杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

黒執事

2014年08月08日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2014年1月18日公開 119分

2020年。世界は西側と東側に別れ、西側を治める女王は東側諸国に「番犬」を送り込み、公にできないさまざまな事件を「処理」させていた。名門貴族ファントムハイヴ家もその一つ。巨大企業ファントムの若き総帥・幻蜂汐璃はその末裔で、ある理由から清玄と名乗り男装して生きていた。彼女はその任務と財産をある復讐に利用するため“悪魔の執事”セバスチャンと契約している。犯罪組織による若い女性の連続誘拐事件を調べていた二人は大使館員が次々にミイラ化した遺体で発見されるという怪事件との繋がりに気付き、製薬会社社長・九条新兵(伊武雅刀)が絡んでいることを突き止めるが、彼は何者かに殺されてしまう。ミイラ化して死に至る毒物「ネクローシス」を使ったテロを阻止すべく、犯人と目される武器商人・篠崎洋造(宮川一朗太)を追った清玄だが、篠崎も殺害され、清玄自身も刺客に襲われ・・・・。


枢やなのコミックを原作とした実写映画です。
原作ではセバスチャンが仕える主人は少年ですが、映画版は男装の令嬢に変更され、オリジナルストーリーとなっているそうです。

幼い頃、両親を目の前で殺された汐璃は、復讐のため悪魔であるセバスチャンと自分の魂を引き換えに契約を交わしているという設定です。メイクの効果もあるのでしょうが、水嶋ヒロの演じる悪魔の表情がはまっていてゾクリとします。

メイドのリン(山本美月)は普段はとてもトロいのですが、実は腕利きのスナイパーなのね

実はこの事件の黒幕は汐璃の叔母の華恵(優香)で、ネクローシスは九条に作らせた不老不死の薬の副産物だったのです。彼女は、父の前妻で、子供が産めなくなったために離縁され、代わりに汐璃の母と結婚したことを恨んで反西側の犯罪組織による両親殺害を手引きしたのでした。華恵の絶望感や元夫への憎悪はわかるけれど、実の姉や姪をも葬って構わないという冷酷さや、不老不死=美への渇望は悪女の典型だね

情けをかけた清玄の気持ちを踏みにじる行為をした華恵の末路は哀れだけれど当然
自らの死を厭わず人々のために爆破装置を解除し力尽きて倒れた清玄を冷やかに見つめていたセバスチャンですが、結局彼女を救うの
悪魔は天使のなれの果てという引用がここで使われているのが面白いかな

原作未見なのですが、警察局長が黒幕組織の紋章を使っている場面で終わる物語は続編狙いでしょうか

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