きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

✖️✖️絞りのタオルマルラーと思い出…

2022-02-01 18:16:00 | 染色
1月のカレンダーをめくり、🗓
2月のカレンダーに掛け替えて、
朝の散歩に出かけた。

少しだけ、日の出が早くなった気がする。

立春も近い。

昨日は
少しだけ春を感じた朝だったが
今朝は寒の戻りか、
底冷えのする冷たい朝だった。


シルクストールを8本染めた後、
タオルマフラーを染める準備をしている。



タオルマフラーは6本、
✖️✖️(ペケペケ)絞りにする。

この✖️✖️絞りには、思い出がある。

もう7‥8年前だろうか?

香川の佐竹先生が、
栗林公園内の栗林庵で、展示販売のイベントをした時、

私も一緒に作品を売らせてもらった。

その時、この✖️✖️絞りのマフラーを
何本か染めて並べた。

シルクのストールとは違い、

綿のガーゼ二重織の素朴な生地には、
✖️✖️絞りの素朴な絞り模様が似合う…と、
気に入っていた。


先生の華やかな色彩の作品の中に並べると、
✖️✖️絞りののマフラーは、

余りにも色も技法も地味すぎて、
目立たなかった。


その頃は、今のようなコロナ…など、
想像だにしていない
平和な世の中だった。

秋の栗林公園には、
外国の観光客が沢山訪れて、
賑やかだった。

なかなか売れなかった私のタオルマフラーを
外国人の男性が手にしてくれた。

何色か染めていたが、
その中から、紺色に染めたマスラーを買ってくれた。

嬉しかった…が、

英語の喋れない私は、
「サンキュー」「サンキュー」だけの
単語でしか、
嬉しさを表現できず…

只々「サンキュー」を繰り返していた。

私の染めたタオルマフラーが、
私も行ったことのない外国に、
連れて行ってもらえたのだ…と
思うと、

今でも嬉しい。

4月の展示会では、
6本のタオルマフラーを、
全部違う色で染めて並べてみる。

あの時のように…

外国に行くことはないだろうが、
誰かの元に、連れて行ってもらえれば…

そう思いながら、

✖️✖️と絞っている。




コメント
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