杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

スクランブル

2017年09月25日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)

2017年9月22日公開 フランス 94分

「アル・カポネが銃撃用に改造した車だ」などと、ひと目でその車の伝説を語る膨大な知識を持ち、兄のアンドリュー(スコット・イーストウッド)は頭脳、弟のギャレット(フレディ・ソープ)はメカニックを担当──
それが高級クラシックカー専門の世界一の強盗団、フォスター兄弟だ。彼らにとって、どんな盗みも成功させるのは当たり前。大事なのは、誰も思いつかない〈驚愕の手口〉で、いかに美しく完璧に盗むかだ。今回もオークション会場から搬出された世界に2台の37年型ブガッティを奪うはずだった。しかし、落札したのが残忍なマフィアのモリエールだったために、兄弟は囚われの身に。命が助かる条件は、敵対するマフィアのクレンプが所有する62年型フェラーリ 250GTOを1週間で盗むこと。アンドリューの恋人で一流ハッカーのステファニー(アナ・デ・アルマス)、指名手配中の天才スリの美女(ガイア・ワイス)、火薬を自在に操る爆弾オタクら寄せ集めチームで、犯罪史上最大の強奪作戦に挑むはずが、インターポールに追われ、ステファニーを人質に取られ、挙句の果てにはクレンプに計画を知られてしまう。だが、実はピンチさえも兄弟の〈計画〉だった──!?(公式HPより)

 

『ワイルド・スピード』シリーズ製作陣による最新作で、南仏マルセイユが舞台(そうか!フランス映画だったんですね )

ブガッティや、BMW327、ポルシェ356スピードスター、アストンマーティンV8といった名立たるクラシックカーがずら~~っと並ぶ光景は、車に詳しくなくても目を見張ってしまいました。

モリエールのコレクションも凄いけれど、色彩的にはクレンプのフェラーリが並んだ車庫の景色も圧巻。赤、赤、赤~~ ちなみにブガッティはラルフ・ローレンの博物館所蔵の本物から鋳型を借りてたレプリカで、それ以外は南仏の個人コレクター所蔵の実物を借りたんだそうな

そんな高級車専門の盗みのプロたちが繰り広げる二重三重の罠に思わず時間を忘れて見入ってしまいました。

アンドリュー役のスコット君、お父さん(クリント・イーストウッド)も皮ジャンが似合う男でしたが、さすが息子も決まってます お調子者の弟を演じたのは英国俳優のフレディ君。口達者で軽薄そうだけどドライブテクニックはピカイチです。異母兄弟という設定なので性格の違いもある意味納得

アンドリューはステフとの結婚を意識していて、危ない仕事から引退を考えていますが、当のステフはこの「仕事」をしているアンドリューが好きで自身も手を引くつもりは毛頭ないってのが現代的モリエールに捕まり監禁されても隙を見て逃げ出し「仕事」はきっちりする「デキル女」です

敵の敵は味方!な図式でどんでん返しの後半は名車を連ねたカーチェイス。とはいえ高級車に傷をつけたら一大事。激しくぶつけたり潰したりはご法度なのでそこはスピード勝負となります。カーブの多い山道を走り抜け、橋を爆破し、たどり着いた港で最後の勝負は・・ありゃ?兄弟じゃなくスリの美女が決めちゃった

クラシックカーを眺めるだけでも目の保養ですが、ストーリーも軽快で適度にフランスらしい下ネタもあり楽しめました


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CYBORG 009 CALL OF JUSTICE 第3章

2017年09月25日 | ドラマ

2016年12月9日公開 95分

009 進化のパラドックス

0010 星に願いを

0011 誰が為に

0012 光の彼方へ

 

「サイボーグ009」を、完全オリジナルストーリー&フル3DCGでアニメーション化した「CYBORG009 CALL OF JUSTICE」全3章の第3章です。

 カタリーナ中尉のブレスドとしての能力は思考や動作の同期(リンク)です。彼女が読み取ったエンペラーの「人類強制進化計画」とは、宇宙ステーションからマイクロドローンを装填したロケットを地球に向けて発射し地表にばら撒くというもので、実行されたら世界人口の95%が死滅します。でも彼女自身はこの計画に疑問を持っているのね。話を聞いたサイボーグ戦士たちは計画を阻止すべく、ジェット,ハインリヒ,ジョーの三人が宇宙ステーションに向かいます。ジェットが宇宙空間で戦い時間を稼ぐ中、ハインリヒが捨て身の策でステーションの制御系統をコントロールし、ジョーはプロフェッサーの本体である「脳」を破壊します。このシーンは原作の場面を想起させますね。ハインリヒの犠牲を無駄にすまいと、皆イワンのいるNYに向かいます。

エンペラーの能力はコピー。その人間に触れることで彼(彼女)の持つ能力をコピーできるのです。イワンはエンペラーと戦いを始めますが、逆にATフィールド(ここはエヴァみたいだね)に閉じ込められてしまいます。既にイワンの能力もコピーされていたのねイワンに転送されたジョーが到着しエンペラーと対峙しますが加速しても歯が立ちませんそこへカタリーナも現れ、ジョーとエンペラーの動きをリンクしますが、怒ったエンペラーに記憶を消され殺されてしまいます。エンペラーの次の計画は人々の記憶を消してリセットすることだったのです。

ジョーとエンペラーの動きはスピードを増し、やがて光をも超えてしまいます。事象の地平線を超えたと表現されるそこは、誰も見たことのない、戻ることもない異次元の世界です。

地球に平和が戻り、ジェットとともにピョートル局長を倒した五十嵐が新たな局長に。でも地球の平和と正義を守ったゼロゼロサイボーグ達の活躍を知る者は彼と以外誰もいないのです。

う~ん、そうきたか!な結末。ハインリヒ、ジェット、ジョー…三人の犠牲の上の平和ですか

主要な戦士たちが軒並みいなくなっては物語はもう「先」がないのね。

ちょっと違和感を覚えたのは、ジョーのカタリーナに対する感情が恋愛なのか同志としての一種の友情なのか?

ジョーはフランソワとであって欲しいと勝手に思ってしまうのだけど・・あれ?そもそもこの二人の関係も微妙といえば微妙なのよね。それこそ同志としての意識の方がジョーは強い気がするし 

完全オリジナルストーリーだし、そこはまあ置いとくか

それにしても3000年も生きてきた割りには自分が一番な俺様キャラでしたね~エンペラーは


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