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きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

空虚さから救ってくれたものは、

2017-01-31 15:49:44 | 日記
父が逝ってから10日が経った。

早い!という感覚はない。
むしろ、遠い昔の様にも思える。

実感がないのは、私が薄情なのかと、自分を責めてしまう。
死を迎えようとしている父を目の当たりにした時は、
人目を憚らずに、号泣したが。
父の死後は、手続きなどでバタバタしていて、悲しむ暇もなかった。

そして、我が家に帰ると、いつもの日常が有った。
正常とはいかないが、
どこか心に違和感を感じながらの日常が…否、時間が勝手に過ぎて行った。

飾り棚の、みんなと写した父の写真を見ると、
悲しさより、懐かしく思えたが…。

私の手帳を開くと、今年1年の介護のスケジュールが記されている。
この月は、1日から17日まで、17日に妹と交代。

二人でスケジュールを付き合わせながら、12月まで決めていたのに、
1年間のスケジュールは、1月で終了。
あと11ヶ月は、空白になった。

この先、どうしよう。
目的を失った空虚感で、不安の底に落とされた。

月の内半分は田舎に帰り、父の介護をするのが、
生活の中心になっていたから…
今年もそれが、当たり前に出来ると、疑っていなかったから…

突然の父からの、キャンセルだった。

空虚さに耐えられず、何もせずボーッとしていた3日目に、
息子がニトリに買い物に連れて行ってくれた。

それをきっかけに、押入れの整理をしていたら、
10年前に習っていたトールペイントの、
教材として購入していたバックが、
未使用のまま見つかった。

汚れも傷みも無い。
これに絵を描いてみよう…そんな心境になれた。

トールペイントでは無いが、ステンシルとグッタで手描きした。
夢中になれるものが見つかると、
心の中の寒々とした空虚感は、いつしか優しい充実感に満たされていた。


3年前、ブログにも書いたが、
シニアにとって大事なキョウイクとキョウヨウ。
キョウイクとは、今日行く所がある事。
キョウヨウとは、今日する用事がある事。

一人力を身につけるために、私も、忘れかけていたこの言葉、
もう1度考えなければ…







コメント
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