8月も下旬になると、随分と日の入りが早いと感じるようになってきた。そろそろ秋の気配と言いたいところだが、日中はまだとんでもなく暑く過酷な日常なのだ。特にマスク装着での外出は、ただでさえ閉口するが、こう暑いと耐えがたいのである。9月を迎え、秋色を感じに遠出したい気持ちに駆られるが、現在の感染状況を考えると、それも気が重い。確か夏には、感染が少し収まるのでは?と春先聞いた覚えがあるが、あれはいったい何だったのか!ワクチン接種が進むとは言え、これからの季節を考えるとさらに不安になってしまうのだ。
この秋には、大好きな磐西へ行きたかった。昔から何かと縁があり、よく通っていた時期もあったが、最近ではご無沙汰と成り、そんなこんなで何もかも心晴れずにいる、アントンKの悶々とした気持ちを吹き飛ばすような、自然美、原風景をじっくり楽しみたいのだ。蒸機中心を狙うのも良いが、飯豊連峰に積雪がある頃の、山深い紅葉の美しさと光の神々しさは、何処にも負けていない。頭に描くだけで、心落ち着きほっと出来る気持ちになれるのだ。
そんな気持ちから、昔撮影した磐越西線での1コマを掲載しておく。まだ世の中に活気がある時代、磐西にも毎週のように団体列車の運転があった頃、アントンKもよく出向いて撮影を楽しんでいた。当時の人気機関車DD51の745号機の牽く、12系新潟お座敷列車。ボンネットの上に1灯追加され、前照灯3灯は北海道出身の証。最後まで孤軍奮闘していた745号機は、磐西の地にベストマッチだったと思っている。
1993-11-07 9224ㇾ DD51 745 12系座敷ニイ JR東日本/磐越西線:上野尻-徳沢