2015年3月13日公開 アメリカ 124分
物理学の天才として将来を期待されていたスティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)は、ケンブリッジ大学院在籍中に、詩を学ぶジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い、恋に落ちる。しかし直後にスティーヴンは難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命2年の宣告を受ける。それでもジェーンはスティーブと共に生きることを決め、二人は結婚、力を合わせて難病に立ち向い三人の子をもうける。時には壁に突き当たって限界を感じ、自身の無力さに打ちひしがれながらも、持ち前のユーモアで乗り越え、“車椅子の科学者”として最先端の研究を精力的に行い、講演活動や執筆活動へ意欲的に取り組んでいく
ジェーンの自伝を原作にした伝記作品です。
「車椅子の天才物理学者」として知られるスティーヴン・ホーキング博士は、ALSという難病を抱えながらも宇宙の起源の解明に挑み、現代宇宙論に多大な影響を与えた人物です。映画はその栄光の奇跡を彼を支えた妻との愛を中心に描いています。
筆記用具が転がる、カップを落とすなど、大学院時代からALSの兆候が現れていたことを示唆する描写が挿入されます。発症シーンでは顔面から転倒する痛々しい、けれど決定的なシーンもありました。こうした細かい演技が積み重なり、発症してからの肉体の変化のみならず、心の中の葛藤も観客に伝わってくるのに圧倒されます。そして何よりユーモアとウィットに富んだ表情が雄弁に気持ちを伝えていました。ホーキング博士を演じたエディ・レッドメインが第87回アカデミー賞主演男優賞を受賞したのも納得です。なお、映画の中で使用されているホーキング博士の電子音声は本人が提供したものだとか。
一方、妻のジェーンの心の葛藤も、いくつかのエピソードに盛り込まれています。
ただでさえ三人の子供の育児は大変なのに、夫の世話と自分の勉強も加わり、よく倒れなかったものだと
彼女を支えていたのは(夫への愛情はもちろんですが)信仰心なのかな?無神論者であるスティーブンが、後に妻への謝辞に神を絡めたのは彼女への深い感謝があったからでしょう
娘を心配した母の勧めで教会の聖歌隊に入ったジェーンは、ジョナサン(チャーリー・コックス )と知り合い深く慰められます。彼は友人としてスティーブンや子供たちの世話を焼きホーキング家に関わっていきますが、やがてジェーンとの仲を疑われて身を引くことになります。その後にスティーブンの介護をするようになったエレイン(マキシン・ピーク )とジェーン以上の絆を感じるようになったスティーブンは、彼女に別れを切り出します。互いの気持ちが以前のそれとは違う形になっていることに気付いた二人が友好的に別れた設定で、どちらの尊厳も保った脚本だなぁと思いました
(何しろ二人とも存命ですから)
さて、博士の偉大な業績については作中でもわかりやすく語られてはいるのですが、何しろ物理と聞いただけで耳が拒否する凡人にとってはそれでもわかったようなわからないような???う~~ん・・・。
物理学の天才として将来を期待されていたスティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)は、ケンブリッジ大学院在籍中に、詩を学ぶジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い、恋に落ちる。しかし直後にスティーヴンは難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命2年の宣告を受ける。それでもジェーンはスティーブと共に生きることを決め、二人は結婚、力を合わせて難病に立ち向い三人の子をもうける。時には壁に突き当たって限界を感じ、自身の無力さに打ちひしがれながらも、持ち前のユーモアで乗り越え、“車椅子の科学者”として最先端の研究を精力的に行い、講演活動や執筆活動へ意欲的に取り組んでいく
ジェーンの自伝を原作にした伝記作品です。
「車椅子の天才物理学者」として知られるスティーヴン・ホーキング博士は、ALSという難病を抱えながらも宇宙の起源の解明に挑み、現代宇宙論に多大な影響を与えた人物です。映画はその栄光の奇跡を彼を支えた妻との愛を中心に描いています。
筆記用具が転がる、カップを落とすなど、大学院時代からALSの兆候が現れていたことを示唆する描写が挿入されます。発症シーンでは顔面から転倒する痛々しい、けれど決定的なシーンもありました。こうした細かい演技が積み重なり、発症してからの肉体の変化のみならず、心の中の葛藤も観客に伝わってくるのに圧倒されます。そして何よりユーモアとウィットに富んだ表情が雄弁に気持ちを伝えていました。ホーキング博士を演じたエディ・レッドメインが第87回アカデミー賞主演男優賞を受賞したのも納得です。なお、映画の中で使用されているホーキング博士の電子音声は本人が提供したものだとか。

一方、妻のジェーンの心の葛藤も、いくつかのエピソードに盛り込まれています。
ただでさえ三人の子供の育児は大変なのに、夫の世話と自分の勉強も加わり、よく倒れなかったものだと


娘を心配した母の勧めで教会の聖歌隊に入ったジェーンは、ジョナサン(チャーリー・コックス )と知り合い深く慰められます。彼は友人としてスティーブンや子供たちの世話を焼きホーキング家に関わっていきますが、やがてジェーンとの仲を疑われて身を引くことになります。その後にスティーブンの介護をするようになったエレイン(マキシン・ピーク )とジェーン以上の絆を感じるようになったスティーブンは、彼女に別れを切り出します。互いの気持ちが以前のそれとは違う形になっていることに気付いた二人が友好的に別れた設定で、どちらの尊厳も保った脚本だなぁと思いました

さて、博士の偉大な業績については作中でもわかりやすく語られてはいるのですが、何しろ物理と聞いただけで耳が拒否する凡人にとってはそれでもわかったようなわからないような???う~~ん・・・。
