本当は『五瓣の椿』を探しに行ったのですが、いつものブックオフでは見つけられず・・・断念
その代わりに、面白そうな小説を探していたら、この本が目にとまりました
裏表紙の「ほっこり心が温まる」という文字を見て決めました
バストイレ共同の格安アパート。
そこには各部屋に地縛霊となった幽霊がいて、部屋ごとに様々なドラマを繰り広げます。
新しい入居者は一度寝て目覚めると彼らに気づきます。
が、一人見えない人物も。
幽霊が見えない「カエルの目」
カエルは動いているものしか見えないのだそうです。
でも、実際には止まっているものも沢山ある・・・
私の目もきっとカエルのような気がしました
さて、一見明るく元気な幽霊も本当は成仏したい・・・
幽霊は同居人が幽霊としてでなく、ひとりの人間として触れられると成仏できるのです。
でも、それは心が通じあう時でもあります。
成仏すると彼らは消えてしまいます。
ほっこりするけれど、切ない物語でもあります
でもとっても良い小説でした