1億1千万円入り金庫盗み、使い切る
-高校生ら5人逮捕
clickで朝日新聞記事へ
師走もいよいよ押し迫ってくる頃、
多額の金にまつわる事件は特に話題になりがちなものだが、
それにしても、この事件、17.8歳の高校生ら5人が起こしたものとしては、被害額が桁外れに大きすぎて驚かされる。
記事によれば、犯行は5月半ばのことだから既に半年経っているのだが、
5人で2000万円ずつ分けて、逮捕される昨日までに、各々すべて使い切っていた、というから恐れ入る。
窃盗罪の法定刑は、30日以上10年以下の懲役だそうだが、むろん少年犯罪だからその適用外だ。
彼らへの刑がどうこうという関心などより、
未成年の若者が、わずか半年の間に、豪遊やら高級品の買物を重ね、2000万円という大金を残らず使い果たし、
この間、それが家族や周囲の者達になんの不審も抱かれず、そのまま罷り通っていたということに、
まったくもって驚かされるのだ。
この現実を、一体どう考えたらよいのだろう。
彼らのこの異常な行動にまったくチェックが効かなくなっているというこの社会は、そのシステム自体を異常と言わざるを得ないではないか。
飽食と放漫の日本よ、
お前の病巣はもうこんなにも腐敗し、爛れ、
快復の余地など欠片もないのかもしれないな。