ガレージで探し物をしていて父のカメラバッグを見つけた。
もう13年になろうとするのに片づけられも捨てもできずに記憶が止まったままそのカメラたちは主の還りを待っていた。
そのころはもう8ミリ映写もフィルムからデジタルに移行している時期で本人も新しいソニーの8ミリビデオを買ってはいたがメインはシングルとかダブルとかスーパーとかいうコダックのフィルムにこだわり続けていた。
8ミリに関してはまったく分からないがそれでもカメラと名がつけばだいたい触れば分かる。
そのカメラはレンズが6つのターレットに配置された1.5Kgほどある無銘の機種だった。
何処をみても電池ボックスらしきものが見当たらずグリップ横に大きな蝶の羽のような金属板が折り畳んであってそれを引き起こすとどうやらこれがゼンマイのようで巻上げることができた。
レンズの中でいちばん大きなものがファイダーにくるようにセットしてシャッターを押してみた。
ファインダーは真っ暗に閉じたままでジジジィ…と確かにフィルムがボックスの中で送られていくのを両手の平に感じて僕はすこし驚いてしまった。
もう13年になろうとするのに片づけられも捨てもできずに記憶が止まったままそのカメラたちは主の還りを待っていた。
そのころはもう8ミリ映写もフィルムからデジタルに移行している時期で本人も新しいソニーの8ミリビデオを買ってはいたがメインはシングルとかダブルとかスーパーとかいうコダックのフィルムにこだわり続けていた。
8ミリに関してはまったく分からないがそれでもカメラと名がつけばだいたい触れば分かる。
そのカメラはレンズが6つのターレットに配置された1.5Kgほどある無銘の機種だった。
何処をみても電池ボックスらしきものが見当たらずグリップ横に大きな蝶の羽のような金属板が折り畳んであってそれを引き起こすとどうやらこれがゼンマイのようで巻上げることができた。
レンズの中でいちばん大きなものがファイダーにくるようにセットしてシャッターを押してみた。
ファインダーは真っ暗に閉じたままでジジジィ…と確かにフィルムがボックスの中で送られていくのを両手の平に感じて僕はすこし驚いてしまった。