「そばくいだぬき」(4分)
瀧澤よし子:作
梅田俊作:絵
すずき出版:発行
2007.9初版第1刷(1100円)
春のある日、雨上がりの庭でウグイスの初音を聴きました。ほわっとした声でホウーホウーケーキョーと頼りなげに鳴いています。サルスベリのつるんとした枝に止まって虫をつっついていました。黒っぽい抹茶色でこんもりと丸っこい体をしています。ウグ太と名づけました。谷地を切り開いた町に住んで30年余りになります。いつの頃からか、ウグイスが毎年来るようになりました。辺りの開発が進んで山を追われたのでしょうか。家々の庭木が育って鳥も住みやすくなったせいでしょうか。
ウグ太のことを思うとき、山を切り開いた土地に住んでいることに、とても後ろめたい気がします。人間は生きとし生けるものの一員に過ぎません。みんな一緒に仲良く暮らしていきたいものです。
(作者まえがきより)
そばばたけを荒らされて怒るごんすけどんと、荒らしに来るたぬきのお話。
瀧澤よし子:作
梅田俊作:絵
すずき出版:発行
2007.9初版第1刷(1100円)
春のある日、雨上がりの庭でウグイスの初音を聴きました。ほわっとした声でホウーホウーケーキョーと頼りなげに鳴いています。サルスベリのつるんとした枝に止まって虫をつっついていました。黒っぽい抹茶色でこんもりと丸っこい体をしています。ウグ太と名づけました。谷地を切り開いた町に住んで30年余りになります。いつの頃からか、ウグイスが毎年来るようになりました。辺りの開発が進んで山を追われたのでしょうか。家々の庭木が育って鳥も住みやすくなったせいでしょうか。
ウグ太のことを思うとき、山を切り開いた土地に住んでいることに、とても後ろめたい気がします。人間は生きとし生けるものの一員に過ぎません。みんな一緒に仲良く暮らしていきたいものです。
(作者まえがきより)
そばばたけを荒らされて怒るごんすけどんと、荒らしに来るたぬきのお話。