動物園干支さがし(1)~ミニブタ

 京都市立動物園のサル島に、昔はサルと一緒にイノシシが住んでいた。サル島は円形に深く掘り下げられた囲いで、真ん中にコンクリートで作られた山にはサルたちが、その周りにはイノシシがそれぞれ暮らしていた。瓜坊たちもたくさんいて、サル山の周りをちょこちょこと走る姿が可愛かったことを覚えている。
 が、今はいない。どうしていなくなったのかはわからないが、イノシシのいなくなった動物園で、ほかに干支に近いものはなにかと言うと、ミニブタがいる。ブタはイノシシを家畜化したものだ。また日本では干支に入るイノシシだが、ほかの東アジアや東南アジアの国々ではブタが干支の最後だという。
 動物園のミニブタは、「おとぎの国」という動物たちと触れ合えるスペースにいる。大きさは中型犬くらい、黒毛のこのブタは、おすわり、お手、回れなど、犬のような芸ができる。ブタが芸を披露するたびに、こどもたちは拍手喝采。飼育係りのおじさんは得意顔だ。
 しかし芸をするブタなんて珍しいと思ったら、意外といるらしい。ロシアではブタオリンピックなるものが開催され、ブタたちが水泳や球技を行うという。
 さらには、麻薬豚というのもいた。ブタの嗅覚は犬よりも優れているそうで、それを生かして麻薬捜査に使うという試みが外国の空港でなされたが、麻薬よりも食べ物に反応してしまい断念されたというからブタらしい。
 ブタでも芸や仕事をするというのに、われらの猫はやはり何もしない。まあ、猫はそれでいいのだけれど。



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