きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

父の怪我

2013-08-04 09:59:53 | 田舎日記

8/2日、朝1番の高速バスに乗って、田舎に帰って来た。
徳島の方は、大雨になるとの天気予報に、少々憂鬱な気分でバスに乗ったが、
徳島は晴天で、停留所まで迎えに来て貰っていたタクシーの運転手さんに聞いたが、
朝方、気付かない内に降ったようだと言う。
そんな程度の降りだったのか・・・・
最近のゲリラ豪雨に、私もちょっと敏感になり過ぎていたようだ。

たった2週間なのに、家の周りの様子は少し変わっている。
2週間前は、50cmにツルが届くか、届かないかだったゴーヤや朝顔が
軒下までツルを伸ばし、しっかり日よけの役目を果たしている。
お父さんと一緒に植えたトウモロコシの苗も、私の背丈まで大きくなり、まだ髭は白いが実を付けている。
   
植物の成長の速さは、私の想像以上の驚きだったが、
想像もしていなかった驚きが、家の中にあった。

家に入り、父の顔をみたら、左の眼の下から右の眼の下まで紫に内出血をしていて、腫れている。
「どうしたん?」「転んだの?」「いつ?」
父の言葉が待てず、矢継ぎ早に問う。
「水道のノズルがあたった」と言う。
毎夕、庭に散水するホースの先のノズルが跳ねて、顔を直撃したそうだ。
それも、妹が帰った後に。
「なんて危ない」「気を付けないと」と、言いかけて、言葉を飲んだ。
どんなに気を付けていても、思いがけないことは起こる。
まして、92歳になる父に、完璧など望めない。
むしろ、こんな時に側に居られなかったことを悔いた。
骨折などの大事故にならなかったことが、まだ救いだったが・・・。

妹と私が交替で帰るが、引き継ぎの間が4~5日空くことが有る。
なぜか、いつもその時に事故が起こる。
父が足を怪我した時も、風邪をこじらせ肺炎になった時も、
いつも誰も側に居ない時だった。
父が一人にならないようにするのがベストなのだろうが、
私にも、妹にも、いろんな事情が有り、なかなか難しい。

母の仏壇に手を合わす。
「私たちが側に居られない時は、どうかお父さんを守ってください」
12年前に亡くなった母に、まだ、私たちは頼ってしまう。



 

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島根の友を想って!

2013-08-01 08:06:13 | 日記

28日、山口、島根の両県を襲った猛烈な雨の被害が、TVで報じられ、その映像に、心が騒いだ。
島根県津和野町には、ご主人のお母様の世話をするために津和野に帰られ、
住まれている友人がいる。
「どうしているのだろう」
気になりだすと、その心配はグングン大きくなる。
「電話をしようか」
受話器を持っては、その手を何度も置いた。
もし、大変な状況なら、今、電話をするのは迷惑だろう。
「大丈夫?」と、声を掛けても、私には何もできないのに・・・・。
そう思うと、それが心無い形式だけの言葉に聞こえてしまう。

翌日、災害の大きさを報じる映像と、家の中の泥を掻き出し、
少しづつ、片付け始めた住民の様子が映し出された。
状況は、少し落ち着いたようだ。
昼前、友人に電話を掛けた。

友人の家は、高台にあり、豪雨からは免れたそうだ。
それでも、土間に水が入り、田畑は被害に遭ったと言う。
阪神の地震を経験した友人は、「地震も怖かったが、水が押し寄せてくる音は、もっと怖かった」と、
その時の、恐怖を語った。

地震・津波・豪雨  どれをとっても、災害は一瞬にして、全てをひっくり返す。
今まで積み上げてきた幸せも、財産も、大事な命も、思い出も、容赦なく奪っていく。

阪神の震災を経験した時、自然はなんて無情なのだろう・・・と、強く悲しみ恨んだ。
そんな気持ちを知ってか、知らずか、震災の翌日、何もなかったかのように、青空が広がっていた。
時として剥きだす牙を隠すような、無垢な青さが、理解できないまま、目の奥に浸み込んでいて、
20年近く経っても、忘れられない。

島根の空にも、青空が広がり、夏風が吹いているのだろうか?
一刻も早い復興を願って止まない。

 

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