上映期間ぎりぎりになってしまいましたが、観に行ってきました。
「ディーゼル10の逆襲」というタイトルを見たときには、トーマス達ってディーゼル10に何かしたかな、と疑問に思っていたのですが、仕返しではなく、トップハムハット卿のディーゼル冷遇に対する待遇改善の訴えでした。原題は「Day of the Diesels」なので実は元々逆襲という言葉すら入っていなかったんですね。
全体的にはパーシー主体のお話です。一番の親友だったはずのトーマスが新しくソドー島にやってきた機関車につきっきりになり、独りぼっちになったパーシーが新しい親友を求めてディーゼル達がたむろする整備工場へ行ってしまう、という展開。ディーゼル機関車達は総じてガラ悪く描かれていますが、どうしてメイビスだけは優しい女の子なんだろう。
終盤の蒸気機関車たちが合流するシーンは必見、凄くカッコ良かったです
新しく登場した消防機関車のベルと特殊消防車のフリンが素敵! 火事のシーンもリアルでかなり迫力がありました。人間がかなり働いていましたし。模型だと大規模に燃やすのは難しいですし、放水のギミックを仕込むのは大変そうなので、CGアニメならではの演出ですね。
今回台詞があった機関車はあまり多くなかったのですが、さりげなく遠くの線路を他の機関車が走ったりしています。遠近感でさりげない映りこみを表現するには、見えている範囲よりも広いかなり広大なセットが必要なのでこちらもCGから加わった表現かな。港といい、整備工場といい、CGで可能になった演出に絶えず挑戦しているところが良いですね
南海さんのディーゼル10は、普段のシーンに関しては殆ど違和感は無かったのですが、グラップルを打ち鳴らして脅すシーンなどがあまり怖くなかったというか…元々は梁田さんや黒田さんが演じていた役なので迫力が不足してしまうのは仕方ないですね。梁田さんの方は別の機関車かもしれませんけど。
前作のオードリーのお2人は合っていたし、南海さんも普通にしゃべる分には大丈夫だったのですが、やはり発声の仕方が違うのか、迫力(ドス?)が必要なシーンは厳しいのかな。デュエルマスターズの1作目(闇の城の魔龍鳳)に出演された北陽のお2人も声自体は合っていたけどデュエマの緊張感が不足していたし…。