マクラーレンがフェラーリの情報を不正に入手していたことが判明し、今年度のコンストラクターズポイントを排除だということで、
なんでもフェルナンド・アロンソもこれに加わっていたそうで・・・
自動車競技っていうのは、いろいろと車両規則っていうものが細かく厳しく決められていて、自由に各メーカー車を造っているいるように感じますが、実際規則内で造るとなるとそれは大変な努力であり、その差はほんの極僅かですが、その僅かな差が1/1000秒単位で速さの差であって、そのために各メーカーは何億円ものお金をかけている訳です。
実際にパーツの制作費も相当かかりますが、本当はこの開発というのが一番大きなお金を要しているので、
だから各メーカーの技術的な情報っていうのは、厳重に守られる必要がある訳で、それが漏洩するということは大変な損害になるんですね。
だからその罪は1億ドルもの罰金ということになるんです。
自動車競技もきちんとしたスポーツなんですが、これがなかなかどうして難しいもんです。
他のスポーツで違反する時にも選手のドーピングっていうのは存在する訳ですが、車の場合は機械を選手が運転する訳ですから、やっぱり違反的なトラブルも起こりやすく、それは実はF1とかのトップクラスに限ったことでもないんですね。
底辺の地方レースでもトップクラスに比べると微々たる物ですが実は結構苦労してるんですよ。
やれタイヤの角度がど~のこーの、スプリングが硬すぎるとか柔らかすぎとか、ブレーキのコントロール性が悪いとか、車高をミリ単位で調整したり、小さいことですがやっぱりあって、その度にどんどん支出が増えていく訳です。
それが1/1000秒の速さに結びつける為の努力なので、ドライバーだけではなくスタッフもタイム短縮に大きく貢献しています。
でもやっぱり時にはチーム同士、ドライバー同士のイザコザっていうのがあってね。
ある年のシリーズ最終戦でした。
その年のシリーズトップの人が予選でポールポジションで決勝1番グリッドからのスタートを決めたのですが、シリーズ2位の人はその日予選があまりよくなくて、ちょっと後ろの方でした。
2位の人はそのレースでトップの人に勝たなくては、年間ポイント数でシリーズ1位にはなれない状態でした。
ですが、決勝前にトップの人が突然車両違反があったとして失格となり、それに伴った5、6台が違反となり、決勝レース出走停止となったんです。
違反といっても、ホイールスペーサーをつけていただけです。
ホイールを新しく買うにもお金がかかるので、そうしていただけで、今までそんな注意など一切受けたこともないのに、車両規則に違反しているということでいきなり出走停止です。
そんなの地方レースで聞いたこと無い。
それにそれがばれるには、絶対にそのレースの関係者からの密告がなければありえない話であって、なんとも嫌なシリーズ最終戦になってしまったことがありました。
何をするにもモータースポーツでは福沢さんが最低数枚が一回に消えます。
なにかレース中に起こった事に対して抗議したり、車検後に保管されている車両を許可を経て持ち出すだけでその場で現金1万円の支払いなんですよ。
そんな精神的にも懐にもとても厳しい世界なので、今回マクラーレンがフェラーリから奪った情報がどれほど貴重なものだったか、よく分かりますね。