山頭火つれづれ-四方館日記

放浪の俳人山頭火をひとり語りで演じる林田鉄の日々徒然記

其中一人いつも一人の草萌ゆる

2004-12-03 02:55:18 | 文化・芸術
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言の葉の記

<不易流行>

これ、蕉風俳諧の理念なり。
不易は‐本(もと)、流行は‐風(ふう)という次元の異なるものであり、
<不易流行>は一句の内に込められていると見るのが、芭蕉の真意。
<本>とは、宋学的世界観にもとづく<風雅の誠>という理念であり、
それが、<新しみ>を求めて創られる句の<姿>にあらわれるのを<流行>という。


「不易を知らざれば実(まこと)に知れるにあらず、
 不易といふは、新古によらず、変化流行にもかかはらず、
 誠によく立ちたるすがたなり」 三冊子-去来


    参照:岩波仏教辞典