2014年1月31日公開 アメリカ 179分
22歳でウォール街の投資銀行へ飛び込んだジョーダン(レオナルド・ディカプリオ)は、学歴もコネも経験もなかったが、誰も思いつかない斬新な発想と巧みな話術で瞬く間になりあがっていく。26歳で証券会社を設立し、年収4900万ドルを稼ぐようになったジョーダンは、常識外れな金遣いの粗さで世間を驚かせる。全てを手に入れ「ウォール街のウルフ」と呼ばれるようになったジョーダンだったが、その行く末には想像を絶する破滅が待ち受けていた。
レオとスコセッシの作品は正直好みに合わないので殆どがDVD鑑賞となってしまう。今回もそう
それでも観てしまうのはレオがみせる邪気のない笑顔が好きだから
しかし、3時間かける必要あったのかしら?実話ベース(ジョーダン自身による回顧録「ウォール街狂乱日記 『狼』と呼ばれた私のヤバすぎる人生」の映画化)だとしても、観終わって愉快な気持ちにはなれません。騙された側の悲惨さが微塵も描かれていないのは騙した側の視点で描かれているから当然ですが、これではあまりに身勝手過ぎる気がしました。投資の知識も何もない私としては、株には手を出さないのが賢明って改めて認識したことくらいかな、収穫は
ま、作り物としてこんな時代もあったのね~程度に観た方がストレスにはならないかな。
ジョーダンの株屋としての才能は先を読む目もありますが、何よりそのセールストークの巧みさによるのではないでしょうか。「このペンを俺に売ってみろ」というセリフは二度登場しますが、これこそが彼の話術の基本で、他人をその気にさせる点ではまさに神がかっていたのかも。
初めは真面目で野心家だけど株は素人だったジョーダンが、投資銀行で上司のマーク(マシュー・マコノヒー)らに鍛えられてその才能を開花させます。しかし正式にブローカーの資格(そんなもんがあるのね
)を取得した途端、勤め先が破綻しあっけなく失業
倉庫番の仕事でもと挫折しかけた彼を妻のテレサ(クリスティン・ミリオティ)が「あなたの仕事はそんなことじゃないでしょ」と諌めるシーンまでは普通にヒューマンドラマだったのに・・・。
クズ株を商う小さな会社でこれまでのノウハウを生かして瞬く間に成功したジョーダンは仲間を募り自分の会社を設立するの。この時相棒となったドニー(ジョナ・ヒル)がドラッグを彼に教えちゃうのね
ドラッグと酒と女に溺れる乱痴気騒ぎと非常識な日常は観ていて楽しいものではありませんでした。
これがアメリカンドリームというなら願い下げです。「ラム・ダイアリー」や「ラスベガスをやっつけろ」と時代的には重なるのかな。日本ならさしずめバブル時代というところでしょうか。
モデル美女ナオミ(マーゴット・ロビー)に夢中になる夫に「あなたは変わってしまった」と嘆くテレサが痛々しかったなぁ
全く男ってやつは・・・
結局彼はテレサと離婚しナオミを迎えることになります。
儲けのために違法なこともしてきたジョーダンのことをFBIや各機関がマークします。特にFBI捜査官のデナム(カイル・チャンドラー)はずっとその行動を監視してきました。
ジョーダンが税金逃れでスイスの銀行に隠し金を預けるシーンでは銀行家のソーレル(ジャン・デュジャルダン)が抜け道を指南します。ナオミの叔母で英国人のエマ(ジョアンナ・ラムレイ)や仲間の親族の名義を借りてせっせとお金をスイスに運ぶシーンはコメディタッチで笑えますが、現実としては何とも腹立たしいことです。
悪事が露見しかけたジョーダンは弁護士の助言を受け入れて司法取引に応じ引退を決意するのですが、その引退演説の最中に意を翻し社長で居続けることを選択。この時も自らの演説に陶酔した挙句の熱情に流された感がありました。結局最後には取引に応じて仲間を売って実刑の短縮を手に入れますが、ナオミは離婚を切り出し娘と出て行ってしまいました。
豪華クルーザーで嵐の海を突っ切ろうとして転覆したり、ドラッグでラリッたまま車を運転したり、よくぞ生きのびて来られたものだと思います。
ラストは出所してセミナー講師に招かれてる場面。転んでもただじゃ起きないんだね
ちなみにこのシーンで司会者をしているのがジョーダン・ベルフォードその人なんだそう
22歳でウォール街の投資銀行へ飛び込んだジョーダン(レオナルド・ディカプリオ)は、学歴もコネも経験もなかったが、誰も思いつかない斬新な発想と巧みな話術で瞬く間になりあがっていく。26歳で証券会社を設立し、年収4900万ドルを稼ぐようになったジョーダンは、常識外れな金遣いの粗さで世間を驚かせる。全てを手に入れ「ウォール街のウルフ」と呼ばれるようになったジョーダンだったが、その行く末には想像を絶する破滅が待ち受けていた。
レオとスコセッシの作品は正直好みに合わないので殆どがDVD鑑賞となってしまう。今回もそう


