先ごろ、県内町村長と町村議長合同の研修会が市町村会館で行なわれ、日本初のローカルジャーナリストを自称する田中輝美(てるみ)さんの講演を聞きました。
島根県在住の田中さんは山陰中央新報の新聞記者でしたが、3年前に退社し、地域の魅力を全国に発信するため、本を出版したり新聞・雑誌に投稿したりする活動を行なっています。
今、若い女性が地方に移住して地域に新風を吹き込んでいる例が増えており、それらの人が移住する動機の最大のものは「課題」があることだと言います。
田中さんは「課題」=「関わりしろ」と表現して、チャレンジして解決できる事にやり甲斐を感じていると述べられ、なるほどと思わせられました。
時代は変化しており、過疎地は「お荷物」から人口減少対策の「最先端地」へ。若い世代に「ふるさと難民」が増えており、人と人との関係が濃厚な田舎に魅力を感じている。個人の幸せのみではなく、地域や社会の幸せを考える'ソーシャル'な若者が増えている。とも述べられました。
時代のキーワードは「定住人口」から「関係人口」を増やす事に変わっており、地域に関わる人を増やす事に力を入れて欲しい、と最後に述べられたことが印象に残りました。
我が町にも5人の地域おこし協力隊がおり、先日、じっくりと話し合いを持ちました。
具体的な課題を一緒に解決する事が重要だと、改めて強く認識しました。