2017年9月22日公開 フランス 94分
「アル・カポネが銃撃用に改造した車だ」などと、ひと目でその車の伝説を語る膨大な知識を持ち、兄のアンドリュー(スコット・イーストウッド)は頭脳、弟のギャレット(フレディ・ソープ)はメカニックを担当──
それが高級クラシックカー専門の世界一の強盗団、フォスター兄弟だ。彼らにとって、どんな盗みも成功させるのは当たり前。大事なのは、誰も思いつかない〈驚愕の手口〉で、いかに美しく完璧に盗むかだ。今回もオークション会場から搬出された世界に2台の37年型ブガッティを奪うはずだった。しかし、落札したのが残忍なマフィアのモリエールだったために、兄弟は囚われの身に。命が助かる条件は、敵対するマフィアのクレンプが所有する62年型フェラーリ 250GTOを1週間で盗むこと。アンドリューの恋人で一流ハッカーのステファニー(アナ・デ・アルマス)、指名手配中の天才スリの美女(ガイア・ワイス)、火薬を自在に操る爆弾オタクら寄せ集めチームで、犯罪史上最大の強奪作戦に挑むはずが、インターポールに追われ、ステファニーを人質に取られ、挙句の果てにはクレンプに計画を知られてしまう。だが、実はピンチさえも兄弟の〈計画〉だった──!?(公式HPより)
『ワイルド・スピード』シリーズ製作陣による最新作で、南仏マルセイユが舞台(そうか!フランス映画だったんですね )
ブガッティや、BMW327、ポルシェ356スピードスター、アストンマーティンV8といった名立たるクラシックカーがずら~~っと並ぶ光景は、車に詳しくなくても目を見張ってしまいました。
モリエールのコレクションも凄いけれど、色彩的にはクレンプのフェラーリが並んだ車庫の景色も圧巻。赤、赤、赤~~ ちなみにブガッティはラルフ・ローレンの博物館所蔵の本物から鋳型を借りてたレプリカで、それ以外は南仏の個人コレクター所蔵の実物を借りたんだそうな
そんな高級車専門の盗みのプロたちが繰り広げる二重三重の罠に思わず時間を忘れて見入ってしまいました。
アンドリュー役のスコット君、お父さん(クリント・イーストウッド)も皮ジャンが似合う男でしたが、さすが息子も決まってます お調子者の弟を演じたのは英国俳優のフレディ君。口達者で軽薄そうだけどドライブテクニックはピカイチです。異母兄弟という設定なので性格の違いもある意味納得
アンドリューはステフとの結婚を意識していて、危ない仕事から引退を考えていますが、当のステフはこの「仕事」をしているアンドリューが好きで自身も手を引くつもりは毛頭ないってのが現代的モリエールに捕まり監禁されても隙を見て逃げ出し「仕事」はきっちりする「デキル女」です
敵の敵は味方!な図式でどんでん返しの後半は名車を連ねたカーチェイス。とはいえ高級車に傷をつけたら一大事。激しくぶつけたり潰したりはご法度なのでそこはスピード勝負となります。カーブの多い山道を走り抜け、橋を爆破し、たどり着いた港で最後の勝負は・・ありゃ?兄弟じゃなくスリの美女が決めちゃった
クラシックカーを眺めるだけでも目の保養ですが、ストーリーも軽快で適度にフランスらしい下ネタもあり楽しめました