2015年3月14日公開 アメリカ 124分
長年子どもを授からないことに悩んでいたパン屋の夫婦(ジェームズ・コーデン、エミリー・ブラント)は、ある日、隣に住む魔女(メリル・ストリープ)から夫の両親の不徳から子孫が途絶える呪いをかけたからだと言われ、呪いを解くためには、森に入って 赤い頭巾・真っ白な牡牛・とうもろこしのような黄色い毛、黄金の靴 を集めろと命令される。子どもを授かる“願い(wish)”を叶えたい一心で森の奥へと出かけていくパン屋とこっそり追いかける妻。同じ頃、おとぎ話の主人公たちも、それぞれの“願い(wish)”を持って森へと入っていく。赤ずきん(リラ・クロフォード)は、オオカミ(ジョニー・デップ)に狙われていることにも気付かずに、楽しいことを探しながら森に住むおばあさんのお見舞いへ、ジャック(ダニエル・ハットルストーン)はお金持ちになることを夢見ながら牛を売りに出かけ、シンデレラ(アナ・ケンドリク)は母の眠る森のお墓の前で舞踏会に行きたいと祈り、そしてラプンツェル(マッケンジー・マウジー)は魔女によって森の中の塔に閉じ込められながらも、いつか自由の身になることを願っていた。パン屋の夫婦を通してそれぞれが出逢い、願いを叶え、ハッピーエンドを迎えたかに見えた次の瞬間、運命は彼らに思いもよらない難題を突きつける。
ジョニーが出演しているのが一番の理由ですが、ファンタジー自体が大好き
そしてハッピーエンドのその後の物語というのも興味がありました。
オオカミ役ですから出ずっぱりはあり得ないけど、それにしても出番少なかったな~
カメオ出演といってもいいほどのちょい役。でもさすがにインパクトはあります。
この物語の影の主役はパン屋の妻かしら。
頼りない夫を心配し、子供が欲しいという願いを叶えるため、夫の尻を叩き、率先してアイテムを集めます。
一方の夫といえば、、気は優しいけれどはっきり言って役立たず。彼が手に入れたのはオオカミの腹から救い出した感謝から譲ってもらった赤頭巾だけだもんね
ジャックに牛と豆を交換させるよう夫に知恵をつけたのも、王子から逃げる片方だけの靴のシンデレラに自分の靴と交換させてGETしたのも、ラプンツェルの黄色い髪を引きちぎったのもみぃんな妻
食い意地の張った好奇心の強い赤頭巾はちっとも可愛くないし、シンデレラはの容姿も自分の好みと違うし、ジャックはおバカだし、唯一ラプンツェルだけが従来のお伽話のイメージのまま。
でも皆歌上手いのね~~
リラはブロードウェイ「アニー」で主役を務めた子、ダニエルも「レミゼ」のガブローシュ役の子。魔女役のメリルも声楽家顔負けの歌唱力で難しいと言われる(素人にはよくわからないが
)ソンドハイムの楽曲を軽々と歌いこなしています。
主役たちを引き立てる脇役もなかなかに個性的。
シンデレラのお相手の王子(クリス・パイン)とラプンツェル(実はパン屋の妹という設定ですが最後まで本人たちは知らないまま)のお相手の王子は兄と弟。ともに恋の歌を歌い踊るシーンのあまりのクサさに会場から失笑が漏れますが、これも織り込み済みの笑いの演出なのでしょう
一昔前ならこのシーンはうっとりため息ものの筈ですが、現代ではコメディになってしまうのが面白いところです。
さて、何とか4アイテムを揃えて、魔女が自分の若さを取り戻してパン屋夫婦の呪いを解き、赤頭巾たちも願いを叶えます。シンデレラと王子の結婚パレードは赤ん坊を抱いたパン屋夫婦らに祝福されめでたしめでたしの筈が突然大きな揺れが襲います
原因はジャックが切り倒した豆の木と別の(シンデレラが放り投げた)豆の木を伝って夫の巨人を殺したジャックを追いかけてきた巨人の妻の歩き回る振動でした。今回一番の貧乏くじは空の上の国でそれなりに平穏に暮らしていた巨人の妻よね。
親切心で助けてあげたジャックに色々なものを盗まれた上に夫まで殺されたんですからそりゃ~怒って追いかけてくるのも無理はない
彼女を何とかしなくちゃと再び森に集まった赤頭巾・ジャック・シンデレラとパン屋夫婦に魔女。互いに責任のなすり合いをして何人かが消えていきますが、最後は団結して巨人の妻を倒します。その戦いの中で彼らも自問自答するの。「本当の自分とは?」「本当に自分が望んでいたものって何?」ってね
個人的に気になったのは彼らのどの「母」も死んでしまうこと。それってかなり理不尽。
ジャックの母親は息子をバカだバカだと罵りながらも彼の世話をし、巨人の妻に狙われていると知ると息子を庇って食ってかかります。なのにシンデレラの継母一行の従者に押された拍子に打ちどころが悪くて・・アーメン
赤頭巾の母や祖母は、おそらく巨人の起こした地震で家の下敷きになった模様・・アーメン
シンデレラの生母は初めから亡くなっているし、ラプンツェルを育ててきた魔女もタール沼の底に。そして浮気性の兄王子とキスしてしまったパン屋の妻は、一時の気の迷いから醒めて夫が何より大切と気付いたのも束の間、巨人に追われて崖から転落・・アーメン
この結末が一番腹立たしいわ
妻の死で自分がいかに彼女に頼り切りだったか痛感する夫。小鳥たちからパン屋の妻と王子とのことを聞いて王子への愛と自分が本当に望んでいたものの違いに気付いたシンデレラ。ラプンツェルが欲しかったのはお城の中で暮らすことではなく愛する人との自由な生活。赤頭巾は自分の軽率さを反省しながらも好奇心を抑えようとはしません。母親は亡くしたけれどパン屋や他の皆と暮らすことになり案外幸せなジャック。皆それなりに成長するわけです
教訓、願い事は後のことまでよ~~~く考えてしましょう
長年子どもを授からないことに悩んでいたパン屋の夫婦(ジェームズ・コーデン、エミリー・ブラント)は、ある日、隣に住む魔女(メリル・ストリープ)から夫の両親の不徳から子孫が途絶える呪いをかけたからだと言われ、呪いを解くためには、森に入って 赤い頭巾・真っ白な牡牛・とうもろこしのような黄色い毛、黄金の靴 を集めろと命令される。子どもを授かる“願い(wish)”を叶えたい一心で森の奥へと出かけていくパン屋とこっそり追いかける妻。同じ頃、おとぎ話の主人公たちも、それぞれの“願い(wish)”を持って森へと入っていく。赤ずきん(リラ・クロフォード)は、オオカミ(ジョニー・デップ)に狙われていることにも気付かずに、楽しいことを探しながら森に住むおばあさんのお見舞いへ、ジャック(ダニエル・ハットルストーン)はお金持ちになることを夢見ながら牛を売りに出かけ、シンデレラ(アナ・ケンドリク)は母の眠る森のお墓の前で舞踏会に行きたいと祈り、そしてラプンツェル(マッケンジー・マウジー)は魔女によって森の中の塔に閉じ込められながらも、いつか自由の身になることを願っていた。パン屋の夫婦を通してそれぞれが出逢い、願いを叶え、ハッピーエンドを迎えたかに見えた次の瞬間、運命は彼らに思いもよらない難題を突きつける。
ジョニーが出演しているのが一番の理由ですが、ファンタジー自体が大好き

