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スマホが人間を破壊する

2023-05-26 19:05:31 | 戦争
スマホが人間を破壊する
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」181/通算612 2023(令和5)/5/26/金】「呆ける、疲れる、悪くなる――テレビは二十歳を過ぎてから」。小生は子供にTVを見せる際は番組内容と時間を厳しく規制した。

小生が小5の11歳、1962年に我が家にTVが侵入してきた。父は食事中もTVを見て、小生が話しかけると嫌がった。「何を知りたいのか紙に書いておけ」と言った。TVは一家団欒の場を侵略、制覇、破壊したのである。TVは小生の敵になった。

以来、TVは見るものではない、ソフト(番組)を創る、ハード(受信機)を作って儲けるもの、と思っている。TVを視聴して頭が良くなった人は見たことない。ほとんどの人はTV中毒になって読書、学問、教養を疎かにして軽佻浮薄になった。あーでもない、こーでもないと書物を通じて学ぶことが少ないから脳みそは劣化するばかりだろう。

子供に見せるTVは番組と時間を規制した。時間は4~6時、夕食後は7~8時まで。「8時だヨ!全員集合」は時間外で、なおかつ下品な言葉の連発だから見せなかった。子供は「友達と話題が会わない」と残念がっていたが、長じてから「なんであんな番組を見たかったのか・・・笑っちゃう」と言っていた。救われた思いがした。

1960年代から2000年あたりまで、TVのソフト、ハードを創る・作る人は先進国の米国へ行って学ぶことが多かった。どんな番組、CF、技術が流行っているのか調べるためである。小生もクライアントから商品発表会用の30~40分の映像を創っていた関係で世話になったプロデューサーによると、米国で人気のCFを真似たりしたそうで、「山の天辺に新車を置くCF、あれ、アメリカで見たCFのパクリ!」と苦笑いしていた。今なら損害賠償で大騒動になるだろう。

そう言えば、1980年頃まで航空券は定額販売で、安売りは表向きは禁止されていた。HIS・澤田は当初は悪魔のように細心に安売りをしていたが、そのうち天使のように大胆になり、航空会社と旅行会社は「安売りはIATA(国際航空運送協会)規則違法だ、やっつけよう」と団結したことがあった。ところが米国の航空会社が「カルテルで摘発されかねない、会合したことも含めて一切なかったことにして」となってしまった。

以来、旅行会社は薄利多売、以前は土産店などからのリベートで一番いい服を着ていた添乗員はリベートも会社に取られてオシャレどころではなくなった。英語+ポルトガル語とか二つ以上の外国語に通じた添乗員でも「生活するのがやっと、好きだからやっているけれど・・・」。旅行会社の店舗スタッフも契約社員が多く、20代で再雇用なしが多いとか。

今や日本中が旅行業界になったみたいで薄利多売が常態化、GDPはそれなりに伸びているというけれど体感覚では暮らしは明るくもないし、ちっとも上昇していない感じ。年功序列式に給料が上がらないから先々が心配で、消費意欲、さらには結婚しよう、子供を持とうという本能までも衰退してきたようだ。

小生が毎日のようにチャリ散歩している二か領用水路沿いでは親子連れや夫婦をよく見かけるが、近年は景色を共有するのではなくスマホを見ながら歩いている人が随分増えてきた。先日は35歳ほどのお父さんと小3あたりの男の子が散歩していたが、2人ともそれぞれスマホを手に「我感ぜず」のようだった。

「この桜は染井吉野、あっちのサクランボがなっている桜は西洋実桜(せいようみざくら)って言うんだ、食べてみよう!」

こんな会話がないままにスマホしか見ていない人、特にお母さんは実に多い。子連れで散歩していながら子供と会話がない、子供と景色や感動を共にしない・・・それを異常だとも思わない。スマホ依存症・・・重篤になるとアル中と一緒で一生治らないという。

給料が増えないという明日への諦観・不安、さらに現実逃避的なスマホ依存症。このままでは日本沈没になりかねない。危機意識をもって取り組むべき課題だ。

東北大学病院小児科が中心となって作成した「乳幼児のメディアとの正しい付き合い方マニュアル 豊かな人生を送れる子どもにするために私たちができること」(宮城県保健福祉部精神保健推進室発行、2022年)は警鐘を鳴らしている。以下抜粋。
https://www.ped.med.tohoku.ac.jp/img/howto_interact_w_media/manual.pdf
https://www.ped.med.tohoku.ac.jp/img/howto_interact_w_media/part2.pdf

