最初に妊娠した時、育児日記用のノートを買いました。
日記なんて、ろくに付けたことのない私ですが、こんな貴重な経験をするからには、やっぱり何かに記録しておかなきゃ、と思ったんですね。
で、妊娠中はけっこう気合を入れて、つわりの話(きつかったのよ)なんかを、こまかく書きつけていました。
冬坊出産後は、乳児の成長やら一喜一憂やらを、2,3行ずつではありますが書いていたし、夏坊出産後も、まあどうにかこうにか、ひまをみつけて続けていました。
そして冬坊、幼稚園にご入園。
そしてそして、その前日をもちまして・・・ノート終了。
以降のページは真っ白でございます。
なぜなら、書く時間が全っ然!とれなくなったから。
幼稚園に入れば時間ができそうなものですが、うちの場合は、むしろ逆で。
子どもは、慣れない社会生活に四苦八苦。
親も、通園の準備やら送迎やら気苦労やらで、四苦八苦。
入園時には、まだおすわりがやっと、8ヶ月の赤ちゃんだった夏坊。
その後、どんどん動きが激しくなり、自己主張が激しくなり、追いかけるのも追いかけられるのも、一筋縄ではいかない状態に・・・。
せっかく冬坊が登園している貴重な時間も、夏坊にふりまわされているうちに、あっというまに過ぎてゆく。
時間がない、というのは、子育てママの共通にして最大のお悩みですよね、きっと。
子どものお世話に大変な時間がかかるってこと、わが身にふりかかってくるまで知らなくて。
ほんとにほんとにびっくりです。
大体、「お世話」という言い方からして、なにかを語ってますよね。
「世話」じゃなくて「お世話」。
子ども雑誌なんかでも、当たり前のように使っている言葉ですが、どっちが王様でどっちが下僕かを、これ以上言い表している言葉もないんじゃないかと・・・。
でもって、その王様に足ひっぱられ、手ひっぱられ、髪ひっぱられて、とにかく何をするにも普通の倍の時間がかかる下僕。
ちょっとキッチンに行くだけなのに、まつわりついてくる王様を抱っこしたり、ひきずったり、寄り道したり・・・こんな短距離の間に、なんで寄り道??
うちは二階建てなんですが、二階なんてもう、はてしなく遠い場所に感じましたよ。
で、二階に行かなくて済むように、いろんなものを下においたままにしておくと、必然的に一階がぐちゃぐちゃに(涙)。
うちのボクちゃんズは、ふたりとも抱っこ大好きで、冬坊は3歳くらいまで家の中でも外でも抱っこ大王。
夏坊はそこまで抱っこは求めませんが、私が床にすわっていると、前から膝をふんずけてのしかかり、後ろから背中に体当たりしてのしかかり、よじ登り・・・。
動けないっつーの!
ちらばってるおもちゃを、ちょこっとかたづけたいだけなのに~。
軽量タイプの冬坊はまだしも、ちょっとどすこい体型の夏坊に常時のしかかられていると、なんか重りをくっつけて生活しているような気分に。
比喩じゃなくて、ほんとに重りなんですよね。
足にくっつけたまま、ズルズルひきずって移動したりして、重りというか、重石というか。
完全な比喩で言うと、似ているのは・・・軟体動物のクラゲかなあ。
ちょうどこの前年くらいに、エチゼンクラゲという巨大クラゲが大発生して、しょっちゅうニュースになってたんですよ。
で、夏坊をひきずりながら、「エチゼンクラゲに似てるな~」って思ってました。
ずっしり重くて、くにゃくにゃして、ホカホカして、ペタペタまつわりついてくる生き物・・・
いや、クラゲはホカホカしてはいないでしょうけど、でも、ずっしりくにゃくにゃが、イメージにあってたんですよねー。
しかし、我が子をクラゲにたとえるのもどうかと思うが(笑)。