2013年3月29日公開 イギリス 130分
19世紀末、帝政末期を迎えているロシア。サンクト・ペテルブルクで社交界の華と謳われる美貌の持ち主アンナ・カレーニナ(キーラ・ナイトレイ)は、政府高官を務める夫カレーニン(ジュード・ロウ)に愛情を持てずにいた。兄夫婦(オブロンスキー:マシュー・マクファディン、ドリー:ケリー・マクドナルド)の諍いを仲裁するためモスクワへ向かう中、騎兵将校のヴロンスキー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と出会ったアンナ。二人は一目見たときから恋に落ちてしまう。自制心を働かせようとするも、舞踏会で再会したときには燃えさかる情熱を止めることができなくなっていた。アンナは社交界も夫も捨てヴロンスキーとの愛に身を投じるが、それは同時に破滅へと向かうことになっていく……。
己の欲のために道を踏み外す者には破滅の道が待っているという怖~いお話
現代においてもアンナのような生き方は許されるものではないと思いますが、自分の欲望に忠実に生きた彼女は女性としてはちょっと羨ましいかも。個人的には好きにはなれないですが
キーラはやはりコスチュームものにはうってつけの女優さんですね
舞台は帝政ロシア末期の農奴解放による新しい時代の幕が開こうとする頃。社交界という狭いしがらみの中で生きるにはアンナはあまりにも自由奔放です。愛情の激しさはやがて彼女自身をも滅ぼしていきます。
アンナの夫は表向きは妻を政治活動に利用する道具としてお飾りの美しい人形のように扱いますが、心の底では彼女を深く愛していました。それを素直にアンナに見せていたら、彼女の寂しさを埋める努力をしていたら違った結果になっていたかもとも思いますが・・いえ、やはり一度燃え上がった恋の炎は誰にも消せなかったのかもね
ヴロンスキーの子供を身籠ったアンナを許し、彼との仲を認めさえするその姿には深い同情を禁じ得ません。
ヴロンスキーのアンナへの愛もまた本物であったようですが、若い恋人のまっすぐな愛は時に周囲を振り回してしまうもの。アンナに出会う前にはドリーの妹のキティ(アリシア・ヴィキャンデル)に執心だったのに、アンナに夢中になって捨ててしまいます。善悪は別として、二人が再会した舞踏会のシーンとダンスが素晴らしかったです
キティに求婚して断られた地方の純朴な地主リョーヴィン(ドーナル・グリーソン)は、その噂を聞いて再度彼女に会いに出かけます。夢の王子様を待つだけの少女から、真の愛情に目覚めたキティはリョーヴィンの誠実さに気付き自分の過去の浅はかさを詫びます。二人がサイコロパズルを使って互いの気持ちを尋ねるシーンがとても感動的です
やがて二人は結婚し、共に手を携えて大地に根差した生活を営むのです。
彼らと対照的に、アンナたちは社交界からつまはじきの冷たい視線にさらされます。それは当然の成り行きです。やがてアンナは夫との進まぬ離婚に苛立ち、ヴロンスキーが浮気をしているのではと疑うようになり、列車に身を投げてしまいます。末路はまさに破滅の道でした。
救いは、残された彼女の子供たちがカレーニンの下で共に暮らしていることを窺わせるラストシーンです。まさに恩讐の彼方ということかしらん。
映画はまるで舞台劇のような作りで、セットが次々変わっていく様が斬新でした。衣装や宝飾品も豪華で、内容はともかくスクリーンで観たかったかも
19世紀末、帝政末期を迎えているロシア。サンクト・ペテルブルクで社交界の華と謳われる美貌の持ち主アンナ・カレーニナ(キーラ・ナイトレイ)は、政府高官を務める夫カレーニン(ジュード・ロウ)に愛情を持てずにいた。兄夫婦(オブロンスキー:マシュー・マクファディン、ドリー:ケリー・マクドナルド)の諍いを仲裁するためモスクワへ向かう中、騎兵将校のヴロンスキー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と出会ったアンナ。二人は一目見たときから恋に落ちてしまう。自制心を働かせようとするも、舞踏会で再会したときには燃えさかる情熱を止めることができなくなっていた。アンナは社交界も夫も捨てヴロンスキーとの愛に身を投じるが、それは同時に破滅へと向かうことになっていく……。
己の欲のために道を踏み外す者には破滅の道が待っているという怖~いお話

現代においてもアンナのような生き方は許されるものではないと思いますが、自分の欲望に忠実に生きた彼女は女性としてはちょっと羨ましいかも。個人的には好きにはなれないですが


舞台は帝政ロシア末期の農奴解放による新しい時代の幕が開こうとする頃。社交界という狭いしがらみの中で生きるにはアンナはあまりにも自由奔放です。愛情の激しさはやがて彼女自身をも滅ぼしていきます。
アンナの夫は表向きは妻を政治活動に利用する道具としてお飾りの美しい人形のように扱いますが、心の底では彼女を深く愛していました。それを素直にアンナに見せていたら、彼女の寂しさを埋める努力をしていたら違った結果になっていたかもとも思いますが・・いえ、やはり一度燃え上がった恋の炎は誰にも消せなかったのかもね

ヴロンスキーのアンナへの愛もまた本物であったようですが、若い恋人のまっすぐな愛は時に周囲を振り回してしまうもの。アンナに出会う前にはドリーの妹のキティ(アリシア・ヴィキャンデル)に執心だったのに、アンナに夢中になって捨ててしまいます。善悪は別として、二人が再会した舞踏会のシーンとダンスが素晴らしかったです

キティに求婚して断られた地方の純朴な地主リョーヴィン(ドーナル・グリーソン)は、その噂を聞いて再度彼女に会いに出かけます。夢の王子様を待つだけの少女から、真の愛情に目覚めたキティはリョーヴィンの誠実さに気付き自分の過去の浅はかさを詫びます。二人がサイコロパズルを使って互いの気持ちを尋ねるシーンがとても感動的です


彼らと対照的に、アンナたちは社交界からつまはじきの冷たい視線にさらされます。それは当然の成り行きです。やがてアンナは夫との進まぬ離婚に苛立ち、ヴロンスキーが浮気をしているのではと疑うようになり、列車に身を投げてしまいます。末路はまさに破滅の道でした。
救いは、残された彼女の子供たちがカレーニンの下で共に暮らしていることを窺わせるラストシーンです。まさに恩讐の彼方ということかしらん。
映画はまるで舞台劇のような作りで、セットが次々変わっていく様が斬新でした。衣装や宝飾品も豪華で、内容はともかくスクリーンで観たかったかも
