1月のカレンダーをめくり、🗓

2月のカレンダーに掛け替えて、
朝の散歩に出かけた。
少しだけ、日の出が早くなった気がする。
立春も近い。
昨日は
少しだけ春を感じた朝だったが
今朝は寒の戻りか、
底冷えのする冷たい朝だった。
シルクストールを8本染めた後、
タオルマフラーを染める準備をしている。

タオルマフラーは6本、
✖️✖️(ペケペケ)絞りにする。
この✖️✖️絞りには、思い出がある。
もう7‥8年前だろうか?
香川の佐竹先生が、
栗林公園内の栗林庵で、展示販売のイベントをした時、
私も一緒に作品を売らせてもらった。
その時、この✖️✖️絞りのマフラーを
何本か染めて並べた。
シルクのストールとは違い、
綿のガーゼ二重織の素朴な生地には、
✖️✖️絞りの素朴な絞り模様が似合う…と、
気に入っていた。
先生の華やかな色彩の作品の中に並べると、
✖️✖️絞りののマフラーは、
余りにも色も技法も地味すぎて、
目立たなかった。

その頃は、今のようなコロナ…など、
想像だにしていない
平和な世の中だった。
秋の栗林公園には、
外国の観光客が沢山訪れて、
賑やかだった。
なかなか売れなかった私のタオルマフラーを
外国人の男性が手にしてくれた。
何色か染めていたが、
その中から、紺色に染めたマスラーを買ってくれた。
嬉しかった
…が、

英語の喋れない私は、
「サンキュー」「サンキュー」だけの
単語でしか、
嬉しさを表現できず…
只々「サンキュー」を繰り返していた。
私の染めたタオルマフラーが、
私も行ったことのない外国に、
連れて行ってもらえたのだ…と
思うと、
今でも嬉しい。

4月の展示会では、
6本のタオルマフラーを、
全部違う色で染めて並べてみる。
あの時のように…
外国に行くことはないだろうが、
誰かの元に、連れて行ってもらえれば…
そう思いながら、
✖️✖️と絞っている。