アンの絵本日記&g

大人にも楽しめる絵本の紹介と
稲垣吾郎さんについて(時々)語ります。

今日の絵本

2020-04-17 16:18:12 | 絵本
「がんばりやのおばさんと あかいちいさな はなのおはなし」(3分)
上平眞一:絵・文
社団法人 大阪聴力障害者協会:発行
2003.10初版(1200円)

>作者の上平眞一さんと、このお話のモデルになった三宅久子さんとは、ある会社の上司と部下の関係でした。
三宅さんは、その会社の清掃班として13年間働いたのち、定年退職することになりました。
清掃一筋、誇りをもって働きつづけてきた三宅さんになにか感謝の気持ちをあらわせないかと、絵心のあった上平さんは手書きの絵本を1冊作り、定年退職に記念に贈られました。

このモデルの三宅久子さんは、ろう者。
絵本のあちこちに手話が見られる。

※大阪府知事が、会見中にマスクを取るのは聴力障がい者から「口元が見えない(読めない)」と指摘があったからだと言う。
もっともだ。
私自身も以前手話サークルで、ろう者が指摘しているのを見かけたことがある。
だったら某自治体の様に、手話通訳と字幕付きの映像にすれば問題無いのでは!?と言われるだろう。
もちろん、手話通訳と字幕は付けるべきだ。
だけど口元を隠すということが、聴覚障がい者(特にろう者)にとって、やはり不便なことには違いない。
聴覚障がいの程度にもいろいろあり、生まれながらのろう者の方たちは、口話教育を強いられてきた歴史がある。
聴こえる人間は文字を聞いて覚えるが、聴こえない人は見て覚える。
例えそこに字幕が付いたとしても、日本語がそのまま伝わらないことがあるし、漢字が伝わらない方もいるのだ。
日本語=手話ではない。
マスクを外すということは、『口元を読む』+『表情を読む』ということもある。
感染防止に充分気を付けつつ、情報保障に勤めていただきたいと思う。


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