイク・タイソンがトランプを支持、推薦すると言っています。他にも、ラッパーとして有名なカニエ・ウエストをはじめ、リル・ウェイン、ザ・ベイビー、コダック・ブラック、セクシーレッドなどヒップホップ系の黒人アーティストが次々にトランプ支持を公言しています。
民主党からすれば、9割は入れてくれると思っていた絶対的な支持基盤が崩れているということです。報道はされていませんが、おそらくヒスパニックももっと動いているでしょう。トランプ陣営にとっては非常に心強いところです。
:お問い合わせ先 akaminekaz@gmail.com【コピペしてください】
FBは https://www.facebook.com/akaminekaz231206情報