きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

あっけない最期でした、

2017-01-27 11:13:34 | 田舎日記
20日の夜
95歳の父が永眠した。
4年と5ヶ月の介護だった。
父の年齢から言っても、
介護した年数からしても、
充分すぎる死にかたなのかも知れないが…

20日の昼過ぎ
朝、入院したばかりの父の
容態が急遽したと、
妹から電話があり、
取るものも取らず、
バスに飛び乗った。

もう100回以上バスに乗っているのに、
あの日のバスの速度を
なんともどかしく思ったことか、
赤信号の点灯を、
なんと腹立たしく思ったことか。

父の側についている妹から
意識がなくなった。
呼吸が弱くなっていく…と、
悲壮なメールが届く。

涙で字が読めなくなる。

どうか、私が帰るまで待っててほしい。

亡くなった母に、神に仏に、
あらゆるものに、頼むことしか出来ない。

バスを降り、タクシーに乗り継ぎ
早く、早く、1秒も早く…
焦る気持ちで
病室に飛び込んだ。

意識の無い父に
帰ったよ!
帰ったよ!
何度呼びかけても、目を開けることも、
ウンとうなづくことも無かった。

冷たい手足を必死に撫りながら
蘇れ!蘇れ!と、心の中で叫び続けた。

低くなる一方の血圧
高くなる脈拍数
安定しない血中の酸素量

そして、測定不能

お父さん、息をして!
泣き叫ぶ妹と一緒に、
私も、声をかけるが…

11時2分…父は永眠した。
あまりにも、呆気ない最後でした。


わたしのブログを読み、
父の看護や体調を、
気に掛けて頂いていた皆様に、
心より、感謝と御礼申し上げます。








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