先日の雨で、季節は急速に冬に近づいたようだ。
昨日も、朝から分厚い雲が空を覆っていて、
数日前までの爽やかな秋空や、明るい日差しを遮ってしまっていた。
冷たい風が吹き、ここから見る景色は真冬のようなグレーの色をしていた。
後で分かったが、木枯らし一号が吹いたのだそうだ。
窓を閉め切り、ラジオもテレビのスイッチも切ってしまうと、
ここは無音の空間になる。
橋の上を、車が右へ左へと流れるように動いているが、
それが奇妙な生き物のように思えるのも、音の無い性なのだろうか。
音の無いグレーの景色は、心もグレーにしてしまいそうで、
ラジオのスイッチを入れた。
午前中は、展示会の小物作りに性を出した。
以前染めておいた柿渋染めで、カードケースと手帳を仕上げた。
11月の展示会のチャリティ-バザーで販売する。
売れるといいのだが・・・
今日は、出展作品のリストを作り、発送の準備にかかる。
一つ一つ値段を考え、値札をつけていく。
高いと売れないし、安いと材料費も出ない。
いつも赤字なのだが、買ってもらえると嬉しい物だから
値段は高くできない。
商売下手なんです。