昨日は、染色のお稽古を早めに切り上げて、
Mさんと全国手工芸コンクールを
見に行ってきた。
Mさんは、一昨日、神戸のお姉さんと見に行かれたそうで、
「今年の作品は凄かったよ」と、
その感想を話してくれた。
相当レベルアップした作品が揃っていたそうだが、
まだこの時は、
その凄さが推測できていなかった。
神戸の坂は、何度歩いても、息が切れる。
ドキドキのおさまらないまま、
会場に入ると…ドキッ
正面に文部大臣賞の
その作品が展示されていた。
3m×2mの大きさも驚いたが、
(ここまでの大きさは今まで見た事がなかった)
喜多川歌麿の浮世絵を模写したパッチワークの精巧さに、
言葉を失い、目を奪われた。
手や足の指、顔の表情、
着物の模様や建物の様子、
雪の積もった木々…
その一つ一つに繊細で細かい刺繍が、
施されていた。
もう手工芸…と言うより美術品に思えた。
この作品の作家さんと、
少しお話をさせてもらったが、
フランスで個展をされるほどの
キャリアの持ち主だと分かった。
私も同じ文部大臣賞を、25年前にいただいたが、
天と地ほどのレベル差を痛感した。
その大きなレベル差に、嫉妬を通り越して、
ただただ、すばらしい技術に感動しか
無かった。
今年の応募作品は193点…と
作品数も多かったが、
昨年から、応募作品の規格が変更になり、
大きな作品が増えていた。
100×150㎝の私の作品は、
小さくて貧弱に見えた。
大きな作品作り…
挑戦したいが…家庭のキッチンでは、
限界がある。
(やっぱり工房が欲しいな…)
33年続いた全国手工芸コンクール。
手工芸を愛する女性を対象にしたコンクールだが…
それは、今年でガラリと変わった気がする。
もうプロの集まり…だ。
その中で、どう闘っていこうか?
クオリティーの高い作品を見せつけられると、
大いに刺激になるが、
真っ向勝負では、勝ち目はない…な。
帰りにカフェでMさんとお茶をしながら、
「今から作戦会議だね」…と話した(笑)
でも、冗談じゃ無いよ。半分は本気!
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