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時代錯誤の習近平流“文革”

2023-05-25 12:30:18 | 戦争
時代錯誤の習近平流“文革”
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」180/通算611 2023(令和5)/5/25/木】三叉路でチャリの婦人が左折する大型車にぶつかりそうになった。婦人はこの道が初めてだったようで、信号を見ずに車道に出たのだ。大型車が急ブレーキをかけたから事なきを得たが、チャリと車の間は20cmほどしかなかった。

「婦人が轢かれたら俺はどうすべきか。婦人が自転車ごとタイヤの下になっていたら、運転手に『車を少し前へ動かさないと引き出せない』と促すだろう。運転手は『まずは救急車を呼ばなければ』と言い、携帯で連絡するに違いない。俺の出番はないが、目撃者として警官に報告すべきか・・・それまで最低で20分はかかるが、どうしよう?」

危機の場面でどうすべきかを予め考えておかないと右往左往することになる。民族性とか国民性もあって、例えば中国なら昔は「関わるとロクなことにならない」とさっさと現場を離れるのが流儀だった。今はスマホで現場を写してその場を離れ、ネットで映像を拡散するのが流行りのよう。

米国人なら「トラブルに巻き込まれるだけだ、すぐにパトカーと弁護士が来るからシカトしよう」となりそう。仕事にあぶれた弁護士は事件・事故を求めて警察の通信を傍受しているとか。追っかけ弁護士は被害者に「裁判を起こしましょう、成功報酬でOK!」とアピールするらしい。

いずれにしても米中の人はタフのようである。犯罪や事故が日常茶飯事で、生存競争も激しいからなのか?

それに比べると日本人はナイーブというか、危機への対応が緩いように見える。治安が良く犯罪が少ないこと、地震大国だから諦観が強いことも影響していそうだが、大戦序章のような現在の国際情勢ではナイーブとか軟弱、楽天、お人好しでは国家の安全保障はとても担保できない。いい子ぶりっ子とかノーテンキ、米国依存では危ういという危機感を強めることが大事ではないか。

この期に及んで「中国は大事な取引先、敵対してはいけない」という識者が非常に多いが、それは“戦狼”習近平に屈服することで、むしろ日本を弱体化させることである。世界は戦時に向かっているという危機意識がなければ亡国は免れまい。米国の論壇と比べると日本はまだまだお花畑から出ていないようだ。

マキャベリ曰く「自由だが秩序がない国、自由はないが秩序がある国、どちらがマシか? 戦争では秩序がある国が勝つ!」。

第2次世界大戦終了まで世界中で戦争・紛争は日常茶飯事だったから、いずこの国も「富国強兵」を重大事としてきた。それを怠れば国土を奪われたり国家、祖国を失ったりするから、自由民主よりもまずは国家の安全第一。それなりの理にかなった政治だった。

大昔からの戦争は基本的にプロの軍人とプロの軍人の戦いだったが、第1次世界大戦(WW1)からは国家総動員の国民 vs 国民の戦争になった。毒ガスを含めて兵器の破壊力が凄まじくなり、WW1は史上最も凄惨な大戦だと言われている。

それにもかかわらず始まった第2次世界大戦(WW2)では想像を絶する破壊力をもつ核兵器が登場し、“蛮族”の住む日本のヒロシマ、ナガサキでお試し実験された。一瞬で2都市は消滅し50万人以上が殺され、「戦争で核兵器が使われたら最早勝者も敗者もなく世界中が廃墟になってしまう」という危機意識をもたらした。

1945年以降の世界の大国のそれなりの安定、秩序は核兵器がもたらしたと言っていい。核兵器が戦争抑止力になったのだ。

しかし、80年近くも立てば惨禍の記憶も薄れるのだろう、今や習近平・中共は核兵器を増強し、プーチン・ロシアは核兵器使用をちらつかせることで世界覇権を実現しようとしている。

なぜか? 共産主義者は「共産主義社会は世界革命で資本主義社会を絶滅しなければ実現できない」ことを知っており、米国一強時代が終わりつつある今こそ世界革命のチャンスだと見ているからだ。

