鉄道写真というジャンルが存在するのなら、昔に比べたら随分と世間に認知され、中身も今や幅広くなったと感じている。車両を大きく撮影して記録写真として整理したり、逆にどちらか言えば、風景の中に鉄道を置き、または人物を敢えて画像の中に取り込み、旅情を誘うような撮影技法。スピード感を前面に出し、感情のままに写したような作風。とにかく鉄道写真とは言っても、多種多様な写真が存在している今日、昔と明らかに異なることは、不特定多数の方々の画像をネットを介してみることが出来ることだろう。そこから多くの刺激を貰い、自分に生かせればさらに考えも広がるという物。アントンKも昨今のネット文化に驚嘆しつつも、感心させられることが多くて、大いに楽しんでいる者の一人となった。
幼少の頃、二本のレールをいつまでも見ていて、飽きなかったことを思い出す。この目の前のレールが何処まで繋がっているのだろうと、想いにふけっていた時代が今さらながら懐かしい。あの頃は、レールがそこにあるだけで、夢が広がったものだった。幼いアントンKに何かを語ってくれていたのかもしれない。そんな想いを画像に閉じ込めることが、今のアントンKの目標になりつつある。
車両の写っていない画像。これまで鉄道写真だということは言いたくないが、山奥に消えていく線路は、どっか切なく、想いを掻き立てる。腕木信号機や、タブレットなど役者も揃い踏みだ・・またいつかここを旅してみたい。
1993-08-21 JR西日本/因美線内にて
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