アンの絵本日記&g

大人にも楽しめる絵本の紹介と
稲垣吾郎さんについて(時々)語ります。

今日の絵本

2015-04-16 22:28:54 | 絵本
「希望の木」(7分)
カレン・リン・ウィリアムズ:作
リンダ・サポート:絵
高岡美智子:訳
PHP研究所:発行
2010.11第1版第1刷(1200円)

生まれたばかりの妹、ルチア。
ファシールは、自分も妹のために何かしたいと思いました。
何がいいかな?
ファシールは、ルチアのために木を植えることにしました。

ハイチはカリブ海の小さな島を、ドミニカ共和国と分かち合っています。
木は、ハイチの人々にとって常に大切なものでした。
子どもが生まれると、そのへその緒を、果物の木の種と共に土に植えるのは伝統的な習慣でした。
その種から育つ木は、その子どもを守護するといわれました。
年月が経ち、ハイチでは多くの木々が、材木や、炊事用の炭にするために切り倒されました。
そのため山は褐色のはげ山になり、雨が降ると土壌浸食でもろくなってしまいました。
今日ハイチでは、ふたたび山を緑にしようと植林に取り組む小さな団体が生まれています。
けれでもそれは生易しいことではありません。
(作者あとがきより)