今日、田舎に帰るバスに、いつもとは少し違う気持ちで乗った。
前日、二男の嫁から「出産が近そうだ」と、メールが有っただけで、
今にも生まれそうな気がして、歩く足も速くなる。
生まれたら、嫁が入院している間、二人の孫の世話を頼まれている。
私の出産の時も、一人目の時は田舎で生んだが、
二人目は、田舎から母が来てくれ、上の子の世話をしてくれた。
もう37年前になる。
あの時、母の世話になった娘は、母と同じような歳になり、同じことをしている。
随分長い年月が過ぎたものだ・・・・と振り返ると、
急に母が懐かしくなる。
今、母がそばに居てくれたら、同じ話題で話が出来ただろう。
「お前も、そんな歳になったんか・・・」
そんな風に言われそうだ。
田舎に帰ると、先日、買って送っておいたミシンが届いていた。
荷物を解き、早速試運転!「いい感じ!」
軒下には、父が吊るした干柿が美味しそうにぶら下がっている。
「これ食べられる?」と私
「柔らかそうなのを取って食べてみろ」と父
早速試食!「甘くて美味し~い!」
アッ!
母の仏壇にお供えする前に食べてしまった。
「お前は、いくつになっても口の卑しい子じゃけん」
母の小言が聞こえて来そうだ。