シューマンに「子供の情景」という小さなピアノ曲集がある。小品ばかり13曲集められた楽曲で、第7曲の「トロイメライ」は誰もが知っている有名な楽曲だ。ここのところアントンK、なぜかこの名曲をよく聴いている。無意識のうちに心が遠くなった昭和の時代へと向かっているのかもしれない。あの頃は、世の中知らないことばかり、新しい発見のオンパレードだった。もう記憶の色が抜け落ち、セピアに輝いているが、こうして今シューマンに触れることで、どこかホッとした気分になる。社会は、いつもの日常を取り戻しつつあるというが、自身のダメージは、思いのほか大きいのかも。全てを忘れて旅に出たい心境だ。
掲載写真は、昭和時代、血気盛んな頃撮影したEF58荷物列車。東北本線を往く荷物列車だが、もうすでにEF57は亡く、ゴハチが最後の活躍をしていた時代だ。おそらく多客臨狙いで沿線を訪れ、撮影を楽しんだ昔日なのだろう。こういった普段着のゴハチこそ、最も懐かしく愛おしい画像となっている。
1978-08-17 荷46ㇾ EF58103 東北本線:久喜-白岡
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