なぜ共産主義者は資本主義社会を嫌うのか。資本主義社会は「努力して上手くいけば良い思いをする、努力しなければそれなりの生活」という社会だ。それなら皆、頑張ろう、努力しようと思う。モチベーションが高い。

一方で共産主義社会は「できる人もできない人も搾取のない暮らしを得られる」が看板で、一見すると良さそうだが、現実は最悪の事態になる。頑張ろうが怠けようが同じ報酬・・・結果的に戦意喪失、労働意欲も下がり、頑張ったふりをしながら怠ける、虚偽報告する、それどころかワルは汚職で蓄財する。

1980年前後に取材で訪ねた中国では、建てまえは8時間労働だったが仕事がないので実働3時間、職場で皆がブラブラしていた。かくして資本主義経済は前進し、共産主義経済は停滞する。金庫が空っぽになり、1990年にソ連は自壊した。

世界革命により地球から資本主義自由経済を駆逐し共産主義統制経済にしない限り、中露のご都合主義的国家主導の「アカ+ピンク経済」は遅かれ早かれソ連同様に自滅するだろう。

そうは思っていない習近平は毛沢東の真似をする。毛は権力奪還のために文化大革命(文革)という内乱を起こし、若者を「紅衛兵」と煽って政敵を叩き潰したが、用が済むと紅衛兵を僻地の農村に下放(強制労働、追放)した。中1あたりだった習近平もとばっちりで下放されたが、ナント、習は半世紀ぶりに下放を復活、推進し始めた!

対米日台の開戦に備えて食糧備蓄を進めるためだろうが、気分はすっかり文革2.0? 人民網日本語版2023/5/4「習近平総書記が青年たちに祝賀メッセージ」から。

<習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)はこのほど中国農業大学科技小院の学生らの手紙に返信し、心からの期待を示すとともに、「五・四運動」を記念した五四青年節(5月4日)を迎えるにあたり、青年たちに祝日を祝うメッセージを伝えた。

習総書記は返信の中で、「皆さんが大学の設立した科技小院を通じて、農地や農家に実際に身を置き、農村の新興に貢献し、学びを深めていることを知り、喜ばしく思う。皆さんは書簡で、郷土に深く入り込んでこそ「実事求是」のなんたるかを深く理解し、大衆とつながる術を知ることができ、若者は自ら苦労する必要がある」と記した。

その通りだ。新しい時代の中国の青年はこのような精神を持つべきだ。中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)は農業強国の建設に向けた手配を行った。

「皆さんが高い志を持ち、地に足を付けて、学校での学びと農村での実践を結び付け、農業を愛する気持ちを深く育くみ、農業を振興する力を身に着け、農村振興という大きな舞台において業績を上げ、農業と農村の現代化の推進の加速、社会主義現代化国家の全面的な建設のために青春の力を捧げることを希望する」と強調した>

1919年に中国で起きた反日・反帝国主義の「五・四運動」、事実に即して物事の真相を探求する「実事求是」、そして「若者は自ら苦労する必要がある」・・・まるで「毛主席語録」だ。

「毛主席語録」は最側近の林彪が編集、文化大革命が発動された1966年以降は紅衛兵のバイブルになった。「毛主席の著作を読み、毛主席の話を聞き、毛主席の指示通りに仕事をしよう」という林彪の前文があるが、この林彪でさえ1971年には毛の不信を買い殺された(詳細不明)。

まさに一寸先は闇。「建国の父」毛沢東に並んで「興国の父」になりたいだろう習近平も、あの世の毛の嫉妬や侮蔑を買っていたりして・・・毛沢東曰く、

「一部の人はマルクス主義の書物をいくらか読むと、もう自分は学問があると考える。この手の人は深く突っ込んで読んではおらず、頭の中に根を下ろしてはいないから応用することができず、古臭いのだ。自惚れが強く、ちょっと読んだだけで、自分は大したものだと鼻を高くする人もいる。この手の人は労農大衆に接近し共に実践したり戦う経験が薄いから、一度嵐に出会うと大きく動揺する」

まるで習近平に対するイヤミみたいだ。

信号を見ずに車道に出る、情勢を研究せずに威嚇する、脅せば相手はビビると思っている、国益ではなく私益のために戦争する・・・習近平とプーチンの脳みそは一緒か。君たちに明日はない。

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