きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

廃れゆく伝統と受け継がれる技

2024-07-18 15:58:00 | 染色
5時半の朝散歩
ムシムシする空気は
今日も暑くなりそうな予感がした。

いつもの朝散歩で見る街路樹は、
すっかり緑を濃くし、
逞しくエネルギッシュになっている。

梅雨開けも間近のようだ…な。


昨日は、足を痛めてから、初めての遠出をした。
遠出…と言っても、大阪まで、電車で…だが。

先生からは、10の内2程度のウォーキングを許されたのを、これ幸いにと、

百貨店で、お中元を注文した後、
同じ階で開催されていた
「匠の手しごとフェア」をウロウロした。


久しぶりに眼にする匠の伝統の技に
足のことを忘れて、ワクワク😀

藍染の作家さん
有松絞りの浴衣生地や藍染の洋服などを出品されていた。

有松絞りも、伝統の絞りが出来る人が少なくなり、
この技法は、この一枚が最後の作品です。
と聞かされると、

手絞りの技が消えていくのは、

非常に勿体無くて…

地団駄を踏むような思いがするが、

一針一針 糸で絞っていく手絞りは、
集中力や根気と、多くの時間を要する手間のかかる技法で、

そんな伝統を継ぐ若者は居ないのだろう。

それに今、数千円で買える浴衣…に、
数十万を出す人も、少なく、

需要がなくなっているのも事実。

いいものは良い…とわかるけど。

そのほか、家具や漆器、硝子、アクセサリー、等等、

香川から出店されている若い染色作家さん、
糸目糊の実演をされていた。

興味があったので、のぞかせてもらい、
話を聞かせてもらった。

家は代々大漁旗や神社ののぼりなどを染めているそうだ。

展示されている作品を良く良く見ると、
見覚えがあった。

「あっ!栗林庵に置いてますよね」

…懐かしい

佐竹先生と栗林庵でワークショップをした時に、何度も目にしていた。

見覚えのある鮮やかな色彩と共に、
あの頃のことが、
走馬灯のように蘇って来た
しんみり。

ブラブラしながら、刷毛屋さんで、
刷り込み刷毛と細い面相筆を購入した。


阪神百貨店を出て、
阪急百貨店の10階の梅田スークへ、寄り道した。
ここは、新しい若い作家さんの作品がたくさん見られる。

その中で、型染めの手拭いを染めている若い作家さんに会った。

デザインや染めを自分でされているとのこと。

何代目ですか?…とお聞きすると、 
家は染色には関係ないそうで、

武蔵野美術大学を出られて、地元の広島で染めをされていると。


手拭いのデザインが可愛い。❤️
それを使ったブラウスも展示されていて、
私の好奇心に火がついた。

たくさんある中から、迷いに迷って、
一枚手拭いを買った。
1,800円と少しだった。

さあ、これでブラウスを作るぞ!
服ばかり増えても、困るのだが…


伝統を守る若い作家さんに会えたり、
新しいアイデアを頂いたり。
楽しい1日だったが、

歩き過ぎたかな…。
















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