昨日は、台風の影響で東北線が一部不通となり迂回運転となっている、カシオペアを狙いに上越線を目指した。連休の最終日でもあり、SL重連の運転日で、人では尋常ではないと覚悟して、最期まで出撃を迷ったが、天気も安定しているようで、週明けには東北線も開通するとの情報だったので決行と相成った。
23日もこの迂回運転は実施されており、ロクヨン牽引であることはわかっていたから、やはり、ここは迷わず、上越国境を目指した訳だ。ゴハチやEF16の現役だった時代に、よく行った岩原付近で撮れればと思いながら、関越道を北へ向かう。群馬県に入ったころ夜明けを迎えたが、空はかなりの雲があって予報を裏切っている。やはり朝は難しいかと思わせたが、関越トンネルを抜け新潟県に入ったら、ド快晴!不安は一気に吹き飛んでしまった。
30年前と同じように、岩原スキー場の大カーブのふもとの立ち、雲ひとつない空に向かって手を合わせたくなった。通過時間も正確にはわからないから、場所を決めて待機が続くが、およそ想定していた9時ごろ、シルバーの長い獲物が檜舞台に姿を現した。噛みしめるようにシャッターを切り、列車を見送ったが、群馬に戻る途中、さらにもう一度撮影できることが判明し、急遽赤城ICで下車。稲刈りが終わった田んぼの脇の築堤を行く姿を捕らえることができた。ロクヨンの牽くカシオペア、ヘッドマークを付けて走る姿を見たかったのは私だけではないだろう。