
昔の画像を次々と眺めていると、今さらながら色々な悔いが浮かび上がってきてしまう。ゴーナナが好きなら、こんなシーンやあんなシーンと、切りがないほど目に浮かんできてしまうのだ。もちろん当時のアントンKは、写真そのものも駆けだして、ピントや露出を合わせることで精一杯だった。好きな被写体との組み合わせ、あるいは視点を変えた撮り方など、あまりにも手持ちの引き出しがなく、ワンパターンなものが残されているのは、致し方がないことなのだ。それでも当時を思い出すと、ゴーナナが牽く列車に乗り込み、撮影地までの一時を車内から味わい、見知らぬ土地で下車し、撮影地まで散策しながらポイントを探す行動は、鉄チャン冥利に尽きていた。こんな体験が知らぬ間に出来て、幸せだったのかもしれない。今にして改めて思い知らされるのである。
今回の画像は、赤羽から121列車という普通列車に乗り込み、宇都宮での機関車交換の合間に狙ったスナップ写真。この時は、上野からEF58+EF57の重連運転でここ宇都宮まで乗り、機関車交換で現れたのは、これまたEF57の 5号機で、興奮しながらシャッターを切ったことを思い出している。そうこうしている最中、上り寝台特急「はくつる」の入線が告げられ、慌ててゴーナナとの並びにチャレンジした。大好きな583系と並ぶゴーナナが凛々しく見えたのは、この時初めてだったかもしれない。工事中の真新しい新幹線高架橋が見えていたが、宇都宮駅も乗客で溢れ、どこか活気があり、古き良き国鉄時代の一コマのように感じてしまった。
1976-10-31 121ㇾ& 6M はくつる 東北本線:宇都宮駅にて
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