<【本マニュアルについて】現代の子どもたちは、生まれた時からインターネットやスマートフォンが身近に存在しています。これらの媒体によって、かつて見られなかった「行動異常」を抱えるお子さんたちが大幅に増加しています。メディア依存から不登校や引きこもりが引き起こされるようになってきたのです。

メディア依存にならないためには、乳幼児期の関わりがとても大切です。本マニュアルは、保育園や幼稚園の先生方や保健師さんなど、乳幼児期のお子さんや家族の近くにいて、寄り添って話ができる立場にある方々に向けて作成しました。

メディアとの付き合い方や生活習慣について、保護者にお伝えする際には、十分な知識を持ち、保護者へ伝える方法を熟知することが必要です。保護者に、単に「お子さんにスマートフォンを見せないで」と言っても対策から程遠いのです。

また、身近な子どもに何か気になる症状が出てきた時には、発達障害などの病気を疑う前に、「メディアの利用時間が長くなっていないかな?」「早寝・早起き・朝ごはんはできているかな?」ということを確認し、本マニュアルに紹介したところを見直していただくことが、最低限必要です。

本マニュアルは、「メディア」「睡眠」「身体を使った遊び」の3章から構成されています。生活習慣を見直す上で、この3つはそれぞれが深く関係しています。全てのページを読んでいただくことで、これらの関係性もご理解いただければ幸いです。

また、メディアに関する内容を保護者にお伝えする上では、乳幼児期だけではなく、学齢期以降のメディアとの関わり方についても知っておくことが大切になるため、第1章に参考として記載しております。

本マニュアルは、乳幼児期のお子さんや家族に関わる支援者向けのマニュアルであり、本マニュアルそのものを保護者に見せて使用することは想定していません。実際に保護者へお伝えする方法としては、直接保護者にお話しいただく前に、保育園や幼稚園のお便り、ポスター、保護者会などを利用していただくと良いと思います。その際には、本マニュアルで知識を確認していただいた上で、「宮城県 メディアとの正しい付き合い方マニュアル 別冊」をご活用ください。

令和に生きる子どもに関わる方々に、ぜひ本マニュアルの内容を熟知いただき、指導に活かしていただければ幸いです(2022年6月1日)

【メディアについて】本マニュアルでは、テレビやDVD、スマートフォン、タブレット、PC、テレビゲーム、携帯用ゲームなどをまとめて「メディア」と総称しています。

乳幼児期には、本人がいる場所で、テレビやDVD、スマートフォンやタブレットでの動画視聴がなされている時間を調べることが大切です。たとえ本人が見ていなくても、まわりの大人が視聴していれば、メディア視聴時間に含まれます。乳幼児では、テレビやDVDがついているところでは、誰かが言葉で働きかけても、テレビやDVDの音と混ざってしまい、きちんと聞こえていないからです。

現代のお子さんたちは、生まれた時からインターネット環境が整っており、特にスマートフォンが身近に存在する世代です。この影響で、10年、20年前までは見られなかった問題を抱えるお子さんたちが増えています。

幼少期からのお子さんとの関わり方や生活習慣は、お子さんの将来に大きく影響します。特にメディアについては、ここ数年で状況が一変して、深刻な障害を引き起こす事態にまでなっています。お子さんや保護者の支援に当たられることが多い方々には、メディアについての正しい知識を持っていただき、ご支援にお役だていただきたいと思っております。

「メディアをやめましょう」という活動自体は、多くの自治体や団体で行われてきていますが、どうやったらやめられるかということを考えたマニュアルは多くありません。幼少期からの長時間のメディア視聴が及ぼす子どもの害についての理解と具体的な対応方法が必要です。

本マニュアルは乳幼児を対象としましたが、メディアに関する対応は、学齢期、思春期になってからでは間に合いません。1日も早く取り組んでいただき、10年後、20年後の宮城県に明るい未来が待っていることを心から願います。

第1章 メディアについて:1)本マニュアルにおいて「メディア」を示すもの 2)メディアの長時間曝露が子どもに与える影響 3)メディアの視聴時間の目安 4)メディアをやめる・減らす方法 5)メディアによる症状を知ってください 参考)学齢期以降にメディアと上手に付き合うコツ

第2章 メディアの対策としての睡眠習慣:1)子どもに必要な睡眠時間 2)睡眠時間が不足することで生じる問題

第3章 メディアの対策としての身体を使った遊び:1)身体を使った遊びが必要な理由 2)身体を使った遊びの効果 3)身体を使った遊びの例>(以上)

新しい発明で便利な暮らしになる、というのは「これまでの暮らしの何かが排除される」ことでもある。排除してはいけない大事なことやモノを我々はあまりにも安易に捨て去っているのではないか。危機意識をもって考え、行動に移すべき時期である。

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