しかし、3時間かける必要あったのかしら?実話ベース(ジョーダン自身による回顧録「ウォール街狂乱日記 『狼』と呼ばれた私のヤバすぎる人生」の映画化)だとしても、観終わって愉快な気持ちにはなれません。騙された側の悲惨さが微塵も描かれていないのは騙した側の視点で描かれているから当然ですが、これではあまりに身勝手過ぎる気がしました。投資の知識も何もない私としては、株には手を出さないのが賢明って改めて認識したことくらいかな、収穫は

ま、作り物としてこんな時代もあったのね~程度に観た方がストレスにはならないかな。
ジョーダンの株屋としての才能は先を読む目もありますが、何よりそのセールストークの巧みさによるのではないでしょうか。「このペンを俺に売ってみろ」というセリフは二度登場しますが、これこそが彼の話術の基本で、他人をその気にさせる点ではまさに神がかっていたのかも。

初めは真面目で野心家だけど株は素人だったジョーダンが、投資銀行で上司のマーク(マシュー・マコノヒー)らに鍛えられてその才能を開花させます。しかし正式にブローカーの資格(そんなもんがあるのね


クズ株を商う小さな会社でこれまでのノウハウを生かして瞬く間に成功したジョーダンは仲間を募り自分の会社を設立するの。この時相棒となったドニー(ジョナ・ヒル)がドラッグを彼に教えちゃうのね

ドラッグと酒と女に溺れる乱痴気騒ぎと非常識な日常は観ていて楽しいものではありませんでした。
これがアメリカンドリームというなら願い下げです。「ラム・ダイアリー」や「ラスベガスをやっつけろ」と時代的には重なるのかな。日本ならさしずめバブル時代というところでしょうか。
モデル美女ナオミ(マーゴット・ロビー)に夢中になる夫に「あなたは変わってしまった」と嘆くテレサが痛々しかったなぁ



儲けのために違法なこともしてきたジョーダンのことをFBIや各機関がマークします。特にFBI捜査官のデナム(カイル・チャンドラー)はずっとその行動を監視してきました。
ジョーダンが税金逃れでスイスの銀行に隠し金を預けるシーンでは銀行家のソーレル(ジャン・デュジャルダン)が抜け道を指南します。ナオミの叔母で英国人のエマ(ジョアンナ・ラムレイ)や仲間の親族の名義を借りてせっせとお金をスイスに運ぶシーンはコメディタッチで笑えますが、現実としては何とも腹立たしいことです。
悪事が露見しかけたジョーダンは弁護士の助言を受け入れて司法取引に応じ引退を決意するのですが、その引退演説の最中に意を翻し社長で居続けることを選択。この時も自らの演説に陶酔した挙句の熱情に流された感がありました。結局最後には取引に応じて仲間を売って実刑の短縮を手に入れますが、ナオミは離婚を切り出し娘と出て行ってしまいました。
豪華クルーザーで嵐の海を突っ切ろうとして転覆したり、ドラッグでラリッたまま車を運転したり、よくぞ生きのびて来られたものだと思います。
ラストは出所してセミナー講師に招かれてる場面。転んでもただじゃ起きないんだね

ちなみにこのシーンで司会者をしているのがジョーダン・ベルフォードその人なんだそう