オオカミ役ですから出ずっぱりはあり得ないけど、それにしても出番少なかったな~

カメオ出演といってもいいほどのちょい役。でもさすがにインパクトはあります。

この物語の影の主役はパン屋の妻かしら。
頼りない夫を心配し、子供が欲しいという願いを叶えるため、夫の尻を叩き、率先してアイテムを集めます。
一方の夫といえば、、気は優しいけれどはっきり言って役立たず。彼が手に入れたのはオオカミの腹から救い出した感謝から譲ってもらった赤頭巾だけだもんね

ジャックに牛と豆を交換させるよう夫に知恵をつけたのも、王子から逃げる片方だけの靴のシンデレラに自分の靴と交換させてGETしたのも、ラプンツェルの黄色い髪を引きちぎったのもみぃんな妻

食い意地の張った好奇心の強い赤頭巾はちっとも可愛くないし、シンデレラはの容姿も自分の好みと違うし、ジャックはおバカだし、唯一ラプンツェルだけが従来のお伽話のイメージのまま。
でも皆歌上手いのね~~


主役たちを引き立てる脇役もなかなかに個性的。
シンデレラのお相手の王子(クリス・パイン)とラプンツェル(実はパン屋の妹という設定ですが最後まで本人たちは知らないまま)のお相手の王子は兄と弟。ともに恋の歌を歌い踊るシーンのあまりのクサさに会場から失笑が漏れますが、これも織り込み済みの笑いの演出なのでしょう

さて、何とか4アイテムを揃えて、魔女が自分の若さを取り戻してパン屋夫婦の呪いを解き、赤頭巾たちも願いを叶えます。シンデレラと王子の結婚パレードは赤ん坊を抱いたパン屋夫婦らに祝福されめでたしめでたしの筈が突然大きな揺れが襲います




個人的に気になったのは彼らのどの「母」も死んでしまうこと。それってかなり理不尽。
ジャックの母親は息子をバカだバカだと罵りながらも彼の世話をし、巨人の妻に狙われていると知ると息子を庇って食ってかかります。なのにシンデレラの継母一行の従者に押された拍子に打ちどころが悪くて・・アーメン


シンデレラの生母は初めから亡くなっているし、ラプンツェルを育ててきた魔女もタール沼の底に。そして浮気性の兄王子とキスしてしまったパン屋の妻は、一時の気の迷いから醒めて夫が何より大切と気付いたのも束の間、巨人に追われて崖から転落・・アーメン


妻の死で自分がいかに彼女に頼り切りだったか痛感する夫。小鳥たちからパン屋の妻と王子とのことを聞いて王子への愛と自分が本当に望んでいたものの違いに気付いたシンデレラ。ラプンツェルが欲しかったのはお城の中で暮らすことではなく愛する人との自由な生活。赤頭巾は自分の軽率さを反省しながらも好奇心を抑えようとはしません。母親は亡くしたけれどパン屋や他の皆と暮らすことになり案外幸せなジャック。皆それなりに成長するわけです

教訓、願い事は後のことまでよ~~~く考えてしましょう
