約５か月間のお休みを頂いた。
アントンKにとってはあっという間に感じてしまうが、やはり５か月という時間は長いもの。やっとPCの前に落ち着いて座る気持ちになった。春先から多々試練が重なり、趣味活動が疎かになってしまった。いつかはやってくるその時を迎え、思い描えていた以上に心の葛藤があり、今は前を向くことしかないと躍起になって今日まで進んできた感覚。
季節はいつの間にか秋を迎え、一番好きな季節に代わっている。ぼちぼち趣味活動にもノッチを入れていこうと思えるようになったのである。
この数か月間、アントンKのエネルギー源はやはり音楽の享受によるものが大きかった。時間的にも、気持ちの上でも撮影には出られず、同じく演奏会にも足を運べなかったから、どこかいつも上の空で心が曇っていたと思える。
先日ネット配信で、新日本フィルの「英雄の生涯」を鑑賞した。もちろんコンマスの崔文珠氏のソロが聴けるから楽しみにしていたのだが、鑑賞後にはやはり悔しい思いが湧き上がってしまったのである。崔氏の「英雄の生涯」は、２年前にも大阪で聴いているのだが、当時よりもさらに柔軟な表情付けであり、濃密な感情移入が見て取れたのであった。指揮者が違うものの、テンポはさらに遅くなり、間がさらに強調されていたように思える。アントンKが好きな終盤のHrn との掛け合いから、静かに高みに上っていく箇所は白鳥の歌に聴こえる。感涙せずには居られなかったのだ。是非、生演奏で聴くべき、聴きたかったと今更ながら地団駄を踏んだのであった。今後は徐々にであるが、スケジュール調整しながら、ホールにも足を運びたいし、また線路端にも立ちたいものである。